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感想・レビュー・書評
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生き物には何故オスとメスがいて、生殖という面倒で厄介な仕組みを使って子孫を残すようになったのか。それはひとえに環境変化に耐え得る多様な子孫を残すため。
それにしても、生き物によって生殖の仕組みがこれだけ違うとは驚き! 単為生殖と両性生殖を使い分けたり、オスからメスへ(あるいはメスからオスへ)性転換したり、植物でも環境によって他殖と自殖を使い分けたり。メスと比べてあまりにも小さいオスとか、抜け目なく賢いオスの「スニーカー戦略」(「こそ泥の戦略」)、メスに化けるオスの戦略、メスの浮気が心配でオスがメスに寄り添い監視する一夫一妻制(オンブバッタ、アキアカネ、オシドリ)、オスのみが子育てする魚類、睾丸が大きく発達した乱交制のサルのオス、等々。動物や昆虫、植物の生殖の不思議の数々に興味は尽きない。
こうして生物の様々な生殖戦略を見ていくと、我々人間の営みの意味も見えてくるなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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