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感想・レビュー・書評
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基本的な形は4コマギャグ漫画なので「ギャグ漫画」に分類したけど、大きなストーリーの流れや結末はかなりハードボイルド。割とグロい描写もある。作者あとがきにフランスのバンド・デシネ作品に影響を受けたとある。『オンノジ』と似ていなくもないが、もうちょい大人向け。画がユルいから印象に残る作品でもあるのかな。
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小人ゆえの小人ならではの視点からの大冒険がある。道中で出会う人、動物、食べ物、人工物、自然はどれも大きくて危険に満ちている。
そして、迫り来る追手の影は重いが逃亡中で追われる身としての緊迫感を打ち消すような小人を謳歌するほのぼのとさせる2人のやり取りは読んでいて楽しいが、後半に向かって転換を迎える拭いきれない重苦しさが戻れない楽しかった日々と重なってより重くのし掛かってくる。
結実は決して明るくはないが、2人で居たからこそ、2人で来れたこそ見える夢見た望郷の眩い光景と無常感が攫う。