億男 (文春文庫) [Kindle]

著者 :
  • 文藝春秋
3.50
  • (21)
  • (29)
  • (37)
  • (13)
  • (3)
本棚登録 : 355
感想 : 39
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (203ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 宝くじが当たった 主人公が
    お金とは 幸せとはを 
    考えていく お話でした。

    宝くじ ここ数年買っていませんが。。。
    買わなきゃあたらないんですけど。。。
    私も主人公のように いきなり 億というお金を手にしたら
    どうしましょ~~って 思っちゃうので
    あたるなら 100万くらいが 身の丈にあってるような気がします。

    とはいえ、この本の中でも問われていましたが。。。
    お金持ちになって どうするか?
    うーむ。。。
    悩んでしまいます。。。
    今欲しいものはないし・・・(こないだカメラも買ったし)
    かといって 寄附するには 一箇所じゃなんだし。。。

    となると、、、結局宝くじって 当たるまでの夢をみているのが
    楽しいのかなぁ~~

    なんて 思っていると 一生当選できませんね~~(笑)


  • お金と生きる。

    お金というツールに支配されることなく、
    自分が主導権を持ち、お金の本質を理解する。

    今まで深く考えたことのなかったテーマ
    だっただけに衝撃的だった。

    内容とはあまり関係ないが、
    登場人物のは図書館で司書をしている。
    この本を読まなければ、
    今の私はいない。

    生き方の見直しに、ピッタリ。

    そして私の人生を大きく変えた一冊でもある。

  •  弟が蒸発した後のその負債を抱え、妻子からも見捨てられたような人生を歩む男が、宝くじで3億円を手にする。そして学生時代の親友九十九を15年ぶりに訪問し、会ったところから、話が発展していく。九十九との交友から出会った十和子、百瀬、などのお金との関係に関わる人生を通して「お金」に関係する不思議な力を考えさせられた。

  • ごめんなさい。ただの娯楽小説でした。なんな言い回しや比喩が村上春樹に似てる。影響があると感じた。

  • 夏頃に読んだのを今更感想書く。

    突然大金を手に入れた主人公がそのお金の使い方にアドバイス貰うために金持ちでタワマン暮らししてる大学時代の友達を訪ねた。
    その後金を持って消えてしまった友達を探すためにその友達の元仕事仲間を訪ね、その過程でお金と人間の様々な関係について学んでいく。

    お金とはなんなのか、そんなに大切なものなのか。使い方が下手だったりしたらお金では買えないようなものを失うし、お金があるからといってなんでも手に入る訳では無いということがテーマになってる気がする。
    この話を通して人生の豊かさに必要なものとは何か考えさせられた。

  • お金と幸せをテーマにした小説。映画化されたので有名です。
    弟の借金を肩代わりして3千万の借金を背負って、妻娘と別居して、そのあと宝くじで3億円当てて、元の生活を取り戻せるかと思ったら、お金を友人に取られて、、とかいう話。
    面白いストーリーか、役に立つ教訓があれば良かったけど、読み終わった感じどちらもなく、なんかモヤモヤした。
    お金と幸せは比例するわけではなく、一方、ある程度お金がないと不幸になる、というのが真理だと思う。

  • わかったようで、わからない。大切なのは勇気と想像力と、ほんの少しのお金ってことかな?お金に振り回されんで大切なものを見失わんようにせないけんと思った。

  • 落語「芝浜」を現代版にしたようなお話。オチが気持ちいい感じ。

  • 読み物としてはとても小気味よく、お金という共同幻想に対する問題提起もある程度の深みもあり、評判になるのも納得。バランス感覚がよいのでしょう。
    ただ、芝浜の引用はあそこまで必要でしょうか。あまりに親切すぎる説明や補完は、読み手にとっての思考の広がりや深掘りを楽しむ余地を無くしてしまわないだろうか。九十九が芝浜得意にしてた、ぐらいをこっそり忍ばせとく程度が気持ちよかったかも。

  • お金好き?
    じゃあお金の大きさ知ってるかい?
    縦76ミリ、横160ミリさ。

    人間には自分の意思ではコントロールできないことが3つある
    死ぬことと、恋することと、あとお金だ。

    諸悪の根源はお金そのものではなく、お金に対する愛である
    サミュエルスマイルズ

    あなたがお金によって奪われた大切なもの。それは欲よ。

    あなたと一緒に暮らすことはできない。
    今あなたにあるのは、ただ家族でいたいという曖昧なイメージだけなの。どんなに大金を手にしたとしても、失った欲が戻ることはないでしょう。私たちがもう、本を貸したり借りたりするだけで幸せだと思えなくなってしまぬたのと同じように。

全39件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

かわむら・げんき
1979年、横浜生まれ。
上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、’11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。’12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、佐藤健、高橋一生出演で映画化、’18年10月公開予定。他の作品にアートディレクター・佐野研二郎との共著の絵本『ティニー ふうせんいぬものがたり』、イラストレーター・益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、イラストレーター・サカモトリョウと共著の絵本『パティシエのモンスター』、対談集『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』。最新小説は『四月になれば彼女は』。


「2018年 『億男 オーディオブック付き スペシャル・エディション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川村元気の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村田 沙耶香
辻村 深月
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×