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感想・レビュー・書評
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教授がオーバードクターの助手ために、助教授(当時)のポストをきちんと配慮してくれるということは、東大だからこそできることであり、またなんて、幸運なことなのかと思った。時代背景を考えても、他の国立大学では、考えられない。
中島氏の行動について、社会人として組織で生きる上では、全く不十分であり、まるで傍若無人な印象を受けた。その様な人間に対しても、何とか就職させようとしてくれ、実際に准教授ポストをあてがってくれた糟谷教授ー谷嶋喬四郎は、人格的、には、尊敬することができなくても、ありがたい感謝すべき上司なのではない考えた
私がかつて社会人になる前の大学生の頃は、『孤独について』を中島氏の思考をまるで、自分の思考のように追体験し、興奮して読んだものだった。 しかし社会人として四十を過ぎた現在、中島氏の自分の思考感情を最優先し、他者への配慮がないという行動言動は、組織に生きる社会人として、不適切ではないかと考えるようになった。仕事においては、やりたくないことをやらないで済ますことができない場合も多い。というか、ほとんど毎日、多数の不合理かつ意味のない、しかし、組織、自分の評価のためには、やらなくてはいけないことをするのが仕事である。
他者から評価、利益を受けるためには、他者に配慮し、他者に利益を与えることは必要不可欠だ。他者への配慮なしに、自分の思考、感情を最優先して生きていくことは、それこそ、教授が言うように「態度が悪い」のだ。
むしろ教授や教授婦人の言ってることが、社会人として、正当であり当然のことだと思われた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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