- Amazon.co.jp ・電子書籍 (231ページ)
感想・レビュー・書評
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Audible にて。
ピアノ調律師を目指す主人公の成長物語。
彼の努力や葛藤が情熱的に描かれています。夢への粘り強い努力には、私の心も熱くなりました。
彼は自分の手で確かなものを求める信念を持ち、その姿には感動を覚えます。
また、先輩たちからのアドバイスも心に響き、人生の振り返りを促すきっかけになりました。
作品の比喩表現や繊細な筆致からは、美しさと優しさが溢れる空気感が感じられます。
この作品は芸術的で美しく、主人公の精力的かつ素直な人柄にも魅力を感じました。
私の大好きな要素が詰まった作品であり、心を打つ魅力に溢れていました。
Audibleで聴きましたが、すっかりファンになってしまいましたので、紙の本をこれから購入しようと思います!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ピアノの調律師を志す青年が成長していく物語。2016年の本屋大賞受賞作品だそうです。
透明感のある文章とひたむきさと純粋さを併せ持つ主人公、そしてそれを取り巻く人々の暖かさが心に沁みるステキな作品です。
思わず娘にプレゼントしました^_^
読後、多くの患者さんを喜ばせたくて努力していた新人の頃のピュアな気持ちを思い出して、また頑張ろうと思いました。
オススメです!-
hibuさん、おはようございます♪
レビューからすごく素敵な作品だった事が伝わってきますっ。羊と鋼の森、メモしましたっ
娘さんへのプレゼント...hibuさん、おはようございます♪
レビューからすごく素敵な作品だった事が伝わってきますっ。羊と鋼の森、メモしましたっ
娘さんへのプレゼント。
きっと娘さんも突然のプレゼントに喜ばれましたねっ。
素敵なパパさんです(^^)2022/08/06 -
松子さんこんにちは。
子供たちにプレゼントする作品は特にオススメなので、ぜひぜひ読んでみてくださいね^_^松子さんこんにちは。
子供たちにプレゼントする作品は特にオススメなので、ぜひぜひ読んでみてくださいね^_^2022/08/06
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本屋大賞などの賞を受賞した作品だと言うことで、期待して読み始めました。
ピアノの調律師となった青年が悩みながらも自ら自覚しないうちに徐々に才能を開花させていくストーリーに、まるでその場に立ち会っているような感覚を覚えました。
ピアノの調律師という世界を全く知らなかったにもかかわらず、作者が描く世界に引き込まれ楽しく読み終えることが出来ました。穏やかな秀作でした。 -
ピアノの調律師のお話です。主人公、外村君は、高校生の時、ある事がきっかけで、
調律師になることを決め、専門学校を出て楽器店に就職します。外村君は、とても穏やかで、まじめで、素直。一歩一歩、コツコツと、調律師への道を進んで行きます。物語も、主人公と同様に、静かに進みます。音を文字で表現するのは、難しいと思います。作者は、ピアノの音を、外村君の生まれ育った森になぞらえて、表現しています。例え話が多いのも、この本の特徴です。特に、天の川で、カササギが、橋になってくれるお話。ピアノとピアニストをつなぐカササギを、一羽ずつ集めて、橋を作るのが調律師の仕事、という例えは、とても美しく素敵でした。 -
じっくりとこの世界に浸っていたくて、ゆっくりと読みたくなる。一気読みがもったいない、何度も繰り返し読みたい小説のひとつ。
また、ちゃんと丁寧に生きよう。美しいものを美しいと立ち止まって感じられるようにしようと改めて思った。今の時代簡単なようでそれは難しく、大切なことではと思う。
宮下奈都さんはこの小説が初めてだったが、今後じっくりと他の作品も読みたいと思えた。
心の栄養がもらえる1冊。
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少しずつ少しずつ読み進める。
静かに深く心にしみこむ感じで、ピアノの調律師になろうとしている外村くんの成長が描かれる。まだまだ一人前とは言えないが、決意と覚悟が心強い。頑張れ。
原民喜が憧れている文体、そういう音を理想とする板鳥さん。
「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、厳しく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のように確かな文体。」
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子供の頃、すこしピアノを習っていたがピアノの仕組みについて詳しく考えた事がなかった。鍵盤を弾くと、羊毛のついたハンマーでワイヤーを叩いて音を出しているんだね。
『羊と鋼の森』は主人公外村が高校の時、素晴らしく調律されたピアノに出会い、調律師になり成長していく物語だ。
就職した楽器店にいる先輩調律師たちもいい。天才的に素晴らしい調律をする板鳥、お客さんの言葉を丁寧に聞いて調律する柳、ピアニストを諦めた秋野はお客さんのピアノのレベルも見極め迷いのない調律をする。
外村が挫折をした時に、自問自答する場面がいい。
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才能という言葉で紛らわせてはいけない。あきらめる口実に使うわけにはいかない。経験や、訓練や、努力や、知恵、機転、根気、そして情熱。才能が足りないなら、そうゆうもので置き換えよう。もしも、いつか、どうしても置き換えられないものがあると気づいたら、そのときにあきらめればいいではないか。怖いけれど。自分の才能のなさを認めるのは、きっととても怖いけれど。
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偶然の出会いから調律師の道を歩み始めた外村。
良く言えば実直、悪く言えばどこかずれた真面目さを発揮する彼は、気の利いたこと一つ言えず担当を外されることも。
特別な才があるわけでもない、楽器を弾けるわけでもない。正解のない音の世界は、まるで道なき森の中を彷徨い歩くようだ。
それでも、静かな町で真摯に音に向き合い続ける外村が少しずつ成長していく姿が眩しい。 -
はじめてこの作家さんの作品を読んだ。
本屋大賞をたとったということもだが、本のタイトルに異様な程惹かれた。
読み始めると、音も風景を交えた語り口で、なんとも神秘的な印象だった。あまり読んだことがないタイプの文体。
特に主人公のピアノと職場以外の描写がほとんどない所もこの作品の味だった。
本の中で、森をはじめとした自然を感じられたのは新鮮だった。