からゆきさん 異国に売られた少女たち (朝日文庫) [Kindle]

著者 :
  • 朝日新聞出版
4.40
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (203ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 江戸末期から昭和にかけて日本から外国へ渡って身を売って生計を立てた女性たちの秘史。

    明治維新や日清・日露戦争、第二次世界大戦などの裏で貧しさや人身売買で身を堕とした女性たちの姿が浮き彫りに。

    これまで日清日露戦争は国費の大半を戦費で賄ってかろうじて勝ったとまでは知っていたけど、その後の辛酸を舐めた国民の生活がピンと来なかった。また、226事件も貧しい農家上がりの青年将校らの世直しと知っていたけど、その実像まではわからなかった。

    時代を下って慰安婦問題にもつながる、歴史の闇が繋がった気がした。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

森崎和江(もりさき・かずえ) 1927年朝鮮大邱生まれ。福岡県立女子専門学校(現・福岡女子大学)卒。詩人・作家。谷川雁・上野英信・石牟礼道子などと「サークル村」をおこし、文化運動・大正炭坑闘争を闘う。執筆活動・テレビなどで活躍した。主な著書に、『まっくら』『奈落物語』『からゆきさん』『荒野の郷』『悲しすぎて笑う』『大人の童話・死の話』『第三の性』『慶州は母の呼び声』など多数。詩集に『かりうどの朝』『森崎和江詩集』など。2022年、95歳で死去。

「2024年 『買春王国の女たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森崎和江の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×