仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則・完全版 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  マニャーナの法則について述べた本である。これに従えば仕事に追われないこと間違いない。
     本書の類書と言えば「7つの習慣」がある。確かにその通りにやればマニャーナの法則などはいらない。マニャーナの法則という新しいものに乗り換えるのには意味がある。それはよりシンプルであるということである。
     タスクがこなせない、もしくは、モヤモヤする。なんとなく嫌だな。そう思って先送りする。場合によっては自己嫌悪に陥る。よく起こることである。
     本書が優れているのは、これらのあるあるにことごとく対処できているということ。心理的に避けてしまう理由をあきらかにする。その場合の対処方法も提示している。至れり尽くせりである。
     ポイントとしては、際限なく間延びするTo Doリストを使うことを止める。その代わりにチェックリストととしてのクローズリストを使うということである。また新しくやってきたタスクは基本明日に行う。仮に今日中ということになったらクローズリストに当初計画の一番下の項目の下に線をひきそこに追記する。
     クローズリストへの追記。これは異常事態であると筆者は考えている様だ。これをシステム等(情報システムである必要はない)を使って発生しないようにする。問題点を明確にし、それに対処せざるをえなくするところがある意味画期的である。
     また今日やらずに明日やるとある。これは潜在意識(無意識、無自覚な意識)に任せることにつながり、朝からの猛烈なスタートダッシュの効果も期待できそうだ。コンフォートゾーンを上げておけば、解決方法も自然と浮かぶ。労せず浮かぶ。その点でも優れたシステムだと言える。

  • 日々仕事に追われている方々へ記した一冊。
    急ぎの仕事はほぼ無いので、きちんと仕分けしてから
    明日以降にとりかかればいいのでは?と著者が語っています。基本的なことが書かれているので新発見は正直無かったですが、振り返るきっかけにはなりました。

    ---

    Chapter01 理性の脳と衝動の脳
    人間は理性の脳と衝動の脳が対立している
    計画の達成は理性の脳にかかっている
    理性の脳を優位に動かすシステムが必要

    Chapter02 問題はシステムで解決する
    適切な対象に集中できること
    抵抗感を克服できること
    どんな場合でも対応できること
    →優れたシステム

    Chapter03 機能するシステム7つの原則
    成功への王道は一事に集中し出来たら次に進む
    突発の仕事を減らす

    Chapter04 効率=創造力×整理
    効率が良い=目標に向かって最短ルートで進む
    忙しい自慢は、余計なことをしている証
    仕事がうまく進まない時はシステムを変える

    Chapter05 ToDoリストと優先順位の限界
    仕事を抱えすぎないことが一番大事。
    でないと仕事は片付かない

    Chapter06 忙しいだけの仕事を捨てる
    新しい仕事が来たら引き受ける前に、既存の仕事より価値があるか?
    と問いかける→答えがノーなら断るべき

    Chapter07 緊急のしごとを見分けよう
    スキルが高くても仕事の整理ができない人は評価されない
    次々に来る仕事は「バッファー・ゾーン」に一度入れて整理する
    今すぐor今日中にor明日やるに分ける

    Chapter08 最強のマネジメントツール「クローズ・リスト」
    ToDoリスト→オープン・リスト
    チェックリスト→クローズ・リスト

    Chapter09 究極の仕事術「マニャーナの法則」
    今日発生した仕事を集めて、整理し、明日やるが基本
    手間がかかるものはプロジェクト化(タスクの集合)

    Chapter10 タスク・ダイアリーとデイリー・タスク
    今日のページには3種類のタスク
    1.前日より前に予定されたタスク
    2.前日に発生した新たなタスク
    3.今日発生した緊急のタスク

    Chapter11 最優先の仕事をファースト・タスクにする
    最もやりたいことを1日の始めにする
    毎日ほんの少しでも継続してやり続ける
    やり残しを片付ける or システムを修正する or プロジェクトを進める

    Chapter12 WILL DOリスト vs TO DOリスト
    リストにある仕事は確実に1日で終えるよう心がける=コミット
    ①ファーストタスク
    ②メール・電話の対応、書類整理
    ③すぐに完了する仕事
    ④デイリー・タスク

    Chapter13 大切な仕事の先送りをなくす
    WILL DOリスト全部が終われば1ポイント。今月は何点?
    休憩をきちんと取る
    終了時間を決める

    Chapter14 ダッシュ法で圧倒的集中力を手に入れる
    5分でできるだけ手を動かす
    徐々に時間を伸ばす(最大でも40分まで)

    Chapter15 ダッシュ法をカスタマイズする
    各自の働き方に合わせてタスクに適したダッシュ時間を設定

    Chapter16 プロジェクトをやり遂げる
    片付ける仕事と向き合う仕事を仕分ける

    Chapter17 仕事術を超えて達人の境地へ
    抵抗感=行動を促すサイン

  • 衝動の脳にまさる理性の脳の使い方がわかる!
    衝動で動いて仕事抱え込んで締切ギリギリ、見直しできないのをどう改善して、毎日すっきり仕事に向かい合っていくかわかった!

  • 仕事術の中でも特にToDoリストの使い方に腹落ちした1冊。仕事術の固定観念を外してくれる本でした。

  • 衝動の脳をだます→やらなければならないことについて「やらなくていいんだ!よかった〜」と考えてみると「上手に自分をだませる」かもしれない

    とりあえずファイルだけ出そう

  •  入ってきた仕事を翌日以降にスケジューリングする。たったそれだけなのに仕事が進む。もちろん、すぐやらないといけない仕事、今日中の仕事が入ってくる場合もあるが、それも考慮したシステムになっている。各章のエクササイズではそれらの仕事の振り分け方について学ぶことができ、何をやってはいけないか、が明確になる。
     一気にたくさんの仕事を片づけるダッシュ法も面白い。仕事を5~10分で次々と変えていくやり方であるが、途中で中断すると続きが気になるという脳の性質を上手く利用している。ただ、意識に残っていると目の前の仕事に集中できなくなる可能性があるので作業的な仕事に限られれると思う。またこのダッシュ法の上手いところは終わらなかったら次のインターバルでは時間を延長するところにある。そうすることで仕事が確実に終わりに向かうだけでなく、必要な工数の把握もできるようになってくる。
     GTDやバレットジャーナルは積み残しを認めて翌日以降への再スケジューリングとリストからの削除で仕事を回すシステムであるが、この方法ではそもそも明日に積むので今日が楽になる。ようやく正しいTODOリストの運用方法を知ることができた。

  • ▼イントロダクション
    ・人間には「衝動の脳」と「理性の脳」がある(科学的にあるわけではない)
    ・計画の達成には「理性の脳」を活躍させる必要がある
    ・人は抵抗感を感じると、やらない、遅らせる
     - 抵抗感が大きくなる前に行動する
     - 大きなタスクを小さなタスクに分解する

    ---

    ▼7つの原則
    ①明確なビジョンが存在する
    ・明確なビジョン=ありたい姿を明確にする+ありたい姿の実現に向けて力を集中させる
    ・何をしないかを決める
     - TO DOではなく、NOT TO DOのリストを作る
      例)この時間は電話に出ない、メールの処理に30分以上かけない
    ②一事に集中する
    ・成果が出ない原因は仕事を抱えすぎること
    ・集中することを決めて、完了するまで集中する・完了するまで他のことに手を出さない
    ③少しずつ頻繁に行う
    ・完成させることが目的の仕事は一度にまとめない
    ・少しずつ頻繁に進める=毎日コツコツ
    ④リミットを設ける
    ・制限を設けた方が焦点を明確にして力を発揮しやすい
    ⑤クローズ・リストを使う
    ・クローズ・リスト=ここまで、というラインが引かれた仕事のリスト=チェックリスト型のリスト
    ・1つの仕事を分解して進めるのがポイント
    ・反対はToDoリスト
    ⑥突発の仕事を減らす
    ・今日やろうと決めた仕事が終わらないのは、邪魔が入るから
    ・突発の仕事が今日やるべきものかどうか見極める(もしくは一部分だけ今日終わらせる)
    ⑦コミットメントと興味を区別する
    ・興味のあるものばかりで、本気で取り組めるものが明確じゃないケースが多い
    ・これをやる、と宣言できるものを選ぶ
    ・コミットできる対象を見つけることが大切

    ---

    ▼仕事の捌き方
    ・仕事の優先順位を付けても、業務効率が悪ければ効率は悪いままだから意味がない
    ・その日に処理するべき仕事と、その日に入った仕事(新しい仕事)は区別する
    ・本当の仕事(自分にしかできない)と、忙しいだけの仕事(他人でもできる)は区別する
     ┗すぐやる主義だと忙しいだけの仕事に埋もれていく
     ┗バッファーゾーンを設けて、新しい仕事が来てもすぐ取り組まないようにする
     ┗基本は明日やる(=マニャーナ:スペイン語で「明日」)
     ┗緊急度を①今すぐ、②今日中、③明日の3つに分けて整理する
    ・手間の掛かるタスクはプロジェクトとして考え、チェックリスト式でタスクを分解しておく
    ・二等文法=仕事を2つに分けて、どんどん分解していく
    ・ダッシュ法=5分間だけその仕事をダッシュするように取り組む、と決めることで抵抗感を無くす
    ・モチベーションが一番高まるのは、仕事が予定通りに進んでいる時

  • TODOリストの概念が変わった。どんな仕事でも受け入れ、すぐに始めていてはいけない、明日やるが良い効率を生む。

  • 2007年に出版された「マニャーナの法則」の増補・改訂版。
    「マニャーナ」とはスペイン語で「明日」の意味。
    「マニャーナの法則」の考え方の基本は、”明日できることは明日やる”。

    本書の中にあった”成果があがらないのは仕事を抱えすぎるから”という記述にドキッとしてしまう。色々な仕事をかかえていると各所からの問い合わせがあって、それに対応しているうちに一日が終わってしまい、やろうとしていた仕事がやれなかったということがよくある。
    その割り込みタスクを一旦ストップして明日にまわそう、というのが本書の考え方。
    確かにそうだよなと思いつつつ、問い合わせに反射的に反応してしまうのはなかなか改善できない。
    それは自分でもお願いした仕事をすぐに対応してもらえると助かるから。

    その対応は明日になることをまず伝えるとか、できることをやっていきたい。

  • ”新しい仕事は明日にやる”仕事術の解説書。
    仕事を先延ばしにする仕事術?と目から鱗のような気持ちで読み進めました。仕事との向き合い方について、自分の持っていた意識とは真逆で、すごく気持ちが軽くなるような、発想転換できる考え方に出会えて、興味深かった。

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