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感想・レビュー・書評
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意味と価値のある人生とは何か。自己実現とは何か。
それは運命の強い圧力に対する自由に基づいた絶えざる反抗のうちにのみ存在する、というのが本書の内容。
自由とは自らに由来すること、すなわち内的必然。
自己とは自由の実現へと向かう自己の自己自身への態度。(ここは恣意的すぎないか?)
自己という限られた存在が尊厳を得る条件は、必然vs必然の構図に持ち込むこと。すなわち、自由という内的必然でもって運命という外的必然に抗うこと。(でもなぜ?必然vs必然の構図が人間に美しさや儚さといった様々な感情をもたらすから?他に手段はないのか?)
<ハイライト・ロケーション2356>
したがって、 自由の反抗なしには、 運命の威力は現れず、また逆に、運命の苛酷さは、 自由の冒険なしには発現しない。 ニーチェが指摘したように、 運命の強圧のない人間の自由意志は、 人間を神にしてしまうし、逆に、人間の自由意志の欠如した運命は、 人間を自動人形にしてしまう。 いずれも誤りである。 ほんとうには、人間の誇り高い自由と、 運命の非情な必然性とは、相互に結び合う。 その二要素の結合のうちで初めて、個性ある自己の人生というものが成り立つ。
ーー
自由=内的必然、 運命=外的必然と考える。
ここのテーマは「運命の"威力"が現れる条件は何か」
→A.外的必然に対する内的必然の反抗が存在すること。
逆に「自由に"尊厳"が備わる条件は何か」の答えが「運命という外的必然の強圧にさらされること」。
共通するポイントは必然vs必然であること。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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