Kindle版読了。
両親が不可解な死を遂げてから幼い弟に代わり期間限定で伯爵位を継いだ、意地っ張りで負けず嫌いな23歳女伯爵ヒロインと、結婚相手を捜していたヒロインに求婚してきた社交界では軟派な遊び人として有名な王弟で28歳公爵ヒーローとのロマンスミステリーです。
あらすじを読んで面白そうだと思ったのと、絵師さん目当てで購入しました。
ウエハラ蜂氏の描くヒーローがイケメンで本当に素敵です!
意地っ張りで負けず嫌いなヒロインがヒーローと結婚を賭けての勝負をしながら、前国王の庶子を引き取った事が原因で王位争いに巻き込まれ不慮の事故死を遂げたヒロイン両親の死の真相を解明する事がストーリーの核となっている、ロマンスミステリーの作品です。
途中、ヒロインが何者かに媚薬を盛られてヒーローが助けるエピソードがあるのですが、珍しく媚薬がきっかけで初Hする展開にはならなかった事に驚きました。
安易な媚薬展開が苦手な自分には、それだけで好印象な作品になりました。
ヒロインとヒーローの出会いは13年前で、ヒロインが10歳、ヒーローが15歳の時でした。
その時にヒーローはヒロインに一目惚れし、いずれ求婚する時の為に王位継承権を放棄して公爵になったりと、13年間一途にヒロインを想い続け、女伯爵になってからも陰ながら見守っていたようです。
ちなみにヒロインが16歳になった時に、ヒーローはヒロイン父に結婚の申し込みをしたそうですが、その時に条件を突きつけられて断られたそうです。
ヒーローが遊び人という噂は、国政や仕事の情報収集をしていた関係でそういう噂が立ったという事でした。
根は真面目で不器用なヒーローのようです。
…という事は、15歳からヒロインひとすじだったヒーローは、もしかしてDTだった可能性もあるのかと思いました(笑)。
初Hが両想いになってからだったのは良かったのですが、どうせならヒーローにはもう少し我慢して貰って、結婚式後の初夜にヒロインの純潔を散らして欲しかったと思います…。
そこだけは個人的に少し残念でした。(^_^;)
事件の真相は愛憎が絡み合ったものでしたが、意外と呆気なく片付いてしまったので少し拍子抜けしました。
一章が短く、章毎にタイトルが付けられているので、区切りが付きやすく読みやすかったです。