小説BLAME! 大地の記憶 [Kindle]

著者 :
制作 : 弐瓶勉 
  • 講談社
4.25
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本棚登録 : 18
感想 : 4
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感想・レビュー・書評

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  • 狂信して止まない漫画を尊敬して止まない作家さんにノベライズしてもらったら最高に決まっている。

  • BLAME!の世界観をうまくノベライズ化できてて楽しめた。

  • ひとがいなくなった東京を歩く。
    好きな東京を見つけた。


    日曜日の東京の真ん中の方は静か。
    通りを走る車はあるけれど、ひとがいない。

    ビルたちだけがただ立ち並ぶだけの場所は、それをつくった人が消えてしまって、人工物としての町だけがまるで残ってしまったようだ。町が置き去りにされたように、もしかしたら、人だけが失われて、人とは関係なく、ずっと続いていく別の世界がここには表れているようで。そういう東京をひとり歩く時間は、なんだかとても清々しい。


    いつか僕たちは置いていかれるのだろう。
    自分達が作り上げたものに、見放されて、忘れられる。

    次の世界には、ぼくたちの居場所はもうないんだろう。
    それでも、諦めはしないだろう。

    出来ることをするに違いない。

    でも、それしか出来ないのだ。だって、それだけのものでしかないのだから。

  • 漫画版の冒頭から、超構造体を重力子放射線射出装置でぶち破って上層へ登るところまで。サナカンや電基漁師は登場しない他、オリジナルと少し乖離しているが、概ね原作に則っている。
    弐瓶勉のSFは説明がほとんどない作風だけど、小説は霧亥の心理も描写するなど結構思い切った方向で描かれていて、これはこれで面白いなと思った。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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