- Amazon.co.jp ・電子書籍 (283ページ)
感想・レビュー・書評
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「あの日」のからの続編「小保方晴子日記」。
言い換えれば、「壮絶な鬱病日記」。
マスコミから逃げるように、逃亡した年末から、
博士号剥奪、研究者の道は完全に閉ざされて、不安定な体調の中、「あの日」を執筆し、婦人公論の瀬戸内寂聴さんとの対談。小説家に転向を挑戦してみるものの上手くいかず、最後は海外で研究の道に戻る。ここで締めくくっているけれど。
現在はケーキ屋さんで働いてると言う話を聞いたので、おそらく、その海外での研究も上手く行かなかったのだと思う。
私も現在、酷い鬱病で大量の投薬を駆使しながら治療中だけれど、眠れない、食べれない、外にも出れない、名乗れない、顔も出せない。こんな状況下だったら、何もかも失って、人生に絶望して、生きるのが辛くて辛くて、自殺していたかも知れない。
「死にたい」という文字は数回しか登場しなかったけれど、実際はもっと「死にたい死にたい」と連呼するように書き綴っていたに違いない。
それでも、毎日もがきながら、丁寧に生きようとする姿勢が、全く立場の違う私にとっても僅かながらチカラになった。
文章を読んで、小保方晴子さんは、真っ直ぐで芯があり、人を裏切ったりしない、真面目で信用の出来る人間だと思った。
だからこそ、あの不可解な事件は「生け贄」にされたのではないかと私は推測する。
「あの日」に戻れるなら、私はいつを選んで、どんな風に人生がこうならないようやり直すだろう。
現在の小保方晴子さんが、鬱病から完治して、普通の生活を取り戻して元気にやっているといいなと、陰ながら応援しています。
どうか幸せであり続けますように。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日付付きで著者の毎日の日記が掲載されている。時期によってはかなり弱ってて怖い。なんとか立ち直り小説書くことにしたみたいですね。実際スタップ細胞があるかないかは専門外でよくわからないですが、あると良いなと思いました。
早稲田大学からの学位取り消し通知がパスワードがかかってるけど、同じメールにパスワードが書かれて誰でもひらける状態だったというのは、セキュリティ事故なんじゃ、と思う。