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感想・レビュー・書評
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「僕は、あなた方のように、立派な目的があって長安に居るわけではないんだよ。僕は、落ちこぼれて、ここにいる。」
「まだや。」
「え?」
「まだまだや。」
「そりゃ偉いお坊様から見たら、」
「ちゃうちゃう、あんたには若さがあるっちゅーことや。「諸行無常」言いますやろ? 全ては滅びるとゆうことやない。全ては変わるゆうことや。変わり続けるんは心理なんや。可能性だけ持って、この長安に突っ込んだ。あんさんが一番、変幻自在なんやで。」
「見えている世界、触れているもの、体験による記憶、そこから起こる判断、虚妄である。「応無所住而生其心」一切は心の産物であり、一切諸法は「空(くう)」である。色もまた空(色即是空)であり、空がこの世の全て(空即是色)である。対象化する己が阿頼耶識それ自体も「空」。先ずは我(あ)の言葉をトレースして降りてきたまえ。どちらが先に、「等正覚」にたどり着けるか。」
「我はただ……”よくやった”と、褒めてほしかったのだ。」しかしそれは、対等ではないということだ。だから、せめてしっかり見守らなければ。天才を追いつづけるというのは、どんなに打ちのめされても、決して目をそむけずにいるということだ。」
十玄門「各々が独立した世界観を持ち、違う階層(レイヤー)を成し、平行世界である。しかし時に超越し、交わり、螺旋を描き、華厳至極の事事無礙法界を成す。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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海を渡った空海と最澄。「建造物というのは文字と同じ。頭の中が、外に出たものなのだ。文化の豊穣をあらわしている。」目に見るもの出会う人を面白がり楽しむのが空海であれば、ストイックに経に浸かるのが最澄。真逆の2人ではあるが、海を渡った成果はあるようで。「謝って晴れるのは貴殿の気だけだ。謝罪は解決ではないよ。」通訳がうまくないことを詫びるも最澄には届かない虚しさ。福成の言葉が正論だよな。「全ては滅びるとゆうことやない。全ては変わるということや。変わり続けるんは真理なんや。」人は人でしか救われない。のかもしれない。
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題材がでっかいけれど
負けてない
迫力の表現