スティーブズ(6) (ビッグコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 絵もうまい、話も面白い。ノンフィクションに漫画的な表現が多用されてたとこだけちょっと違和感があったけれども、全体として良かったです。

  • パーソナルロボット事業に関わる人間として、パーソナルコンピュータの歴史を知ることはとても重要だと考えている。まずは手っ取り早く知れるものを、と思って、ずっと前に人に勧められて積んでいたこの漫画を改めて読んでみた。6巻分まとめた感想。

    「スティーブズ」とはスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの2人で、スティーブの複数形でスティーブズ。Apple 1を既に制作しているところからスタートし、Macintoshを発表するところで終わるので、スティーブ・ジョブズの一生を知る目的では、「スティーブ・ジョブズ(Kissコミックス)」のほうが適切。一方で、このパーソナルコンピュータ黎明期をじっくり描いており、またビル・ゲイツなど他の重要なプレイヤーの動きなどもしっかり取り上げている。現実歪曲フィールドで風が起きたり壁が凹んだりと、漫画っぽすぎると感じてしまう演出もあるが、アツさを感じながら読むことができて面白かった。

    学びとしては、まず、スティーブ・ジョブズはやっぱりかなりヤバい奴である。理不尽。無理な要求をする。制作側としては納得し難い、リーズナブルとは思えないこだわり。絶対に一緒に働きたくない。一方で、言うまでもないが、やはり彼の存在はAppleにとって不可欠だったのだなと強く感じた。強いビジョンとコンセプト、特に「顧客は正しくない」という信念など。また、ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズが単なるトップ企業のリーダー同士という関係ではなく、GUI OSの開発で実際にかなり直接的に因縁のある関係であったというのが面白かった。また、個人的に面白かったのは、組織が急激に大きくなることでAppleの会社の性質が大きく変わっていったところが描かれていたところ。これについても全く他人事ではなく、つい強くうなずきながら読んでしまった。

    単に物語としてもかなり面白いし、これが実話というのだから凄いなと思う。色々な視点から自分たちに近いと思われる部分もあり、自分たちに置き換えたりしながら、色々考えさせられた。おすすめ。

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