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- / ISBN・EAN: 4988111252524
感想・レビュー・書評
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2017 イギリス
11話:六つのサッチャー
相変わらず多忙なホームズと、赤ちゃん(ロージー)が生まれてこちらも多忙なワトソン&メアリー夫妻。ある事件の現場で、サッチャーの像が壊されていることにホームズは目を止める。犯人を取り押さえることに成功するも彼の狙いは予想外の人物で…。
元ネタは「六つのナポレオン」、原作では胸像の中に隠されていたのはボルジア家の秘宝の黒真珠だったけれど、このドラマではホームズにとっても「まさか」というものが出てきてびっくり。事件は一転してメアリーの過去に関わるものに。ネタバレだけど、原作のメアリーはいつのまにか亡くなっていて、やもめになったワトソンが再びベーカー街に戻ってくることになるけれど、まさかこのドラマまでそこを忠実にやるとは思ってなかった。死因もわりとベタベタな展開で、追い詰められた敵が武器を持っていることくらいあのホームズが予想してないか?とモヤモヤが残った…。
12話:臥せる探偵
メアリーの死に責任を感じ麻薬に溺れるホームズと、セラピーに通いつつ、イマジナリーなメアリーと対話を続けるワトソン。二人とも病んでる。そんな病んでるホームズのもとに、不思議な女性依頼人フェイスが現れる。彼女の父親は有名実業家で慈善家のカルヴァートン・スミスで、ホームズは分析の結果スミスを連続殺人鬼と断定、全面対決に。ワトソンはホームズを避けていたが、ハドソン夫人の機転により強引に再会、スミスの「殺人病棟」に入院させられたホームズを救おうと奔走することになり…。
元ネタは「瀕死の探偵」だけれど、ホームズの「瀕死のふり」に騙されてワトソンが奔走するという部分と犯人の名前以外は共通点はない。メアリーの死によるわだかまりをワトソンもホームズも昇華する回だけれど、ホームズもワトソンもそろって幻覚みすぎ、どこまで現実かわからない。なんかだんだんツインピークスみたいになってきちゃった…。あげくホームズ家のもうひとりのきょうだいとか、伏線どっかにあったっけ…?
13話:最後の問題
ホームズの依頼人フェイスやワトソンのセラピストに化けていた謎の女性について、ホームズはマイクロフトを問い詰める。実はホームズ兄弟にはシャーロックの下にさらにもう一人、妹ユーラスがいたことをマイクロフトは打ち明ける。兄たちをしのぐ天才だったユーラスは幼少時からその天才ゆえに常軌を逸した行動をし、シャーロックにも危害を加えたため(シャーロックはその記憶を封印した)、厳重な施設に閉じ込められていた。しかしその天才的能力で施設の所長さえ支配下においたユーラスは、兄たちに危険なゲームを仕掛け…。
シーズン4にしていよいよ最終話。正直、ここへきてもう一人妹がいました、モリアーティを操っていたのも彼女でしたってのは後出しじゃんけんな気がする…伏線あったのかな、私が見落としてただけ?ユーラスはほぼサイコパス、立場的には「羊たちの沈黙」のレクター博士みたいな感じ。マイクロフトは彼女を御しているつもりで利用されてしまった。これはこれで面白くなくはなかったけれど、正直シーズン4はもはやホームズ現代版という範疇を超えてまったく別の作品になってた気がする。最終話はホームズというよりSOWとかCUBEとかの映画に近い。モリアーティはもうお腹いっぱい、もっとシンプルに1話完結の探偵ものとして楽しみたかったなあ。
まあでも、序盤のシャーロックの奇人変人ぶりを考えたら、同じく天才ゆえに協調性のないマイクロフトや病んじゃうユーラスに比べて、シャーロックはワトソン、ハドソン夫人、レストレード警部、モリー、死んじゃったけどメアリーも含めた友人たちに恵まれ、愛されて成長し、幸福そうだ(アイリーン・アドラーという心の恋人もいるし)。そういう意味ではラストはこのうえないハッピーエンド。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シャーロック・ホームズを現代のイギリスを舞台にドラマ化したシリーズの第四弾。
ベネディクト・カンバーバッチも人気者になっちゃったし、おそらくドラマシリーズとしては最後かと思われます。
ワトソンさんの奥さんだったり、ホームズの妹だったり、かなりの創作が加わった第4シーズンだったけれど、それはそれで面白く良くできたお話でした。
モリアーティ・ファンにはラスボスを倒したら次が出てきた感があって微妙に思うかもしれないけれど…。
結局はホームズたちの両親が毒親っぽいのも今の時代ならではの解釈か…。
原作をよく知っている人ほどネタを拾えるようなので、また二次創作も含めてコナン・ドイルの原作を全部読み直してみたくなりました。 -
シリーズラストとは明言されていないが、次シーズンへのとっかかりなく終わるのでシリーズラストを思わせる作り。
作品としてのシャーロックって、こんなんだったっけという違和感が少々。オリジナルキャラのユーラスでどうしたかった?
2021年にハドソン夫人役のユーナ・スタッブスさんが亡くなったことを知る。お悔やみ申し上げます。 -
最初に依頼に来た女がユーステスだと言う事実が判明した時、いくらなんでも実の妹がわからない訳ない!と思ったけど…ホームズの記憶の中になかった…らしいので、まあいいか。
ユーステスは本当に酷いキャラで見ていて寒気がする。けど気の毒ではある。
このシリーズ、スピーディーでストーリー展開も面白く、久々にエキサイトできた。
おディーン様とガンちゃんの和製シャーロックはこのシリーズの影響をかなり受けているだろうな。 -
最後が・・
その解決方法でいいの?
シャーロックってそういうキャラクターだった?
と思いましたので
点数が低くなってしまいました。