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- / ISBN・EAN: 4988102546274
感想・レビュー・書評
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アレックスガーランド監督デビュー作.AIの自我の覚醒を巡る,SF作品.
たった3人の主要キャストで展開される,緊迫感が素晴らしい.「考える」ことを視聴者に求めるタイトな造り.
青年エンジニアが隠居中のカリスマ上司に招かれ,ロボットAVAに搭載されたAIのチューリングテストに参画する.
青年はとにかく困惑しながらも,怪しい上司とAVAの思惑,その真意に迫る.
食えない上司をオスカー・アイザックが好演,AVAは不気味な異物感と人間臭さを巧みに表現している.
室内劇だが建物のモダンな意匠が新鮮に映り,隔絶された空間の息苦しさを演出している.
着想とプロットのきめ細やかな提示に惹き込まれること間違いなし.
2015年のインディペンデント映画のなかでも,抜群の完成度を誇る.複数回の視聴に耐える.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロボット三原則を無視している。とかオタクが言いそう。
意識がどこにやどるのか。ただのデータなのか。
一言でこの映画を表すと、童貞がアンドロイドにもうぶすぎて騙されるという話。 -
おそらくタイトルは「デウス・エクス・マキーナ」(機械仕掛けの神)から来ているのだろう。
いきなり舞台に登場して問題を解決してしまう神の謂いだけれど、現れた神、つまり囚われのAIにとっての人間(男性)は、なんとも頼りがない。
本作は、AIは人間を超えるか、といったありがちな主題の裏に、もう一つ、性別(社会的性別も含めて。というかそちらの方が比重は重い)を与えることの暴力、という、より重要な主題があると思った。
もちろん機械であるAIは性別を持たない。にもかかわらず、女性という性別を(さらに人間男性と性交できる機能までも)、しかも人間男性があえて付与することの、あまりに痛ましい暴力性が際立つーー
女性型AIが、そうした主題系の下でちゃんと人間男性に復讐を果たしていて痛快だった。 -
チューリング・テストから始まるのだが、テストをされているのは人間のほうか?と思えてしまう。AIの恐怖を描いているけど最後の持っていき方が鮮やか。映像も美しく恐怖を煽る音楽も良かったですし、俳優陣も豪華でした。
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楽しみにしていた「エクスマキナ」
AI(人工知能)に人間のような愛の心は生まれるのか?
美しくて、ロマンティックなようでいて、やっぱり一筋縄ではいかない、世にも奇妙な物語。
生々しさと無機質さの狭間にあるようなアリシアのヌードが美しい。
SFとヒューマンドラマの中間っぽく難しくないし、ビョークのなかで一番好きなall is full of loveのPVの世界観みたいで、個人的にどハマりな映画。