レヴェナント:蘇えりし者 [DVD]

監督 : アレハンドロ・G・イニャリトゥ 
出演 : レオナルド・ディカプリオ  トム・ハーディ  ドーナル・グリーソン  ウィル・ポールター 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
3.56
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本棚登録 : 96
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142262417

感想・レビュー・書評

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  • 評価が別れるこの作品。ディカプリオの作品は結構観てますが、好みじゃないものもまぁまぁあるので、面白くなければすぐやめればいいや、くらいの軽い気持ちで見始めました。
    何より圧倒されたのはその映像美。自然光だけで撮ったそうです。展開も飽きることなく一気に観終わりました。
    セリフは少ないし、ディカプリオじゃなくてもいいんじゃ?という声もあります。万人受けしないのかもしれませんが、自分的にはこの作品でディカプリオがアカデミー男優賞を取ったのは納得です。
    この年の作品賞は「スポットライト」だったそうで、あれはあれですごくいい作品ですが、自分的にはレヴェナントも全然負けてないと思います。
    クマ強烈!マジこぇっす笑

  • 序盤からラストまで、これでもかという程の苦難が主人公のヒュー・グラスを襲う。これだけ過酷な役を演じきったレオナルド・ディカプリオが念願のアカデミー主演男優賞を獲得できたのも納得の演技だった。

    圧倒的な大自然が時に脅威にも味方にもなる。
    神はいる、神は見ている、神の手に委ねる、などという台詞が多く出てくるが、この映画は宗教(キリスト教)的観点が重要なのだと気づいてから面白さが倍増した。
    自然=神とも捉えられる。

    一度死に蘇ったヒュー・グラス。もはや己を生かす原動力は、復讐に燃える気持ちのみ。しかし、その燃える炎に我を忘れる度に彼は更なる苦難に直面する。なぜなら、復讐は彼(人間)ではなく神が行うもの(復讐するは我にあり)だからである。
    フィッツジェラルドをいよいよその手にかけようとした時、彼はハッとし、「復讐は神の手に委ねる」ものだと悟る。結果、宿敵は死ぬ。
    己の死をも覚悟したはずだが、途中で行った女性への手助けが幸運にも彼の命を救うことになる。この展開はある程度の予想は出来たけれど、よくできた伏線である。
    こうして最終的に神を信じ、神に全てを委ねたからこそ、彼は生き延びる事ができた。

    また、視聴の際は主人公目線で観てしまいがちだが、ヒュー・グラスもまた白人として先住民インディアン達に対して罪を犯しているという点を忘れてはいけない。
    複雑に絡み合うストーリーは、それぞれの立場と対立が悲劇と復讐を生んだ結果なのである。

    映画の最後はまさかのカメラ目線で終わる。こればかりは観る人によって解釈が多々ありそうで興味深い。個人的にはグラスの強い視線を通して「お前の事も見ているぞ(お前も神に見られているぞ)」といった、ある種の戒めのようなものを感じた。

  •  レオナルド・ディカプリオに「5度目の正直」でのアカデミー主演男優賞をもたらした作品。
     さすがにデカプーの演技は鮮烈で、受賞も納得。イケメンとしての顔はほぼ封印し、壮絶なサバイバルを鬼気迫る形相で熱演しているのだ。

     川で捕った魚の頭を生きたまま食いちぎり、バッファローの生肉を貪り食う。激しい寒さをしのぐため、死んだ馬の腹を割き、その中に入って一夜を過ごす(!)。いやはや、すさまじい。

     ストーリー自体はシンプルな復讐劇(裏切った仲間に息子を殺されたうえ荒野に置き去りにされ、復讐のためにサバイバルする)で、正直2時間半超はちと長い気がした。

     が、西部開拓時代のアメリカ北西部の風景を再現(実際にはカナダで撮影したらしいが)した映像はすこぶる美しく、撮影も秀逸で、その映像を味わうためだけでも観る価値があった。映画館で観るべき作品だったと思う。

     あと、デカプーが熊と格闘する場面と、バッファローの群れを狼が襲う場面がスゴイ。当然CGなのだろうが、CGであることをまったく意識させない自然さなのだ。いやー、いまのCGってとてつもない域に達しているのだね。

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