SHERLOCK/シャーロック シーズン4 DVD-BOX

監督 : スティーブン・モファット  マーク・ゲイティス 
出演 : ベネディクト・カンバーバッチ  マーティン・フリーマン  ユナ・スタッブス 
  • KADOKAWA / 角川書店
3.82
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111252524

感想・レビュー・書評

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  • 2017 イギリス

    11話:六つのサッチャー
    相変わらず多忙なホームズと、赤ちゃん(ロージー)が生まれてこちらも多忙なワトソン&メアリー夫妻。ある事件の現場で、サッチャーの像が壊されていることにホームズは目を止める。犯人を取り押さえることに成功するも彼の狙いは予想外の人物で…。

    元ネタは「六つのナポレオン」、原作では胸像の中に隠されていたのはボルジア家の秘宝の黒真珠だったけれど、このドラマではホームズにとっても「まさか」というものが出てきてびっくり。事件は一転してメアリーの過去に関わるものに。ネタバレだけど、原作のメアリーはいつのまにか亡くなっていて、やもめになったワトソンが再びベーカー街に戻ってくることになるけれど、まさかこのドラマまでそこを忠実にやるとは思ってなかった。死因もわりとベタベタな展開で、追い詰められた敵が武器を持っていることくらいあのホームズが予想してないか?とモヤモヤが残った…。

    12話:臥せる探偵
    メアリーの死に責任を感じ麻薬に溺れるホームズと、セラピーに通いつつ、イマジナリーなメアリーと対話を続けるワトソン。二人とも病んでる。そんな病んでるホームズのもとに、不思議な女性依頼人フェイスが現れる。彼女の父親は有名実業家で慈善家のカルヴァートン・スミスで、ホームズは分析の結果スミスを連続殺人鬼と断定、全面対決に。ワトソンはホームズを避けていたが、ハドソン夫人の機転により強引に再会、スミスの「殺人病棟」に入院させられたホームズを救おうと奔走することになり…。

    元ネタは「瀕死の探偵」だけれど、ホームズの「瀕死のふり」に騙されてワトソンが奔走するという部分と犯人の名前以外は共通点はない。メアリーの死によるわだかまりをワトソンもホームズも昇華する回だけれど、ホームズもワトソンもそろって幻覚みすぎ、どこまで現実かわからない。なんかだんだんツインピークスみたいになってきちゃった…。あげくホームズ家のもうひとりのきょうだいとか、伏線どっかにあったっけ…?

    13話:最後の問題
    ホームズの依頼人フェイスやワトソンのセラピストに化けていた謎の女性について、ホームズはマイクロフトを問い詰める。実はホームズ兄弟にはシャーロックの下にさらにもう一人、妹ユーラスがいたことをマイクロフトは打ち明ける。兄たちをしのぐ天才だったユーラスは幼少時からその天才ゆえに常軌を逸した行動をし、シャーロックにも危害を加えたため(シャーロックはその記憶を封印した)、厳重な施設に閉じ込められていた。しかしその天才的能力で施設の所長さえ支配下においたユーラスは、兄たちに危険なゲームを仕掛け…。

    シーズン4にしていよいよ最終話。正直、ここへきてもう一人妹がいました、モリアーティを操っていたのも彼女でしたってのは後出しじゃんけんな気がする…伏線あったのかな、私が見落としてただけ?ユーラスはほぼサイコパス、立場的には「羊たちの沈黙」のレクター博士みたいな感じ。マイクロフトは彼女を御しているつもりで利用されてしまった。これはこれで面白くなくはなかったけれど、正直シーズン4はもはやホームズ現代版という範疇を超えてまったく別の作品になってた気がする。最終話はホームズというよりSOWとかCUBEとかの映画に近い。モリアーティはもうお腹いっぱい、もっとシンプルに1話完結の探偵ものとして楽しみたかったなあ。

    まあでも、序盤のシャーロックの奇人変人ぶりを考えたら、同じく天才ゆえに協調性のないマイクロフトや病んじゃうユーラスに比べて、シャーロックはワトソン、ハドソン夫人、レストレード警部、モリー、死んじゃったけどメアリーも含めた友人たちに恵まれ、愛されて成長し、幸福そうだ(アイリーン・アドラーという心の恋人もいるし)。そういう意味ではラストはこのうえないハッピーエンド。

  • モリアーティの死後、シャーロックは彼からの死後の挑戦に過敏になる。
    そんな中、サッチャーの石膏像が次々壊される事件を嗅ぎつけるが、それはワトソンとの子供を産んだばかりのメアリーの昔の仲間の仕業で、その仲間との最後の仕事の時に作戦に失敗した件に黒幕がいる事が判明する。
    調子づいて犯人を追い詰めたシャーロックをメアリーは庇って銃弾に倒れ、ジョンはシャーロックを非難する。
    しかしMiss Meと書かれたDVDがメアリーから届き、シャーロックは彼女の最後の望みを叶えようと決意する。

    久しぶりのシーズン4のせいか、ジョンもメアリーもだいぶ老けた感じ。メアリーの逃避行シーンが結構楽しい。
    ジョン以外の人間にあまり興味がない感じだったシャーロックがメアリーも守ろうとしているのが愛おしい。
    結末のジョンの絞り出すような嗚咽が苦しくなった。


    新しいセラピストにメアリーの幻を見ていることを隠すジョン。一方、薬漬けになりアパートに閉じこもるシャーロックの状態に周囲は心配。思考がはっきりしないシャーロックは訪ねてきた有名テレビ会社社長の娘と一晩過ごし、その父親がシリアルキラーだと知り、挑発し殺されかけるが、ジョンが助けに来ることまでセットでメアリーの希望に沿ったものだった。
    ジョンは人の助けは求めないけど、人を助けることで救われる人だと。推理ゲームが始まったことによって、ジョンはシャーロックを許す事が出来、落ち着きを取り戻すが、娘になりすましていたセラピストの正体はシャーロックが忘れていた妹だった。

    ジョンがメアリーの死を、自分の罪を、少しだけど受け入れ許し救われてシャーロックと抱き合うのはホッとした。ハドソン夫人大活躍でお茶目で格好いい。


    兄マイクロフトがひた隠しにしてきた、秘密の兄弟…シャーロックとジョンは彼を脅かして、妹の存在を確信する。居場所、何故忘れているかの断片的な情報を訪ねてきたマイクロフトから聞くが、そこへドローンのセンサー爆弾が届き、命からがら三人は脱出し、孤島の厳重な収容施設へ行く。兄弟の中でも天才すぎる妹ユーラスは会う人すべてを洗脳し、奴隷化してしまう。
    施設も制圧されていたため、彼女は飛行機でひとりぼっちでパニックの女の子を餌に、問題や究極の選択を迫りシャーロックたちの精神を削っていく。
    やがて犬の赤ひげの正体や事件の謎、5年前のクリスマス・プレゼントだったモリアーティとの5分間の会話、飛行機の少女の正体からジョンを助けることに成功する。
    ずっと閉じ込められて精神を病んだ妹をシャーロックはヴァイオリンでコミュニケーションを取り始める。

    マイクロフトの独善的な判断がバカにされるのがちょっと小気味好くもあり、少し人間的な部分も見られて可愛い。シャーロックがどうして今のような人間になったのかも、妹が助けを求めていたことも、全部人間の感情の掛け違いや思慮の足りなさで起きたことなのかもしれない。全編通してメアリーの存在の大きなシーズンだった。最終回かなと、それでもいいかなと思える終わり方だった。

  • 待って待って待ちに待った新シーズン。こんなにも感情を揺さぶるものだとは思わなかった。
    特にメアリーのこと。あの時の私と言ったら完全に物語の中に入ってて当事者かのように号泣(今は思い出して笑ってます)
    赤ひげのことも(真実がどうであれ)やっと視界がクリアになりました。
    シャーロックとジョンの関係が、より温かくしっかりしたものとなったことを見届ける最終話でした。
    (ほんとはもっと観ていたい、シャーロックが変化していく様子をもっと知りたい、特別編としていつかまた観たいです)

  • ジェットコースターのように揺さぶられる怒涛のシーズン4。精神的に追い詰められる展開が多かったので観てるこっちも胃が痛かった…E1からE2で山を越えた分、E3では一皮むけたシャーロックとジョンが良かったです。その分E3のデスゲームはえぐられましたね…。マイクロフトを脅かすホラーと羊達の沈黙のネタは笑いました。すごく良い意味での『俺達の冒険はこれからだ!』でビックリです。広げた風呂敷を綺麗に回収したラストだったのでココで完結なのかな…スケジュール合わせが相当難しそうなので寂しいけれど仕方ないのかな…

  • エピソード1;ワトソンの妻はかつてスパイとして活動していた。彼女がかかわったとあるミッションに絡み、シャーロックは政府内にいる裏切り者をあぶりだす。追い詰められて捨て鉢になった裏切り者はシャーロックを狙って引き金を引く。するとワトソンの妻がシャーロックの身代わりとなって自ら命を落とす。ワトソンはそんなシャーロックに背を向けてベーカー街を後にする。

    エピソード2;ワトソンに去られ気が沈む毎日のシャーロック。ある女に依頼をもちかけられるが、探偵活動にまともに向き合うこともできない。が、その依頼人の父である著名な慈善活動家が実は大量無差別殺人犯なのではないかと、シャーロックは彼女の会話から推察する。シャーロックは自らを死の危険にさらしてその慈善活動家を追い詰め、悪事を暴くことに成功する。…そしてなんやかんやで仲直りしたシャーロックとワトソン…。しかしそもそも相談に来た慈善活動家の娘というのがその男の娘とは全く別人で、シャーロックでさえその存在を知らなかった彼の妹である可能性がでてきた。

    エピソード3;幼いころから孤島の施設に幽閉されていたシャーロックの妹ユーラス。マイクロフト、ワトソンと共に孤島に忍び込んだシャーロックはユーラスと面会を果たす。が施設のスタッフは完全にユーラスに洗脳されており、すでに手足のように扱われていた。施設に逆に閉じ込められたシャーロックたち。ユーラスはシャーロックに難問を出し解決を迫るが、そんな彼女の本当の目的は何なのか?

    シーズン4はいろんなことが起こるのだが・・・。
    Ep.1はワトソンの妻が死ぬシーンが唐突だなぁ。ワトソンが怒って出ていくのも取ってつけたような感じ。
    Ep.2はクライマックスの慈善活動家との対決がわざとらしくて見てられない。盗聴器が切り札というのもなんだかなぁ。
    Ep.3。妹のユーラスの設定はいくらなんでもやりすぎだ。旅客機のエピソードはものになってないし。それから死んだモリアーティをあんな感じで出すのはもうやめてほしい。

  • 暗い・・・
    思いもよらない人が出て来たのが面白かったっちゃあ面白かったですが・・・
    もっと普通に事件の謎解きしてほしかった・・・
    ドラマ情報追ってないのでわかりませんが、シーズン4で完結ということでしょうか?
    続くのかな?

  • シャーロック・ホームズを現代のイギリスを舞台にドラマ化したシリーズの第四弾。
    ベネディクト・カンバーバッチも人気者になっちゃったし、おそらくドラマシリーズとしては最後かと思われます。

    ワトソンさんの奥さんだったり、ホームズの妹だったり、かなりの創作が加わった第4シーズンだったけれど、それはそれで面白く良くできたお話でした。
    モリアーティ・ファンにはラスボスを倒したら次が出てきた感があって微妙に思うかもしれないけれど…。

    結局はホームズたちの両親が毒親っぽいのも今の時代ならではの解釈か…。
    原作をよく知っている人ほどネタを拾えるようなので、また二次創作も含めてコナン・ドイルの原作を全部読み直してみたくなりました。

  • シリーズラストとは明言されていないが、次シーズンへのとっかかりなく終わるのでシリーズラストを思わせる作り。
    作品としてのシャーロックって、こんなんだったっけという違和感が少々。オリジナルキャラのユーラスでどうしたかった?

    2021年にハドソン夫人役のユーナ・スタッブスさんが亡くなったことを知る。お悔やみ申し上げます。

  • 最初に依頼に来た女がユーステスだと言う事実が判明した時、いくらなんでも実の妹がわからない訳ない!と思ったけど…ホームズの記憶の中になかった…らしいので、まあいいか。
    ユーステスは本当に酷いキャラで見ていて寒気がする。けど気の毒ではある。

    このシリーズ、スピーディーでストーリー展開も面白く、久々にエキサイトできた。
    おディーン様とガンちゃんの和製シャーロックはこのシリーズの影響をかなり受けているだろうな。

  • 最後が・・
    その解決方法でいいの?
    シャーロックってそういうキャラクターだった?
    と思いましたので
    点数が低くなってしまいました。

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