全部見終わったあと、予告編を見て、この作品が何をしたかったのか、やっと分かった。
でも、この内容をやるなら、三部作にして映画三本分撮らないと足りない。
話は1996~2025くらいの30年の間の話。
ただ、展開が速すぎて、どんどん結果だけを見させられるが、その途中の個人の内面の心の動きや、なぜその結果が導かれるのかが、全く説明されない。
これは、説明をされなければいけない、と思っている、私の価値観でそれを見ているだけであって、文化が違えばこれでもいい、のかもしれない。
それにしたって、初めは割とノーマルな三角関係だったのに、間に入っている女を手に入れるために貧乏な男の働いている炭鉱を買収して、その貧乏な男をクビにする金持ち男、貧乏な男はやりきれなくなって金持ち男をなぐるが、なぐられた金持ちは、中を調達しようとするが、調達できないと知るとはらいせにダイナマイト(お笑いのコントで遣うようなザ・ダイナマイト)で爆破しようとする、そして車のトランクに入っているダイナマイトを見てそれをすぐに把握する女、病気になった貧乏な男はあっさりと平気で女に金を無心する、父と息子はずっと一緒に暮らしているはずなのに言葉が中国語と英語で全く通じない、女の息子(青年)となぜかその先生が恋愛しだす、そしてなぜかヤングマン、笑えるがそれでも不思議なのは、これが中国映画だと思ってみているから。
おれが間違っているのかもしれないが、ともかく、終始先の展開が分からず、笑いっぱなしだった。
結局、一番描きたかったのは、青年と熟女の愛で、そのフリのために、母がいなくなる、そして、その母を追い求める青年を書きたかったか、と思った。
それくらい、最後の、熟女が青年といちゃつくシーンは、インパクトが強かった。