ビジネス・フォー・パンクス [Kindle]

  • 日経BP
3.96
  • (7)
  • (13)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 119
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (388ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 発売当初は本棚に山積みにされていた記憶がある。
    英国発のクラフトビール、ブリュードッグ創業譚。
    最近は国内のスーパーやコンビニでも見かけるので、ご存じの方も多いのではないだろうか。

    彼らの資金調達やマーケティング、組織作りには次世代のB to C企業という印象を受ける。またNetflixやセールスフォースなんかもそうだが、急成長する企業には、狂信的な組織文化が備わっていることがよくわかる。

  • スタートアップで働きたいと心を決めた本。
    スタートアップとは何かを感覚的に学ぶことができた。
    財務が持つ力を具体的な例を持って理解できた。
    人生において、このPUNKさを持ち続けていたい。

  • クラフトビールの一大ムーブメントを巻き起こしたビール会社ブリュードッグの経営者が書いた本。

    パンクが大好きであるという著者たちが、自身のビジネスや経営哲学を全てパンクに喩えて説明している。
    「周りの言うことに耳を貸すな」とかはまあよく言われることで新しさは少ないけど、「全てをDIYでやれ」とかは割と面白かった。最初期のパンクロックで活躍したバンドCrassは、既存のレコード会社のマネジメント方法に組み入れられることをよしとせず、全てを自分でやったらしい。CDジャケットを印刷するための印刷機すら自前で用意したというのだから驚きだ。

    この本で使われている「パンク」は、「体制におもねらないこと」くらいの意味であるので、色々なものがパンクになる。アインシュタインが「科学のパンク」、チャーチルが「世界を救ったパンク」として登場する。彼らの名言の引用とともに与えられるパンク二つ名が楽しい。

    そういう感じで、全てをパンクに喩えて説明している。一貫しているという点でも面白い本だった。中盤以降がやや冗長だったのが玉に瑕。

    圧巻なのは、『ストーリーとしての競争戦略』著者である楠木建先生の解説。解説が一番面白かった。やはり楠木建先生はすごい。筆の力が強いし、引っ張ってくるエピソードや表現の引出しがすごい。新島襄が教育理念として掲げていた「倜儻不羈」という言葉、初めて知ったしこの本の解説としてピッタリですごい。本に合わせて、新島襄を「パンク教育者」とするのも遊び心があって実に楽しい。忙しい人は解説だけでも読むといい。楠木健先生のファンとしてはたまらない。

  • 起業しなくてもこのマインドはとりあえずもっとけ的な本。おすすめできるやつ

  • 熱いハートを感じた
    が、ちょっと冗長

  • Vol.385 21世紀におけるブランド構築の第一歩とその条件とは何か?『ビジネス・フォー・パンクス』(ジェームズ・ワット著/日経BP社)
    http://www.shirayu.com/letter/2017/000785.html

  • 【ルールを破り熱狂を生むマーケティング】

    1. 商品やサービスだけを欲しがる消費者はもういない。21 世紀の消費者は、自分の価値観に合った使命を持つ企業とつながりたがっている。

    2. 市場の隙間を探すのではなく、全く新しい市場をつくることを考える。会社ではなく、新しいカテゴリーをつくる。

    3. 価格競争は会社にとって自殺行為だ。自分で価格を決め、それを死守する必要がある。大口の注文でも、金額が折り合わなければ手を引く方がいい。また、価格で強い姿勢をとれるよう、大口顧客の割合を低くし、客層を広げる。

    4. 自分たちのブランドや使命などを体現した、オンラインコンテンツを用意する。ブリュードッグは「リスの死骸をビールのパッケージに使う」といった強烈なコンテンツを投入することで、固定ファンをつかみ、世界に足跡を残した。

    5. リーダーにとって最も重要な仕事は、「企業文化」「核となる商品の質」「粗利」の3 つを完璧な状態にすることである。この3 つを抜きに、成功している企業は1 社もない。

    6. 会社は失敗する。会社は死ぬ。だが、革命が死ぬことはない。だったら会社ではなく、革命を始めればいい。

    7. 明確な目的と使命、存在理由が求められるのだ。僕らはただ醸造所を始めたのではない。世の人々をうまいビールに夢中にさせるという使命の旅に踏み出したのだ。

  • 『ビジネス・フォー・パンクス』。スコットランドのクラフトビール・ブランド「BrewDog」がいかにして、グローバル市場を席巻したのか。リアルプロダクトありきなので、『Airbnb Story』よりも手触り感ある。リーンスタートアップ×マッチョイズムといったところ。

    財務の知識は必要だ。金回りの話をすんなり理解できなければならない。会計のことは何でも知っておくべきだ。
    近道も、優先コースも、迂回路もない。小企業財務の専門家に自分がなるのだ。単純な話だが、船が傾いていては、既存秩序を打ち破り、破壊の美を目にすることも、荒ぶる大海原を制することもできない。そして、好むと好まざるとにかかわらず、会社において船のバランスを取るキールの役割を果たすのは、財務以外にない。No.534

    オルタナティブ資金調達
    「パンク株(Equity for Punks」no. 833
    ぼくらはつながりと文化とコミュニティを本質とする、現代のパンク式協同組合のような集団だ。no. 850

    ブランドはもはや、ただのロゴマークではない。事業を構成する一つひとつの側面がブランドになっている。ブランドとは、自分で操ることのできない、人の頭の中にある感情的な反応のこと。つまり、認知の問題なのだ。自分がどう思っているかではなく、他人にどう見られているかが問題になる。no. 1150

  • パンクだけど正統派。これはわかりやすいから是非とも読みべき!

  • 最高にパンクな経営哲学!自分の信念に従って突き進むかっこよさを目の当たりにできます。アツくなりたい方必読!

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ブリュードッグは2007年、ジェームズ・ワットとマーティン・ディッキーにより設立されると同時にクラフトビール革命を始めた。2人で始めたこの会社は、4大陸にまたがる600人超の従業員を抱える会社に成長し、飲食業界で最も成長の早い会社の一つとなる。事実、サンデータイムズ紙「成長の早い会社リスト」に5年連続で載った唯一の会社である。ビールの品質において国際的な評価を得、世界60カ国に輸出し、成長を続ける50のブリュードッグバーのネットワークを築いている。

「2019年 『クラフトビール フォア ザ ピープル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジェームズ・ワットの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×