NO推理、NO探偵? (講談社ノベルス) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • メフィスト賞を授賞したミステリー作品。
    謎解きが出来なくなった主人公が、助手とともに推理せずに事件を解決するというものだが、展開がぐだぐだな部分が多く、読みづらいと感じました。ですが、その分馬鹿馬鹿しさやアンチミステリぶりが光っていて最後に向かうにつれてメタ度がどんどん上がっていって、賛否両論になる理由がよくわかる本だと思いました。
    クセの強い本だと思いますが、ミステリーマニアの方は読んでみると新鮮だなと思います。

  • メフィスト畑から取れたメタメタミステリ。

    ライトな文体でスラスラ読むことが出来ました。
    終盤にはゲラゲラ笑いながらページを捲る手が止まらなくなっていました。

    メフィスト賞受賞できてよかったね…

  • 自分自身が小説の登場人物だと知っている登場人物たち、とりあえずメタ的なこと言っとけば面白くなるよね!と言わんがばかりのメタネタ擦りに、20年前くらいの小説かな?と奥付を見ると2017年と書いてありあまりの時代錯誤っぷりにまず驚愕した。
    そこから繰り出される第1話のボケツッコミは本当にしんどく苦行だった。第2話以降は慣れてきたのか、普通に読めたので助かった。
    し・か・し、そういった「登場人物の自覚ある登場人物」が、まさか! 犯人特定の決定的な手がかりになるなんて!!
    本作も『左巻キ式ラストリゾート』や『異セカイ系』のように、フィクションを超えて愛の話になりかけるが、祈りに振り切らずあくまでもユーモアミステリの枠内にあり続けようとするのもこの小説らしいなと思った。

    ていうか、空耳アワーやめろ!我こそは『六枚のとんかつ』の後を継ぐもの!みたいに名乗りを挙げてくんな!!

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著者プロフィール

1981年埼玉県出身。ワセダミステリクラブ出身。『NO推理、NO探偵?』で「メフィスト」座談会を侃々諤々たる議論の渦に叩き込み、第53回メフィスト賞を受賞し、デビューを果たす。著書に『朝比奈うさぎの謎解き錬愛術』『ネタバレ厳禁症候群 ~So signs can’t be missed!~』『困ったときは再起動しましょう 社内ヘルプデスク・蜜石莉名の事件チケット』がある。

「2023年 『まだ出会っていないあなたへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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