ひと [Kindle]

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 87
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感想・レビュー・書評

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  • 父親を事故で亡くした3年後に母親が急死。大学もやめざるを得なくなった。そんな聖輔が総菜屋さんを中心とした人の温かさと同級生の青葉の愛情に触れながら立ち直っていく話。
    果たして自分が同じ立場になったら、こんな真っ直ぐな気持ちを保てるだろうか。そんなことを思いながら読むと登場人物の温かさが自分の事のように染みた。
    今まで人に譲ってばかりだった聖輔が、最後に譲れないものを見つけた時、本当に良かったと心から思った。

  • 本屋大賞ノミネート作品だということで興味を持った。読み始める前に駄作だといったコメントも目にした。でも、心が軽くなるような話を読みたくて『ひと』を選んだ。
    読み終えてみて、読んで良かったと思う。両親を相次いで亡くし、大学をやめ惣菜屋のアルバイトとして働くことになった主人公。普通なら辛い話になりそうだけど、主人公の人柄なのか、周りの人々の優しさなのか、普通の何気ない話が読み手の心を温めてくれる。元気になれた。

  • かなり高評価の本屋大賞2位の小説!
    めちゃくちゃ期待を胸に読んだんだけど。。。
    残念ながら私の琴線に全く触れない文章&ストーリー展開でした。
    瑞々しいというよりは荒削りすぎると思ってしまうのは私くらいなのでしょうか。
    私の年齢のせいなのかなぁ。
    機会があれば数年後にまたこの著者を読んでみよう。

  • 真面目に愚直に生きていたら、きっと誰かが手を差し伸べてくれる。

    当たり前だけど忘れてしまうことを思い出してしまう人情味溢れる作品です。すごく好きだった。まちも読んでみよう。

  • これは お仕事小説なんですかね。

    青春小説でしょうね。

    小野寺作品は

    ほのぼのとしてくれますね。

    作品名が ひと 

    あまりにも おおざっぱかな。

    ちょっと 残念です。

    コロッケでも よいのでは ないでしょうか。

  • 平成30年4月作品

    bmakiさんが私の心情を理解してくれて紹介して頂いた作品。感謝です。<(_ _)>

    千葉県出身の作者なので、在住者としては身近な感じになった。
    米国、日本でも貧困者の教育問題から道徳、金融リテラシーが低いと話題になっているが、大学進学率が上がっても犯罪は減っておらず、相関関係あるのかと思うこの頃。巷の大学運動部は大麻問題で世間を賑わせているし。
    主人公は両親を亡くしても、前向きに生きる内容に共感した。その主人公に魅かれる周囲もいい方たちでほっとする。

    親族の反面教師が多い中、私も主人公同様前向きに生きてみようと思っている。若い親族が絶望しないように。
    意外と質素な暮らしは部屋も綺麗だし、余分な物を持つことを拒む。

    あれ「まち」は続編じゃないのか?

  • 1人の男の子の1年が淡々と過ぎて行くんだけど、人の温かさが溢れていて、主人公の人柄の良さが出ていて、心がほっこりしました。
    人のダメな部分もちゃんと描かれているし、そこがまたリアルで、読みやすかったです。

  • 文章が主人公の思考をぽつぽつと箇条書きで綴っているみたい。朴訥とした性格が滲んでいて、読んでいくと癖になる。

    決していいひとばかりが出てくる訳ではないが、ひとの優しさに触れ、真摯に自分の道を歩み出そうとする聖輔の姿は応援したくなる。

    読み終わると「いいお話だったな〜」と気分が上向いたので、他の作品にも手を伸ばそうと思った。

  • 主人公がいい奴だからなのかもしれないけれど人って捨てたもんじゃないよね、と思わせてくれる一冊。癖のない文章でさらりと読みやすい。

  • 私みたいなおばさんにではなく、たくさんの若い人に読んでほしい本。『この本があなたの味方になりますように』小野寺さんからメッセージ。泣けた。悲しいのではない、言い当てているのに感動した。さすが、作者。
    聖輔くんがこれからも幸せになってほしいと心から思う。そして私は頼れられる大人でいたいと思う。清澄くんのお母さんのいよ子さんのような存在でありたい。

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著者プロフィール

一九六八年千葉県生まれ。二〇〇八年『ROCKER』で第三回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し同作で単行本デビュー。著書に「みつばの郵便屋さん」シリーズ、『ひと』『ミニシアターの六人』『レジデンス』『タクジョ!』『銀座に住むのはまだ早い』『君に光射す』などがある。

「2023年 『片見里荒川コネクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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