女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび [Kindle]

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  • 中央公論新社
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  • 「でも、私、父にはなにひとつ、親孝行ができなかったわ」
    シャールが大きな掌で顔を覆った。
    「お前は戻ってきたじゃないか」
    「え?」
    柳田の言葉に、眼を赤くしたシャーるが顔を上げる。
    「お前は病から、ちゃんと戻ってきたじゃないか」
    涙でアイラインを滲ませている旧友の顔をみつめ、柳田は心から告げた。
    「子が親より先に逝くことほど、親にとってつらいことはない。でもお前はここに戻ってきて、ちゃんと親父さんを見送っただろう。それこそが何よりの孝行だ」

  • 自分の悩みを友だちでも家族でもなく、同僚でもない他人に話すことで頭が整理される。
    シャールのようなお店を見つけることは難しいけど、そういうところを探して街を歩くのも悪くないかもしれないなぁ。

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。映画会社勤務を経て、中国語翻訳者に。『銀色のマーメイド』で第5回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、2011年にデビュー。17年、『フラダン』が第63回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選出、第6回JBBY賞(文学作品部門)受賞。他の著書に「マカン・マラン」シリーズ、「キネマトグラフィカ」シリーズ、『風の向こうへ駆け抜けろ』『蒼のファンファーレ』『鐘を鳴らす子供たち』『お誕生会クロニクル』『最高のアフタヌーンティーの作り方』『星影さやかに』などがある。

「2021年 『山亭ミアキス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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