刑務所の中 [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 刑務所の運用変更がニュースになり、この作品が随分前に話題になっていたのを思い出したので購入。
    ホリエモンの獄中記も読んで
    「思ってたよりはマシだけど…」
    とその前時代的な感じに衝撃を受けたけど、それよりさらに一昔以上前の刑務所の実録話は、昭和の残り香のたまり場のようでまた衝撃でした。
    それにしても花輪さんの描写の細かさがすごい。
    献立や官本のリストなど、電子書籍の利を活かして拡大して読み込んでしまいました。

  • 下手に貧乏生活するよりも衣食住と身の安全が保証されている生活、再入所率が平均60パーセントなのも肯ける。(出所後に社会復帰が厳しかったり、一概には言えないけれど) わたしの大好きな音楽には触れられていなかったから分からないけれど、 読書と食事には全く困らなそう。作者の花輪さん、捕まっても出所して本出して元取ってるの、超清々しくていいね〜

    漫画形式で進んでいくので読みやすいし、触れたことの無い世界だったので新鮮な発見ばかりでおもしろかったです◎

  • 映画原作。やはり食事描写が良い

  • 劇的さや主義思想を排した、絵日記のようなもの。そうしたものにあるべき余韻がない。

  • 刑務所という異世界で繰り広げられる普通の日常
    ほのぼのした雰囲気が絵とマッチして、伝わってくる
    同じ体験をしてもこう書ける人はなかなかいないだろうと思える

    そういえば映画もよかったな

  • 獄中記ではあるがその管理された社会の中に垂らされる甘味に対する欲望は並みのグルメ漫画を薙ぎ倒す程のインパクトを残す。久し振りに読んだが、やはりマーガリンと小豆とパンを食すシーンは色褪せない。

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著者プロフィール

1947年、埼玉県生まれ。71年に『月刊漫画ガロ』に「かんのむし」を発表して漫画家デビュー。94年に銃刀法違反で逮捕され、翌年実刑判決が下される。97年に仮釈放。2000年、刑務所内の生活を描いた『刑務所の中』を発表する。著書に『天水』『護法童子』『不成仏霊童女』『ニッポン昔話』『刑務所の前』などがある。

「2022年 『呪詛 封印版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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