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- / ISBN・EAN: 4562474194112
感想・レビュー・書評
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「法医学は未来を守るための仕事」それが全篇通してひしひしと伝わってきました。
もう話すことも目を覚ますことも永遠に出来なくなった人たち。それが不自然な死なら尚更、彼らの声を残された遺族や社会に届けなければいけない、それがミコトたちの仕事です。そうでないと大切な人がどうして死んでしまったのか、永遠に答えのでない問いを繰り返す人生を送る人たちがいることになってしまうから。それがどれだけ絶望的で苦しみや孤独、後悔の念を生むものなのか。そんな人たちを1人でも減らすために法医学はあるのですね。人に言えない過去を持つミコトと中堂さんだからこそ、ここまで強く思えるのでしょう。
永遠の問いに区切りをつけて、未来を向けるように出来ることはしたい。それがミコトたちの想いです。
ドラマを通して、たまたまわたしたちは生きている。そのことの重みに気づかされました。
最初の回でいきなりミコトの恋愛問題が終わりを迎え、その後はメンバーの間では恋愛が主体になることなく、不条理な死へ立ち向かう同志の関係で突き進んでいったことはとても好印象でした。
ミコトは一本筋が通っていて悩んでもちゃんと戻ってきます。好きなタイプ。
どの回にも心に残る言葉があり、温かいものもグッサリくるものもあります。切なくなるのは特に中堂さんかな。主題歌『Lemon』がドラマにリンクしているようで、印象深かったです。
子どもたちもとても良かったみたいです。やっぱり自分にとって身近になりうるだろう問題が扱われた回は特に思うところが沢山あったようでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私は偏見の強い人間です。一つの例として、かわい子ちゃん(この表現が既に高齢者なんですが)が主役のドラマが面白いわけないと思っています。Amazonプライムで観れなかったら決して観なかった作品だと思います。それが観てしまいました、予想外に面白かった。法医学者や観察医が主役のドラマは、ありきたりですが、なかなか凝ったストーリーです。石原さとみさん、熱演です。
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本作は、設立して2年弱の不自然死究明研究所(Unnatural Death Investigation Laboratory)= 通称UDIラボという架空の研究機関(公益財団法人)を舞台に展開する。UDIラボとは、日本における不自然死(アンナチュラル・デス)の8割以上が解剖されないままという先進国の中で最低の水準という解剖率の状態を改善するために設立され、国の認可を受け全国初の死因究明に特化した調査を行い、警察や自治体から依頼された年間約400体の遺体を解剖調査しているという設定である。ここに勤める法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)を中心に、ベテラン法医解剖医の中堂系(井浦新)、三澄班臨床検査医の東海林夕子(市川実日子)、三澄班記録員の久部六郎(窪田正孝)、所長の神倉保夫(松重豐)らが協力し合いつつ、毎回さまざまな「死」を扱いながら、その裏側にある謎や事件を解明していく。
外国で感染したと思われる被害者が、実は院内感染していたり、一見集団自殺したと思われる被害者が一人殺害された人がまぎれこまされていたり、投身自殺と思われる被害者が殺害されていたり、刺殺されたと思われる被害者が自殺であるなど、スマートウォッチや冷凍車などを使ったトリックによる原因の分からない不自然死をミコトたちが解き明かしていくサスペンスミステリー。仕事が終われば、美味しいランチなどで英気を養ったり、合コンに行ったり、結婚を焦ってはいないけど無縁仏になるのは怖かったり、おやつにうるさかったりする人間としての面も、ミコトと東海林や六郎のユーモラスな掛け合いやランチシーンなどで描かれている。
特に後半の中堂の恋人が殺害された事件が絡んだ展開は、かなり骨太なサスペンスが楽しめる。ミコトと東海林の気の合う同僚以上の相棒関係、ミコトへの六郎の片思いも絡み、過重労働や仮想通貨やいじめなど事件の背後にある社会の闇もしっかり描かれていて、骨太なサスペンスミステリードラマ。 -
『アンナチュラル』は2018年1月12日放送開始のTBS系列のテレビドラマ。石原さとみ主演。解剖医達が不自然な死の死因を明らかにするドラマである。タイトルは不自然な死(unnatural death)から来ている。脚本の野木亜紀子は『逃げるは恥だが役に立つ』を手がけた。主人公のミコトは浦和出身との設定である。
立正佼成会附属佼成病院の死亡患者のカルテでは9月7日に「午前6時family(息子)callの上naturalの方針を確認」とある。医師が患者の長男に電話して自然死の方針を確認したとある。患者本人や他の家族の意見を確認せずに自然死させるとした。本来は不自然なところがないから自然死である。「naturalの方針」とは論理矛盾ではないか。人為が入ったら、自然死とは言えないのではないか。
『アンナチュラル』第1話は院内感染が登場する。これも佼成病院裁判と重なる。佼成病院裁判では佼成病院の医師が証人尋問で死因が院内感染であると証言した。
『アンナチュラル』が評価されている背景には、死因究明がほとんどされない日本の貧困さがある。日本では異常死の9割が解剖されない。「犯罪が闇に葬られている可能性も十分、あり得ることになる」(「異常死の9割解剖されず… 石原さとみ熱演で分かった日本の「アンナチュラル」」週刊新潮2018年2月23日)。過去を水に流す日本社会の悪癖が死因究明の軽視にもつながっている。
「7話で、いじめを「法律では裁けない殺人」と言い切ったのも骨太でした。命と引き換えに加害者の名前を告発しようとしている子に「彼らはきっと転校して名前を変えて、新しい人生を生きていく」と、いかに割が合わない行為かを具体的に示すアプローチ。「命の大切さ」とか「君は1人じゃない」みたいなベタなせりふにはない説得力に目からうろこ」(梅田恵子「全話神回だった…アンナチュラル脱テンプレの脚本力」日刊スポーツ2018年3月22日) -
大好きな野木さんの完全オリジナル脚本!法医学の世界を舞台にした医療ミステリー。
1話完結でとても見やすくて毎週金曜が待ち遠しかった。配役はどの方もバッチリ合っていたと思うし、今まで井浦新さんが苦手だったけど中堂さんは好きだった。
主題歌Lemonも素敵だった。
婚約者を殺されてしまった回といじめの回はやはり印象的。綺麗事でごまかさない内容でよかった。
DVD購入まではいかないけど、再放送があったらすべて録画したい。
色々な伏線がきちんと回収されたり、1話の中でも二転三転あったり…1時間があっという間だった。取材等は大変そうだけど、シーズン2期待したい。 -
石原さとみが、芯の強い法医学医者としての活躍。
人が死ぬ。そして、なぜ死んだのか?
不条理な死に立ち向かう。それは、生き残った人の未来のために。
殺されたものの想いを遺体から、汲み取ろうとする。
石原さとみのキュートな顔が、様々に変化するのが楽しい。
法医学者として、死体そしてその状況、背景調査をする。
子供の頃に、親子心中に巻き込まれて生き残った 石原さとみ。
現在は、養子となって、母親が弁護士の薬師丸ひろ子。
不自然死究明研究所。UDIラボ。
同僚の市川実日子が、年齢不詳の女を演じる。
合コン、異性間交流会の常連。石原さとみを誘うが、断られる。
三浦新が、恋人の死に立ち会い、金魚の跡を見つける。
なぜ金魚の跡がつくのか?
やっと、ピンクのカバが動き始める。
面白い、法医学をベースにした物語。 -
放送前に撮影終了とのことだが、完成度の高い傑作。キャラクターが全部好き。脚本も素晴らしい。主題歌もぴったり。すべてがうまくいったのでは。続編あると嬉しい。
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TV放送を毎週楽しみに観ていました。とても面白かったです。
毎回の事件の収束の仕方も、全編に流れた中堂さんの事件も、とても惹き付けられました。
毎回、ぐっとくる台詞もあって、現実となんでこんなにリンクするんだろうと思いました。
登場人物たちも皆魅力的で、キャストの皆さん素敵でした。石原さとみさんの冷静さと可愛さのバランスが素敵。井浦新さんの言葉遣いもぶれなくて好きでした。中堂さんいいな。。
葬儀屋さんが最後まで謎でとても気になります。恋愛パートが無いのも好ましく思いました。こういうドラマで恋愛に傾くのは必要ないと思ってるので…。
久しぶりにドラマのDVD買おうかなぁと思うくらい好きです。
絶望している暇はないです。彼らのこれからもとても気になります。 -
今クールで1つだけ最後まで見続けた。
上手くなったな〜石原さとみ、きみはペットの頃とくらべるとね。ワキの俳優も全部いい味出してた。プロットもへんな無理がなくて。主題歌も切なくて耳に残る。
うん、とってもいいドラマだった。