神様の裏の顔 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 神様のような清廉な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみで包まれ、誰もが涙した――と思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり……。

  • え!?って感じの話。良い方です。
    面白くて夢中になって読みました。

  • 誰からも信頼されていた教師のお葬式で、その裏の顔が明らかになる…。SNSで紹介されているのを見て面白そう!と早速読んでみました。
    教師に裏の顔がある時思わせる事実がどんどんと出てきて最後に大どんでん返し!
    ✴︎ネタバレ✴︎
    なんだけど、一読したところでは、あれ?娘さん2人とも周りの人と話したりして、実在する前提で話進んでなかったっけ?と腑に落ちない気持ちになった。
    とはいえ、するすると読めて、どんでん返しにもビックリさせられました♪

  • じわじわと疑惑が深まりピークに達したところで、まだ本の半分。その辺りが一番盛り上がって、ストーリー展開が上手いなぁと思いましたが、その後はちょっと雑に感じてしまいました。

  • ちょっと前からKindleストアのリコメンドにやたら出てき
    た作品。第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作品で、作者
    の藤崎翔はなんと元芸人。コントのネタを書いてた人らし
    い。そういうバックボーンのある人は、おおよそで面白い
    物語を書くのだけど・・・。

    人格者の見本のような元教師が死んだ。
    通夜の席は盛(?)況、誰もが涙し、悲しみは最高潮。
    葬儀屋が太鼓判を押すほど完璧な葬式で、ある疑惑が持ち
    上がる。まるで「神様」のような故人は、実はとんでもな
    い犯罪者だったのではないか?・・・。容姿端麗な2人の娘、
    元同僚の教師、教え子で子持ちの男性、近所の主婦、なん
    かギャル、そして売れないお笑い芸人、といった参列者そ
    れぞれが疑念を持ち、ひょんなことからそれらが一本の線
    に繋がって・・・という内容。

    語り部が次々に変わり、それぞれが自分と故人の関係を思
    い返し、その中で小さな綻びを発見することで物語が展開
    する、という仕組み。言ってしまえば、典型的な「実は何
    も起こらなかった」系の話と見せかけ、最後には驚愕の真
    実が明らかになる、という王道の叙述トリック。そういう
    意味ではトリックが若干稚拙で、ミステリーを数多く読ん
    でいる人なら、割とかんたんに謎が解けてしまうのではな
    いか?という懸念あり。

    しかし、ラストに至るまでの間に細々した仕掛けと笑いが
    施され、定番と解っていても全く退屈しない。コント師ら
    しい言葉の選び方は非常に心地よく、スピード感も充分。
    予想通り、読み応えはバッチリであった。

    ・・・なんで芸人として売れなかったんだろうなぁ、この人
    (^^;)。ネタが見てみたかった気がするけど、どうやらそ
    れは叶わぬ模様。なので、取り敢えず他の作品を読んでみ
    ることにします。かなりオススメだ、コレ。

  • 私が考える『ドンデン返し』ではありませんでした。

  • 登場人物の独白だけで構成されるという形式も効果的で面白かったし、最後のどんでん返しも終盤で予想は付くものの良かったと思う。
    ここ十数年読書から遠ざかり、その間の作家さんや人気作などの事情に疎くなってしまっていて、この作家さんの事も全く知らなかったが、他の作品も読んでみたくなった。

  • 平易な文章でちょっと笑える語り口に、実はこっそりミステリーが紛れており、なるほどねえ、と思いながら読み進めました。しかし途中で「真相はこうなのでは……しかしそう考えると辻褄が……」とちょっと分かってしまい……。予想はハズレたものの、うーん、そのオチはありなのだろうか……犯人が実は双子でしたと同じように狡い話のような気もするが、もしかしたらヒントがあったのだろうか……とやや微妙な気持ちです。ヒントのために読み直すことはなさそうです。

  • 簡単に手のひら返しをする人たちを嘲笑してるようで愉快。こういうミステリーには帯の煽り文は余計だと思う。

  • 最後は「こうきたか!」と意表をつかれた。ただ、そこに至るまでのストーリーがまわりくどいのが残念です。

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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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