その悩み、哲学者がすでに答えを出しています [Kindle]

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  • 文響社
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感想・レビュー・書評

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  • 長い人類の歴史で哲学者が書き遺した書物を紐解いてみることで、悩みを乗り越えるヒントが得られる。人生で悩んだときはこの本を読んで哲学を活用したい。
    ■3つの気づき
    ①自分に向いている仕事(天職)でたゆまぬ努力をし、人々の生活のためになれ
    ②生活すべてが禅である。掃除、炊事、トイレ、歯磨きなどの日常茶飯事を無心に、徹底的に、丁寧にやってみる
    ③人間は合理的な判断をするのが難しい。できるだけ自分で選択しないように心がける

  • 哲学者をたくさん紹介したいがあまり、問いに対する答えがあっていない残念本。
    というか、答えありきから無理やり質問を作り出している感じ。
    内容もだいぶ薄めているし、孫引きしているのもなんだかなぁと思わせる。
    哲学入門でなんとなく哲学を知った気になりたい人向け。

  • ブッダ 原因によって生じたものはいずれ消えてなくなる
    弁証法 アウフヘーベン 夫婦仲解消
    性欲を抑えられない親鸞
    無知の知 死

    内容は面白かったが問いに対する答えにはなっていない箇所が多い

  • 生きていけば誰もが悩むであろうことを、哲学者の言葉を引用してヒントをくれる作品。直接的な解決にはならないかもしれないが、心が少し軽くなると思う。

  • 酷い。この一言に尽きる。

    本の構成は一貫しており、以下の順に掲載されている。
    1.悩みの提起
    2.解説
    3.哲学者が出した答え

    例として、一つ引用してみる。
    1.悩み:忙しい。時間がない。
    3.答え:私たちの行為が私たちの人格全体から出てくるとき私たちは自由である

    ……答えになっていない。

    上述例については解説を読んでもわけが分からないのだが、他も大体似たり寄ったり。著者によるこじつけがあからさまな上に、だらだらと長い解説は着地点が見えない。

    どこかで見かけた文章に似ていると思ったら、ネットニュースと同じ手法で書かれているのだ。タイトルはキャッチーだが、肝心の記事は箸にも棒にもかからないたぐいのあれだ。
    この本を読むより、青空でも眺めていたほうが心の安寧に繋がると思われる。

  • 私は今なにかにすごく悩んでいるわけではないので、友人から悩みを相談された時どんな声かけができるかな?という視点て読んでみた。

    万人に納得いく答えを出しているわけではなく、問題に対するひとつの解釈の仕方を教えてくれる本だった。

    コンプレックスへの向き合い方はすごく刺さった。
    社会のあり方について、"である"つまり、状態(ステータス)に重きを置く文化と、どれだけのパフォーマンスを”する”かに重きを置く文化がある。
    日本では前者の価値観が根強いが、大事なのは後者。
    ”する”ことに全力投球し、力を出し切る。それによって没頭(フロー体験)ができるようになる。すると、自分の内部が満たされて他人と比較することもなくなる。

    私は趣味でミュージカルに出たことがあるのだが、なかなか最初は劣等感がついてまわった。
    でも、ある時からあんまり気にならなくなった。
    自分の強みがわかったから、そこを伸ばせばいいんだと気づいたからかな?と分析したが、とにかく練習して没頭できた、という体験もあったなと振り返ってみて思う。
    ついでに、ミュージカル以外の分野でもあまり他人との比較をしなくなった時期でもある。
    なのでチクセントミハイの答えはかなり説得力あると感じた。

    知らない哲学者もいて知識が広がった。
    ラカンの小文字の他者、大文字の他者という考えは面白かった。
    サピエンス全史でいう、認知革命、虚構の弊害ですね。
    人間ってそういうものなんだって理解することから始めればいい。

    ジョン・スチュアート・ミルの「満足な豚より〜」の解釈も、快の質ってそういうことだったんだと改めて学んだ。
    ミルの哲学は今まで何回か読んできたのにちゃんとわかってなかったことに気が付きました。

    あとがきにもあるように、「つらいときに自分を救う哲学をもっておくことは心強い」
    私も自分の哲学をもっと深いものにしたいなと思った。

    あと、仏陀がいたのが嬉しかった。
    (彼は宗教家ではなく哲学者だと私も思っているからです)

    ただ、哲学の基礎的な知識が全くなかったら、わかりにくいだろうなと思う箇所は結構あった気がする。
    抽象度は高いかも。

  • ・今の楽しみを犠牲にして将来の自分のために備蓄したり、将来への不安を抱いても、将来何が起こるかは誰にも分からない。
    「将来の目的や計画をいったん忘れ、今この瞬間のやりたいこと、やるべきことに熱中せよ」「自分が向いていると心から感じられる作業に全力で打ち込み、充実した手ごたえを感じながら毎日を生きている人を、世界が放っておくことはない」
    「不幸な体験がなければ良い思い出もないわけで、両方があるから人生はつらく、そして楽しい。その振れ幅の大きい人生こそ愛し、楽しめ!」
    「人生をうまくいかせようという人にとっては、不安で頭が一杯なことはむしろデフォルトであると腹をくくる必要があるでしょう。本当にこれで大丈夫か、びくびくしながら生きていることが明日の繁栄を支えるのだと。」
    「自分ができることは努力すべきだが、どうにもできないことはどうにかしようとしない」
    「あなたはあなたの課題を生きればよいのであって、他人の課題を引き受ける必要はない。」
    「選択肢の先にまだわからない、もやもやしたところがあるなら、そこがクリアになるまで、判断を保留することが重要です。最後の最後の最後で決めること。」「AかBかの二者択一をせまられても、それで納得できないならば、あきらめずに粘って自分に合うCやDといった答えを探すこともまた、悔いなく生きる道ではないでしょうか。」

  • これで解決される?という内容ばかりで具体的な解決法が示されていなかった。

  • 多くの哲学者が出てきて、現代人と同じ悩みをこう解決した、と、話が続く。人間はいつの時代も変わらないと思うと面白い。

  • 人のあらゆる悩みに対して哲学者がどう考え結論を出したのかがまとめてある。 哲学というとっつきづらいものをダイジェストのように簡単にまとめてあるので読みやすい。 これで興味を持ったらさらに調べるのもいいと思う。

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著者プロフィール

株式会社電通シニア・コンサルティングディレクター
1976年生まれ。専攻は哲学、美学。電通トランスフォーメーション・プロデュース局・シニアコンサルティングディレクター、ビジネスデザイナー、エヴァンジェリストとして活躍する傍ら、2019年まで事業構想大学院大学の客員フェローとして事業創造人材の育成に従事。テーマは哲学・人類学など人文科学の知見と戦略思考を統合し、包括的で越境的なアイデアを実行すること。大手食品メーカー、大手衣料メーカー、大手実用出版社、大手通信企業などでサービスや商品をヒットに導いてきた。ビジネス思想家として活動し、2018年に出版した著書『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』はわかりやすく深い哲学入門書として各界称賛のロングセラー(4万部)に。共著に『ウケる技術』『電通B チームのニューコンセプト大全』など。累計25万部以上。ヒットコンテンツ、アイデア発想、職場の人間関係といった身近なテーマを、哲学や認知科学、ビジネス思想も交えて文理産学を融合して考える「知の変態」。2019年より社会人向けオンライン学習動画サービス「Schoo」で哲学講義を担当。

「2801年 『したたかな知的生産術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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