十二人の死にたい子どもたち (文春e-book) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 設定した人数よりひとり多いと言う推理小説はこれまでにいくらかあったと思うが、それが自殺希望者の集まりと言うのが面白い。そして登場人物の個性も多様で、多様すぎて誰が誰だか分からなくなってしまい、設定状況もなかなか難しい、是非映像化してもらいたいものだ。結末は何となく救われた気にさせてくれるが、彼らにはまだ過酷な運命と立ち向かわなくてはならない。

  • 12人の死にたい子供たちが
    ある不可解な出来事のお陰で
    すぐには死ねずに議論したり推理したりする話。

    引き込まれる導入。
    最初は何も状況が掴めないまま大事なことが起こり続けて、
    続きを読んでいる途中に何度も読み返したくなる。

    12人それぞれの視点で順々に書かれるので
    「本音はダダ漏れだけど大事な情報は明示されない」
    感が良い。

  • 安楽死を求めて、昔病院だった建物に集まった12人の少年少女達の話。なぜ少年達が死にたがるのか、13人目はいったい誰なのか。クローズドサークルの話し合いで推理が進んでいく。単調でありつつも人物の書きわけがうまく、引き込まれた。

  • 「ー」

    よくできた作品だと思いますよ。
    興味があれば読むべきでしょう。

  • 【ベストセラー作家、初の現代ミステリー長編!】かつて病院だった建物に集う、少年少女たち。彼らの目的は安楽死をすること――。だがそこにはすでに、一人の少年が横たわっていた。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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