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感想・レビュー・書評
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- 講談的な対話本。
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- 最初に自分の書いたものを、とにかく半分にしてみるということです。それだけで、文章が生き生きとしてくるんです。
- 例えば「なりゆきが注目される」という表現ですね。これを使うと、「お前、それはなり注原稿だろう」なんて先輩に叱られる。つまり、ちゃんと今後の見通しまで考えて原稿を書きなさい、手抜きをしてはいけませんよ、ということですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文章を書く時だけでなく、表現をするときの参考になった。自分にもできるように思えるくらい小さなステップに分けて書かれていて、分かりやすかった。役に立った。また時間が経ったら読んでみようと思う。
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「編集手帳」の竹内政明さんの文章が
好きで、副題「私たちはこうして文章を磨いた」に
心惹かれて手にとった。
文章を書く楽しさ、難しさ、深さ、怖さ。
ぎっしりと詰まった一冊。
名文の紹介は、どれも暗唱しておきたいような
知ってる文、知らなかった文との出会いもあった。
時折取り出して、何度も読みたい大切な出会いに
なった。 -
池上彰氏と、読売新聞のコラムニスト竹内政明氏の対談集。プロとして物を書くということ、解説するということ、人に伝えるということは、こんなにも多くの知識と技術が必要とされるのか。年齢に相応しい表現ができるよう、地道な努力を続けたい。
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もとNHK記者の池上彰さんと、読売新聞論説委員の竹内政明さんの対談。文章技術の本って、読んで参考にしたらスキルが自分の身につくかっていうと、まあ結局ほぼ読んだだけで身についたりはしないので、教科書的な読み方はまずしないんだけど。しかし人様の文章に対する心構えやハウツーを読むのは、正直楽しい。二十代とかの、自分が書いた文章量が少なかったうちは、その手の本を警戒というか敬遠してたんだけど、読本を読んだからといって何が劇的に変わるでもなし、気付きや発見があればもうけもの、そうでなくても読み物として面白ければそれでよしと割りきれるようになったころから、だんだん楽しむようになった。
で読んでみて、対談に混じってくる雑学が面白い。おおむね新聞記事やコラム、面接対策小論文などの書き方の話なので、小説にそのまま当てはまる話ばかりではないけれど、後記で竹内さんが述べられた「池上さんの書く文章は、読む速度と理解する速度がぴったり一致している。前に戻って読み直す必要がない。」という評に、自分の書くものもそのようであったらなあと、文章のひとつの理想をしみじみと噛み締める。「括弧も使わず傍線も使わず、普通に書いてその部分が読者の頭や心に残るというのが理想です。」というのもそう。やりたいと思って簡単にやれることではないけれど、理想は高いほうがいい。