最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下) (TO文庫) [Kindle]

著者 :
  • TOブックス
4.11
  • (37)
  • (49)
  • (17)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 381
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (207ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み

  • 【とある母親の死】では
    桐子先生の幼少期が綴られる。
    幼い頃、自分の事を間違って生まれてきた存在だと諦め、いつ死んだっていいと思う桐子くんに、自分の生き方を通して生きる意味を教えてくれた女性。

    【とある医者の死】では、その女性と
    "とある医者"と副院長の福原先生の過去が繋がっていく。

    ストーリーが進む中で
    医者と患者について、治療に向き合う姿勢、親子や家族の繋がり、生と死について、限りある命をどう生きるか、最愛の人との別れ、大切なテーマが次々と目の前に繰り広げられて、作者から『あなたはどう思う?』と優しく問われているように感じる。

    昔、いつ死んでもいいと思っていた
    今の桐子先生の願いに心震えます。

    『命と命が出会う時、別れは必然だが、そこに必ず希望も生まれている。(略)願わくば全ての命が、希望をその手に携えて、歩いて行けますように。』

    命の大切さ愛おしさを気付かせてくれる
    素晴らしい作品でした!
    hiromida2さんの、心震えるレビューを読んで
    手に取った作品。ひろみのレビューを読むと、"ありがとう"と"がんばろっ!"っていう気持ちが溢れ出してくるっ
    本当に読んで良かった!
    ひろみ、ありがとう!

    • hiromida2さん
      まっちゃん、は〜いヾ(´▽`*)ゝ♪
      ありがとうねぇ。゚(゚´ω`゚)゚。
      生きてゆく上で大切なこと!大それたことじゃなく
      自分に出来る、夢...
      まっちゃん、は〜いヾ(´▽`*)ゝ♪
      ありがとうねぇ。゚(゚´ω`゚)゚。
      生きてゆく上で大切なこと!大それたことじゃなく
      自分に出来る、夢中になれることに向かって
      生きてる瞬間、瞬間だよね(^O^☆♪

      まっちゃん、勉強頑張ってるね〜(*ꆤ.̫ꆤ*)♥
      スゴイわ〜!問題集がクイズ解いてる感覚だって〜!
      やるね〜‼︎単語の暗記って意外と難しいのよね
      あと、ひと息!頑張れ〜٩( ᐛ )و
      目標の先まで考えて行動してるとは…尊敬ですす(・0・)ゞ
      小説は一休み、ひと休み⁎ˇ◡ˇ⁎
      テスト結果の朗報待ってるぜ(^^)v
      あ、プレッシャーかけてるわけじゃないからね(^^)
      2022/08/28
    • 土瓶さん
      ホントに偉いなぁ。
      テストなんて、聞いただけでウンザリする(>_<)
      ホントに偉いなぁ。
      テストなんて、聞いただけでウンザリする(>_<)
      2022/08/28
    • 松子さん
      ひろみ。
      ありがとう(^^)
      こうやって、目標に向けて頑張れる時間が大切なんだねっ
      プレッシャーかけてかけて!
      あと少しだから、追い込んでぇ...
      ひろみ。
      ありがとう(^^)
      こうやって、目標に向けて頑張れる時間が大切なんだねっ
      プレッシャーかけてかけて!
      あと少しだから、追い込んでぇ〜笑
      良い結果がご報告できるように頑張りますっ♪

      どんちゃん、偉いだなんてぇ
      照れるよぉ(^^)
      いま息抜きにスヌーピー読んでるよ
      台詞は英語なんだけど、和訳もついていてね勉強になるの。
      そして何よりスヌーピーがかわいいのぉー!

      遅くに失礼しましたー(^^)
      お休みなさーい
      2022/08/28
  • 「最後の医者は桜を…」に続き、今作も読んでみた。上下巻あったがあっという間に読了。
    桐子と福原、同期でありながら医療に対する考え方、向き合い方は違いながらも、根本のどこかで深くつながっている二人。
    前作はこの二人と同じく同期の医者・音山の死がメインテーマであったが、今作は桐子と福原、これまで多く語られることのなかった二人の過去をメインとして話が進んでいく。
    親子の絆のかたちもいろいろだなと考えさせられた作品だった。
    また、「何のために人は生きるか」という点にも考えさせられた。
    ーあなた の 中 に 希望 が ない なら、 あなた の そば に いる 誰 かの 中 に、 希望 は こっそり 隠れ てる。
    誰かのために生きるということも立派な生き方なんだなと。
    家族を持つと身にしみる、そんな言葉でした。
    ぜひ映像化を期待したい作品の一つですね。

  • 涙が止まりませんでした。『命と命が出会うとき、別れは必然だが、そこに必ず希望も生まれている』あなたと一緒に生きる事、あなたの幸せを願っている人がいることを忘れずに。最後まで大切な人と大切な時を過ごして。

  • 完全に涙腺崩壊

    設定は色々”小説”ならではという部分があるけれども、病気の話でお涙頂戴系ではなくって、

    家族のそれぞれの目線の話をとても繊細に書いてあって、苦しくて幸せで、何とも言えなくて

    自分の周りにもっと愛情表現したくなった

    過去の話と現在の話をシームレスに繋いでいるから、一瞬今何の話だ?ってなるんだけど、だからこそ欣一郎の認知症への不安を感じることが出来るし、欣一郎の絵梨と息子への愛情を感じることができる

    三巻もあるのに、泣き続けてあっという間に読んでしまった

  • このシリーズ面白すぎる。

  • 桐子と絵里は、昔繋がりがあったのか。前作桜の下ででも似た様な流れが出て来たので、混乱しがちだが本作では院長の痴呆が進んでゆく様子が赤裸々に綴られており心が痛む作品となっている。

  • 登場人物たちが時間を超えて繋がる大きくひとつの物語だった。自分ももうまるで彼女たちをよく知る仲間の1人であるかのように、みんなの人生を笑ったり泣いたりしながら体験できる一冊だった。涙なしでは見られない、自分自身が母として妻として恋人として、そして友人として、物語の中でも感情移入して読み進めてしまえる、読みやすい作品でもあった。

  • 上下巻で出さずに1冊にまとめてもいいようなボリューム。
    主人公の1人が雑居ビルで病院を開院し、ほぼお客が来ない状況とかリアリティーに欠ける。また看護師も給料出ないのに、なぜ着いてきたのか謎。

  • 自分なりの死生観を考える良いきっかけの本。

  • 「ある医者」の章を読み始め、あぁ、福原父の話なのね。彼も死んじゃうのね。なんて思ってた。
    え?絵梨さん??桐子少年の病院のベッドのお隣さんよね?ってことは福原の名前が。。。「カズ」だ!!
    つまるところ、そんなときから福原と桐子は。。。って思ったけど、実際、桐子は福原の母が、あの絵梨さんとは知らなかったということだった。桐子は単純に、福原のためにその父の治療に臨んだということ。
    福原はまだ桐子の件の子供時代をしらない。桐子は福原に話すのだろうか?
    絵梨さんが残した「取り戻した家族」。福原(子)にもちゃんと届いてよかった。

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1985年、東京生誕。一橋大学経済学部卒。著書は他に「!」「!!」「!!!」「!!!!」「暗黒学校」「最悪彼氏」(ここまですべてアルファポリス)、「占い処・陽仙堂の統計科学」(角川書店)、「一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常」(幻冬舎)などがある。

「2016年 『殺人鬼狩り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

二宮敦人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×