全2巻、読了。
アパートの部屋にいたはずの東條茉莉は、気付いたら戦場の真っ只中にいた。しかも女王と呼ばれていて…。
普通の大学2年生が、『淫乱で我儘で愚かな女王』になってしまったお話。
剣と魔法の世界です。
早々に女王メアリが変だと宰相補佐に気付かれ詰め寄られた茉莉。事情を話し、宰相補佐からも色々と教えってもらって情況把握。日本に帰る道は閉ざされていることを知り、女王として生きていくしかなくなります。
国の立て直しと、敵国との戦争をおさめ、茉莉は幸せになれるのかって流れです。
表紙の3人(宰相補佐、傭兵将軍、反乱軍の元辺境侯)に愛される逆ハーレムものでもあります。元辺境侯の側近が4人目っぽくありますが、あくまで仲間、友情かなと。
以下、2巻読んで。
アパートの1室で女子大生が首を切られ血を噴き出し死んでいるという惨劇(未解決事件確定)、茉莉の家族や親しい人達の心情を除けばハッピーエンド。
王配になれなかった2人にとってはハッピーエンドか微妙?愛の形は人それぞれってことで、ハッピーエンドでいいかな。
異世界で有利、役に立つ知識や特技を持っている。あるあるですが理由がちゃんとあって、そうだったのか!って驚きました。
小説2巻をマンガ2巻に収めているので(小説未読なのでたぶんですが)、ナレーションで展開させている所もありますが、話が飛びすぎててついていけないということはなかったです。
2巻でメアリの事情が明らかになるので、1巻を読んだら2巻も読んでほしいです。何だったら2巻だけでも(え?)。
2巻で茉莉がピンチに陥り「助けて」と叫ぶシーン。ちょっと笑ってしまいました。傭兵将軍が窓ガラスを割って飛び込んでくるんですが、「避けろ」って。飛び込んでくる傭兵将軍の着地点にいるなってことなんだろうなとは分かったんですが、飛び散るガラスを避けるのは難しくないか?ってw
敵国の新皇帝。あの怪しく危ない感じ。好きです。
最後、スパッと終わります。この終わり方もありですが、我儘を言うと挿絵でも良いから子供も見てみたかったです。
あとがきの小さい女王と宰相補佐、可愛かったです。
*****
原作:悪の女王の軌跡/風見くのえ(レジーナブックス)
原作未読。