われらの子ども:米国における機会格差の拡大 [Kindle]

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  • どんな本
    大人が貧しいのは自己責任。でも、未成年が貧しいのはその子の責任ではない。貧困家庭にありがちな、(経済的にも精神的にも)「子ども」が子どもを産むことによる、未成年の貧困問題についての本。(アメリカで、州の法律として中絶禁止する州があるのも原因の一つ)(アメリカでは州が国であるかのように、それぞれの州で法律が異なる)

    感想
    ・子どもが子どもを作ることは止められない。国は「中絶手術禁止。出産だけサポート!貧困家庭はとりあえず親に金渡しとこ!(親が例えばそれをギャンブルに使い果たしても知らない)」ではなく、産まれた子どもに必ず届く方法で支援、産まれた子供が生きやすくなる支援が必要だと思った。
    ・貧困家庭ではなくても、子どもの頃辛い経験(親に恥をかかされた、(性)暴力をうけた、家族に愛されていないと感じた、親が別居や離婚した、食事や服に事欠いた、アル中と同居していた、家族が鬱だったり自殺した、家族が服役したなど)をした人は、子どものとき、その状況を生き抜いたとしても、その記憶は一生残る。そして大人になってから日常的に病みやすい人になったり、普通のふりをして頑張って生きていて、ある時いきなり爆発することもある。大人なのに凶暴だ、自分勝手だと感じる人が周りにいても、子どもの頃辛い経験をしたのではないか?とも考えてみようと思った。
    ・教育については、貧しいのに加え、身の安全が保証されない家の子どもは、悪さをすると親から殴られて育つ。喧嘩に強く、盗みができない子どもは生き残れない。そうして生き残るのは結構だが、そんな子どもが小学校、中学校に入って、他の子どもをいじめるんだろうなと思った。

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