シークはいきなり求婚中! 「俺の嫁」って私がですかっ?【特典SS付き】 (ジュエル文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2017年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (354ページ)
感想・レビュー・書評
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【ネタばれ&辛口感想注意】
Kindle版読了。
没落貴族令嬢で、貧民街で洗濯の仕事をして日々の生活費を稼いでいる16歳ヒロインと、冷酷無比な政策を行う事から「魔神」と呼ばれ恐れられている砂漠の国の王太子ヒーローとのアラビアンラブストーリーです。
…あらすじに惹かれて購入したのですが、私が読んだこの作家さんの作品に当たりがなかったのであまり期待せずに読む事にしました。(^_^;)
あと、あらすじにはヒロインの出身地や生い立ちが一切不明な事が気になりました。
ヒロインが元は貴族のお嬢様で、父親が行方不明になってから苦労していた事とかあらすじに書かれていれば、もっとヒロインに肩入れして読みたくなったかも…と思いました。
このレーベルはタイトルも残念なものが多いですが、あらすじ説明も残念だと今作でつくづく思いました。
読み始めてすぐのプロローグで「頬が熱くてちんちんしている。」という文章があり、思わず二度見、三度見しました。
これは「じんじん」ではなく「ちんちん」で合っているの?
私が知らないだけで、そういう方言や表現があるの??
ヒロインが6歳、ヒーローが12歳(?)の時に2人は出会います。
その後、ヒロインの父親が事故に遭い行方不明になると、それ迄贅沢に暮らしていたヒロインと母親の暮らしは一変します。
病弱な母を抱えながら、ヒロインは貧民街で洗濯の仕事をして生活費を稼ぐ暮らしを続けます。
そんなある日、娼館に浚われそうになったヒロインをヒーローが颯爽と現れ助けてくれます。
王宮で少年だったヒーローと会ってから、10年後の再会でした。
…なんちゃってアラビアンな世界設定でした。
宴で食事の席が男女一緒というのが、アラビアンの世界ではまずないのでは?…と思いました。(^_^;)
『千夜一夜物語』も小道具として使われ、初恋同士の2人が結ばれるというロマンチックな物語でしたが、ヒロインが頑なにヒーローの求婚を突っぱねる理由が良く分かりませんでした。
仮にもシークという立場にあるヒーローを、来客が集う夕食の席で拒否するヒロインが浅慮すぎるだろう…。
バカの一つ覚えみたいに「帰して」とか言ってないで、働く場所をヒーローや王宮に紹介して貰うとか、良い意味でヒーローを利用する頭の良さを見せて貰いたかったです。
ヒロインはイマイチ好きになれませんでしたが、ヒーローの方はたった1日会っただけのヒロインに恋をし10年間一途に想っていた…という不器用なDTヒーローだった事が判明し、一気に好きになりました!
だから初Hの時の挿入がいきなりだったり、2回目の時に燭台の明かりでじっくり見たのね…と納得しました(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示