眼球堂の殺人 ~The Book~ 堂シリーズ (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 構造物が大人しくないんだろうなという、物語のギミックについては人が死に始める前から早々に思い至るし、もうちょっとこういう仕掛けの方が合理的じゃないかという異議を様々差し挟める余地がありそうな気配なんだけど...。

    ところがどっこい、そこがそうなの?という、人物設定上の一番の大ネタについては全く最後のタネあかしまで想像もせず。最終盤は読んでて気持ちよかった!

    森博嗣の「すべてがFになる」とかの亜流だとタカをくくって読むと特に騙される。

    伏線吟味のために、メタ的な視点を持ってもう一度読み返さなきゃと思わせる作品。

  • 結構・・・、好き(^o^)

  • mediumとか森博嗣とか今まで読んだあまり好みでないミステリが過ぎったけど、ここらが好きな人は楽しいんじゃないかな
    ていうかこれは作中作のような扱い?あんなにいろんなヒント入れといて、誰も読者は気づかないですよ!みたいな台詞ほんま白々しいなと。
    そもそも、なんの分野の一流を集めてんのかも意味不明。数学と建築の親和性があって他の学問より上だという作者の主張があるならもっとそうなるように書いてほしい。その点、森博嗣のが上。

  • 多分若い頃読んだら、本格大好き綾辻育ちな人間はもっと評価高かったけど、いわゆる新本格としては見たことある展開ではあるました。ただそれでダメじゃなくて普通にシリーズ追いたい水準です。つまりある程度満足しました。

  • ほんタメ(ヨビノリたくみさん)
    https://www.youtube.com/watch?v=3gn6F7cWpFM&list=WL&index=4
    集まれ数学オタク!『理系ミステリ小説 √9選!』で紹介されていたので読んでみた。

    日本を代表する7人の天才達が
    天才建築家のトドロキヨウが建てた眼球堂に招待される。
    主人公の放浪の数学者十和田はそのうちの一人。おっかけの女性を伴い訪れることになる。
    夕食会が終わり、各部屋で眠ると、翌朝入り口が閉ざされており、円錐形の大理石の頂点に死体が見つかる。

    トリックは言われてみればなるほどと思える。
    一方、動機には少し疑問が残った。天才の考えは凡人には理解できないのかもしれないが。

    偶然に頼る計画は用いないはずの犯人がある部分では偶然に頼り過ぎな気もする。被害者が違う行動を取っていたらどうなっていたことやら。

    どんでん返しにはしてやられた。

  • 設定が面白い

  • トリックがとにかく凄い。
    眼球堂という建物を最大限に活用した
    仕掛け、ギミックの突飛な正体に、
    ただただ、圧倒させられた。

    まあ実現は不可能に近いようなトリックではあったと思うけど、ミステリー小説として純粋に楽しめたのでよかったと思う。

    各界の天才たちが揃っていることから必然なのか、
    展開される会話がかなりハイレベルで、思想、信念
    が簡単に理解するのは難しいような場面もありながら、それが行きすぎて厨二病的な、物語に余計な印象を持たせることがないようにうまくまとめられていたのも良かった。

    続編も機会があれば読んでみたい。

  • 天才が出てくる小説が好きです。
    もっと天才を前面に出してくれた方が自分的には好みかな。
    でも面白い。
    シリーズもので次も買ってあるので、早速読み始めるくらいハマりました。

  • 館ものの理系ミステリ。
    天才建築学者・驫木煬の建てた眼球堂に招かれた角界の天才たち。
    とくれば、面白くないわけがない。
    と、期待大で読んだが、思ったほどではなかった。
    決して面白くないわけではないが、もっと天才が天才の片鱗を見せてほしい。

  • 久しぶりに『館』(ここでは『堂シリーズ』だけど)に着手。

    数学者と奇異な建築物。
    とにかく大筋のミステリ部分以外の情報(数学の理論?)が多すぎて
    私の貧困な脳細胞では内容が掬いきれない。
    それでも情景を想像し、空気感を夢想し、登場人物を勝手にキャスティングし、
    大がかりな仕掛けがあると踏み、推理しながら読み進めた。
    そういう意味では現実的ではない世界観はとても楽しめた。

    果たして殺人トリックについて推理は大きく裏切られることはなかったので満足満足♪
    私にはあの数学の理論?をほんの少しでも理解というか、飲み込もうという気力が無い。
    「次はいいかなぁ」と思ったら、
    エピローグで「次も読まなきゃいけないじゃんっ!」と若干の絶望感に陥った。

    森博嗣と綾辻行人と篠田真由美をギューギューと濃縮したような読後感だった。

     

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著者プロフィール

某国立大学建築学科卒業。『眼球堂の殺人』で第47回メフィスト賞を受賞しデビュー。本格ミステリの系譜を継ぐ書き手として絶賛を浴びる。他の著書にデビュー作を含む「堂」シリーズ、『猫又お双と消えた令嬢』にはじまる「猫又お双」シリーズ、『災厄』『暴走』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』『アールダーの方舟』『不死症』『幻屍症』『LOST 失覚探偵』『死者の雨‐モヘンジョダロの墓標‐』『土葬症 ザ・グレイヴ』『小説 Fukushima 50』『あしたの官僚』『ネメシス3』『楽園のアダム』がある。

「2023年 『WALL』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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