働き方改革 [Kindle]

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  • 新型コロナウイルス感染拡大はテレワークの普及やデジタルシフト推進の契機になる。新型コロナウイルスの感染拡大は環境を大きく変化させた。
    MicrosoftやGoogle, Mozillaは以前発表したTLS 1.0/1.1無効化のスケジュールを変更と発表した。
    日本では四天王寺が感染拡大防止のために2020年4月10日から閉鎖する。閉鎖は聖徳太子が創設して以来初となる。
    隅田川花火大会(2020年7月11日)や慶應義塾連合三田会大会(2020年10月18日)は開催中止となった。
    ソーシャルディスタンスやオーバーシュート、ロックダウンなど新たな用語が普及した。その一つにコロナ禍がある。コロナ渦やコロナ鍋という誤記がある。禍という漢字を誤って認識したのだろう。
    この環境変化は、昔ながらのビジネススタイルに変革を迫っている。社員の健康を守り、組織内の感染拡大を防ぐことはビジネスを継続する上で重要な課題である。多くの企業は社員や顧客らステークホルダーへの感染を防ぐため、情報通信技術ICTを活用したテレワークを進めている。
    テレワークは人と接触する機会を減らし、感染症の拡大防止になる。場所にとらわれない柔軟な働き方が魅力である。通勤から解放され、時間の使い方の自由度が増す。多くの社員が在宅勤務を経験し、オンライン会議などのデジタルツールに触れている。
    「これまでITベンダーやコンサルティング会社は、「働き方改革」ブームに乗じてテレワークのための製品やサービスを売り込もうとしていたが、掛け声だけでなかなか浸透しなかった。それが今ではWeb会議を積極的に使おうとする企業が、爆発的な勢いで増えている」(飯室淳史「Web会議を始める前にすることがある! 技術的問題と適応課題・番外編」日経XTECH Active 2020年4月15日)
    テレワークが当たり前になれば、社内業務のデジタル化も進める必要がある。捺印のために出社することは馬鹿らしい。「人が動けない」ことを前提にした業務体制の強化が必要である。電話や紙申請からの脱却が必要である。紙をなくしてコストを削減し、プロセスをスピードアップしなければならない。
    「紙、ハンコ、手書きは三密ならぬ「三悪」である。プロがプロの仕事に集中するのを邪魔する。他者とのスピーディーなコラボレーションを邪魔する。さらに新型コロナの感染拡大のようなパンデミック(世界的な大流行)下においては、企業の存続や人の生命にとってのリスクにさえなる」(沢渡あまね「つべこべ言わず「紙」「ハンコ」「手書き」の三悪を撲滅せよ、反論は認めない」日経XTECH 2020年5月12日)
    企業の問い合わせ窓口は電話での受付を廃止や縮小して、Webやメールからの問い合わせ中心にシフトしている。コールセンターは三密職場になりやすい。Webやメールの方がテレワークに移行しやすい。
    コロナ禍ではビジネスのデジタル化が明暗を分ける。ITをフル活用し、労働集約型の人海戦術から知識集約型のデジタル経営に脱却することは以前から求められていたことである。日本型組織は口では「ITは重要」と言いながら、軽視しがちであった。新型コロナウイルス感染拡大による景気後退でコスト削減が求められていても、システムへの投資は止められない。緊急事態だからこそシステム投資は推進すべきである。デジタル化を進めるためのIT投資を止めてしまえば、業績がさらに悪化する恐れもある。
    Social Distanceは日本的村社会の人間関係の見直しになる。日本の生き辛さも軽減させることができる。ところが、日本だけは後ろ向きである。日本は実活動をしたがる人が異様に多いことが新型コロナウイルス終息の大きな課題である。
    政府の専門家会議は新しい生活様式を提示したが、反発が強い。自粛警察や他県ナンバー狩り、砂場のカッターの刃など昭和の閉鎖的な村社会に退行しそうである。日本では自宅にいるストレスでコロナ抜け毛が問題になっている。家にいるストレスで抜け毛が増える人がいる。むしろ通勤しなくて良くなった、テレワークでインターラプトなしに仕事が進められることでストレスが軽減しないものだろうか。

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