昭和プロレス正史 上巻 [Kindle]

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  • イースト・プレス
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感想・レビュー・書評

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  • コロナ騒動でやたら読書が進むのだが、
    比例して予算も膨大に。読書に関する予算は∞、と決
    めている僕だが、さすがにちょっと気がとがめる(^^;)
    ので、Unlimitedで候補を物色。かなり読みたかった本
    がリストされていたので、即ダウンロードした。

    僕らの世代が強烈に憧れたプロレスジャーナリスト、
    フミ・サイトーこと斎藤文彦氏の著書。著書というよ
    りはもう完全な「研究本」の体裁を成している。

    この作品でいう「昭和プロレス史」とは、なんと活字
    プロレスの歴史。力道山が日本へ持ち込んだ、とされ
    るプロレスの「記事」を書いていた伝説の記者さんた
    ちの文献を「発掘」した上で「引用」し、それにフミ
    ・サイトーならではの解説を付ける、という形式。ア
    プローチの方法から構成・組み立てまで、やたら斬新
    な上にアカデミック。さらに先達へのリスペクトが端
    々から感じる、気持ちの良い本。

    上巻の主役は力道山の記事を書いた田鶴浜弘氏、鈴木
    庄一氏、そして櫻井康雄氏の3名。昭和のプロレスフ
    ァンなら必ず名前を知っている高名なプロレスライタ
    ーたちが書いた記事が見事に整理され、壮大なノンフ
    ィクションとして成立しているのが凄い。サイトー氏
    がこの作品で魅せた「ナラティブ」という表現は、今
    後僕のトレンドワードになりそうな気がする。

    こんな大作をサブスクで読める、という幸運。
    ・・・しかし下巻は購入せねばならない。ちょっと高価
    だけど。

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著者プロフィール

1962年1月1日、東京都杉並区生まれ。オーガスバーグ大学教養学部卒業。スポーツライター。コラムニスト。専修大学、帝塚山学院大学、大正大学で非常勤講師として教壇に立つ。在米中からプロレス記者として活動。プロレスライター歴27年。主な著書は『テイキング・バンプ』『デケード』『シーズンズ・グリーティングス』『レジェンド100』(以上、ベースボール・マガジン社)、『プロレス大事典』(小学館)、『ボーイズはボーイズ』(梅里書房)、『スポーツで楽しむアメリカ英語』(岩波書店)など。

「2008年 『みんなのプロレス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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