SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 仕事術っぽい邦題が付けられているが、デザインスプリントの解説本として以前話題になっていたので読み始めた。本書内でスプリントは「アイディアをプロトタイプの形に素早く落とし込み、顧客とテストすることによって5日間で重要な課題に答えを出す手法」と定義されている。不確定要素の大きい機能やサービス立ち上げの機会に試してみたい。

  • IGNTのSprint時に使用
    なるほどという感じ

  • デザインスプリントを実践するときの教科書にしています。
    守破離で言うと離の段階にあって、自分オリジナルにカスタマイズして使っています。

  • スプリントはデザイン思考の実践的なフレームワークという印象で、調べてみるとデザインスプリントとも呼ばれています。様々な制約と工夫により、最重要ポイントにチームの力を集中投下させ、問題設定➝プロトタイピング➝テストを高速で回す方法。ブルーボトル、スラックといったスタートアップの実例もあり、楽しく読むことができました。プロダクト開発に携わっている人にオススメです。逆に、表紙の「最速仕事術 あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法」に魅力を感じる人は合わない内容だと思いました。出版社はスプリントしたのかな。

  • 前人未到の大きなことを成し遂げたい?
    ならば、何をすべきか、どうすればよいかは実験して探し出す他ない。
    光速で価値ある失敗を積み重ね、その先ににあるゴールを掴むのだ。

    光速で実験(=価値ある失敗)をすること、それがスプリントだ。

    スプリントのマジックナンバーは「5」。
    5人 x 5日で驚くほど前進できる。


    【1日目】
    価値あるターゲットを決定しよう。
    決定権者や、今の評価基準におもねることなく、本当に価値あるターゲットを決定しよう。

    ターゲットの問題は何?重要なことは何?
    それらを一言のフレーズで書き、矢印でつなぎ、問題の構造を可視化する。
    たくさんのフレーズからの矢印かが、たった1つの最重要問題へと収束する。

    これで「誰」の「どの瞬間」に注力すべきか、ハッキリする。


    【2日目】
    どうすれば最重要問題を解決できるのか?
    この疑問について、チームメンバー5人がそれぞれ独自に解決策を考える。
    解決策とは、「こうすれば良いのでは?」という実験的に確認すべきアイデアだ。

    解決策はスケッチ(形式張らず、考え付く限りを絵や文章などで自由に書く)する。
    最後に、この解決策(ソリューションスケッチ)を「せーの」で張り出して、みんなで共有する。


    【3日目】
    なすべき実験内容を決める。

    ソリューションスケッチのどれか一つを選んでもよい。
    対立しないアイデア同士なら組み合わせてもよい。
    対立するアイデアを共に内包するような、一歩進んだアイデアにまとめてもよい。

    ただ1つ、実験すべき最重要アイデアとは何か、具体的な実験内容は何かを決める。


    【4日目】
    本物と見まごう「ファサード」を作る。
    ファサードは、本物のように見えるが、しかし短時間で形にできるプロトタイプだ。
    「外見」は重要なので、90%リアル(本物さながら)になるように作る。

    ファサードの目的はスプリントだ。
    光速に価値ある失敗をして、急速にゴールへと近づくことだ。
    つまり、ファサードはどこまで手を入れてもファサード。
    どんなに手を入れても、決して本物になることはないと心得る。

    ファサード作りのレベルを上げるときは、ファサード作りをもっと速くという方向で。
    ファサードから本番へとシームレスに格上げできるような仕組を考えるのは筋が悪い。


    【5日目】
    見ず知らずの生身の人間でテストしよう。

    テスト人数に対し、「発見」の数はすぐに収穫逓減状態に入る。
    ニールセン(Nielsen)の研究によれば、
    85%の「発見」を得るために必要なテスト人数は「5人」となる。
    投資対効果を考えれば、見ず知らずの5人でテストすると良い。

    また、各人に対して、1日のあいだに休憩を挟みつつ5回テストを行うのだ。
    これを観察することで、低コストでありながら「貴重な洞察」が得られる。



    この「貴重な洞察」が実験(失敗)の見返りである。
    「誰」の「どの瞬間」を最良にするにはどうしたら良いか、ヒントとなる「発見」が得られたはずだ。
    この試金石が、前人未到のゴールへと近づけてくれる。



    スプリントをする上で絶対に守るべきことがある。
    それは「集中」だ。

    5日間限定で雑用、会議、メール、電話、、、こういったものは全部排除だ。
    ちょっと現実的には難しいんじゃないかって?

    そうかもしれない。

    しかし、カリフォルニア大の研究者によれば、
    中断(=注意先の変更)1回につき、復帰には23分を要する。

    スプリントは5人チームの格別に濃密な時間だ。
    1人あたり1日3回中断を許したら、チームでは1日15回、最大で345分(約6時間)を無駄にする。
    つまり「5日間、中断なく、スプリントだけに集中」できなければ、それはスプリントではない。

    スプリントは、GoogleではGmail、Chrome、ハングアウトなどに使われて成果をあげた。
    フェイスブック、マッキンゼー、スラック、エアビーアンドビーなどでも繰り返し成果を上げているという。

    とりあえず、無理のないところで、
    1人1日限定のミニマムスプリントあたりから「実験」してみるのはどうだろうか?

  • 実際にこの方法をやったことがある人がいないと、特に日本人はこういうやり方は絶対できないんじゃないかなーと思う。短期集中で大きなお題を考えてみることの重要性は納得。

  • そこで過去に行った83の製品調査を分析し、インタビューの回数と発見された問題の数をグラフにプロットしてみた。すると思いがけない結果がくり返し現れた。問題の 85%が、たった5人のインタビューで発見されていたのだ。

    いま、貪るように社内ツール探ししています。目的は業務効率化。漠然とした思いながらも、現状目の前で通る業務の非効率さや融通の効かなさに耐えられないでいます。

    ここで問題になるの費用。社内用と言うとなかなか聞いて頂けません。効用を立証せよと言われても、ある程度やってみねばわからなだろう、思います。

    一つでも決定権者を納得させられれば、効率化に向けた扉は開くのではないかと思っています。今は、こそこそと続けるのみです。何人か理念を共有してくれる人がいればなあ、と思いつつ。

  • 1週間を1サイクルとして、5日間で議論から意思決定、プロトタイピングと検証を進めるワークスタイル。開発におけるアジャイル的なアプローチの企画版、リーンスタートアップで言われていたMVPの作り方の具体的な手法として実践的な内容になっている。
    新規事業開発なのか、マーケティングの部門なのか、役割や扱う課題の大小にも影響するが、問題解決の手法としては普遍的なアイディアが沢山盛り込まれているし活用のしどころは色々ありそう。
    1週間複数名の予定を確保するのは結構難しいけれど、チャレンジはしてみたい。数日の研修のアプローチとしても色々参考にはできそう。

    ・スプリントクエスチョンで目的と重要な問いを定める
    ・複数ロールでのジャーニーマップを作成する
    ・油性ペンは不要、ホワイトボードマーカーだけで十分
    ・どうすれば??のHMWメソッドメモをたくさん作る
    ・丸いドットシールもあると投票のときに便利
    ・最も忙しい初日を乗り切るためには、これでいいかな?と許可を得る。わかりきった質問をし、認識を確認する。そして決定して先に進む。
    ・拡散の2日目には、組み換えと改良に徹し、フラッシュデモをたくさんため、画面のアイディアを募る。それを初日のマップやスプリントクエスチョンに照合して取捨選択、改良を進めていく
    ・決める3日目は、ラフスケッチと詳細化、美術館方式での投票によって効率的に意思決定を進めていく。良い議論だとしても、最終的には決定者に決断を促す。もしくは詳細議論に入る場合はプロトタイピングの担当に任せようと仕切る。新しい良いアイディアがあったとしても、はじめからやり直す時間はない、今の議論に集中させる。
    ・4日目は幻想を作り上げる。具体的にはプロトタイプを制作する。形はキーノートでも良い。制作の役割分担をメイカー、ステッチャー、ライター、資産コレクター、インタビュアーという具合に5人程度ですすめる
    ・テストユーザーは5人で85%は明らかにできる
    ・アイディアを議論する前に、それぞれがじっくりソリューションの形にして持ち合う
    ・ソリューションを焦って考え出す前にじっくり問題を洗い出しターゲットを決めよう
    ・議論をダラダラ続けず、決定者と投票者を決めて前にすすめる

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