DAYS JAPAN 2017年11月号 (特集シリーズ 「豊かな暮らし」の向こう側 「使い捨て」がもたらす世界 海がプラスチックに支配される日)

制作 : 高田秀重(東京農工大学教授) 
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910164971176

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  • 表紙写真。ダイタリアのゴミ捨て場で見つかったビニールが体にまきついてしまったコウノトリ。プラスチック汚染は浜辺など陸上でも深刻だ。Photo by John CANCALOSI/ Getty images

    編集後記で丸井編集長が、特集について、このように書いている。
    さて、今月号は、私たちにとって身近なプラスチック製品が海の中で大暴れしているという話題です。ペットボトルやレジ袋が浜辺に散乱し、動物たちを危機にさらしているのは、なんとなく知っていました。けれど、それがやがて海にたどり着き、消えることなくどんどん小さな破片になり、今度は海洋中の生き物の胃の中に入り込んで食物連鎖を循環すること。さらに、化粧品や洗顔料にまで目に見えないほどの小さなプラスチックが入っていて、それらが毎日毎秒海に流れて行っていること。なんといっても、そんな微細なプラスチックが、海中の有害な合成化学物質を吸着してしまう性質を持っていることを知りぞっとしました。いよいよ私たちは「使い捨て中毒」から卒業する時なのだな、と。そうでないと、いよいよ海はプラスチックに「支配」されてしまいます。(64p)


    私も編集長と同じ感想を持った。有名な「ミッドウェー環礁で死んだアホウドリの体内から大量のプラスチックが発見された」写真だけじゃない。生物たちに多大な危害を加えているというだけではなく、我々が危険なのだ。プラスチックの小ささが、食物連鎖にのる過程を想像してしまった。ある専門家は、今後20年間で海に入るプラスチックは10倍化すると云う。マイクロプラスチックにPCBなど毒性の強い有害な化学物質くっついたり、ホルモンバランスを崩す可能性のあるノニルフェノールがくっついたり、本当の影響が出るのは、これからだと容易に想像できる

  • プラスチック汚染の件

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