- Amazon.co.jp ・電子書籍 (198ページ)
感想・レビュー・書評
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バラバラ死体を“END”の形に並べる猟奇殺人犯、通称「エンド」。その犯行現場の清掃を担当した特殊清掃業「アウン」社員・春野は、床下から新たな白骨死体を発見する。そしてアウン社長の不可解な失踪。一連の出来事とエンドとの繋がりは?
絵はまだまだという感じだが、画面構成はメリハリがあって凄く良いと思う。
登場人物の心情を台詞だけでなく視線や動作で表現していて、そういう見せ方は上手いと感じた。(ただ、絵柄のせいで誰なのかわからないことも……)
ストーリーもジャンプ系漫画にありがちな派手さがなく、落ち着いて筋を追える。
序盤は非常に引き付けられる展開だが、4~5巻あたりから雲行きが怪しくなる。「これは、まともな方向に進むのか……?」という不安が。
予想したよりはまともな結末を迎えてホッとしたが、あの妙な要素が無ければもっと良かったのに!終盤の構成もダレた感じで、もう少し工夫がほしかった気がする。
妙な要素とかリアリティの有無はさておき、真摯な作品だった。サスペンスやミステリーを楽しむよりも、人間性や生と死について考える漫画かもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おもろー
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良い、深い
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特殊清掃業とミステリが手を組んだらROUTE END。「なんでー俺は母の生きる理由にはなれなかったんだろうってー」母に自殺された過去を持つ春野。特殊清掃業という職と出会ってようやく人並みに生きていけると思い込んでるなかなかこじらせ系の青年ではある。「生きるためにさんざん他の生き物食っといて、最終的に自ら捨てるなんて」春野のいわんとしていることもわからなくはないが、人にはそれぞれ事情というものがあるわけで。それはそれとして春野の住む土地で起こる猟奇殺人。死体で「END」とかかれたその事件はどうつながるのか。
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ジャンプか?と疑うほどの本格サイコミステリー。