歌劇『群盗』/悲劇『群盗』

  • サウンド・バンク
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感想・レビュー・書評

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  • 私が読んだのはこの本では無く、岩波だけれど見つからなかったので。
    シラー作、群盗。ゲーテに一時ハマったので、前々から興味のあった一作。

    主人公の拭えない悲劇のヒーロー感と、誇張表現の多さ、さも劇作家の書いた物語です、というような文章に、正直辟易した(劇作家だから仕方ない)。
    とはいえ、後半、まさかまさかの展開に、主人公の冗長ともとれる長台詞が気にならないほど引き込まれた

    この本が大抵のジャンプ漫画のライバルに読まれたなら、悲しい物語にはならなかっただろう。
    しかし、どのライバルも、こんなに悲劇的な話にはならない。
    最後の最後、この後に悲劇を続けるか、続けないか、そもそも何が悲劇なのかと考えさせられる話。

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