協力と罰の生物学 (岩波科学ライブラリー) [Kindle]

著者 : 大槻久

• 岩波書店 (2014年5月22日発売)

感想・レビュー・書評

[ghostriderさんの感想 · 2024年4月28日]

協力行動が残る理由の1つとして罰の存在あり。フリーライダーという概念は生物学の領域から始まったのかもしれない。フリーライダーばかりになると絶滅する。そうならないような仕組みの1つが罰？囚人のジレンマゲームはしっぺ返し戦略が最高のやり方。公共財ゲーム（罰なし，罰あり），信頼ゲーム。協同学習における仲間に対する罰や報酬の与え方の実態に関する研究はあるのかな。学校自体が罰を与えるなという風土があると，ただ乗りし放題になって，協同する事への意欲が下がるよなぁ。それでも与え続ける。それは愚かなのか。

[Kenji Takahashiさんの感想 · 2020年4月11日]

同種、異種間の協力と罰を生物学(特に進化論)の観点から解説。内容自体は面白かったが、すでにDawkinsのSelfish Genesや、同シリーズの金井良太, 脳に刻まれたモラルの起源などをよんでいたため、そのまで新しい情報はなく、今までの知識を整理したという感じであった。

著者プロフィール

総合研究大学院大学先導科学研究科准教授

「2022年 『進化と人間行動　第２版』 で使われていた紹介文から引用しています。」