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感想・レビュー・書評
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【生き方】幸福について/ ショーペン・ハウワー(講談社まんが学術文庫)/ 20240315 /<17/1047>/<190/198664>
◆きっかけ
図で発見
◆感想
・生きる上での勇気を貰った。以前読んだ「英雄の書」に通底している(時系列だとこちらが後だが)気がする。
・ドストエフスキーとか以前にもついこの漫画シリーズに頼ってしまっているところがあるが、読まないよりマシと思い、つい手に取ってしまった。あくまで表面的な理解。より深耕するためにはやはり原書にいつか挑戦したい。
・享楽って言葉が気に入った。享楽家、享楽にふける。何かネガティブなイメージは払しょくできないが、自分の中の享楽を見出して、それを追求できることを幸福というのであれば、そうしたい。そのためには自分自身をよく知っていること、そのために常に自答し続けることなんだろうなとも再認識。これは単に座禅を組んで考え込むということではなく、あれこれトライして(試行錯誤して)、スキキライ、向き不向き、好きであっても他のアイテムとの相対的な度合い等々、自分自身で測っていくことで積み重なるのだろう。
・快楽ではなく苦痛がないことを欲する=我唯足ることを知る、に近いか。まだこの境地ではないな。。。。
・刺繍のたとえは秀逸。いろいろな人と接して、その人の声に耳を傾けていく過程で、その人の言っていることそのものよりも、その人がなぜそういっているのかその背景が気になったりする(刺繍の表と裏)。刺繍で言う裏側まで見えたうえで表側見ると、とても納得したりする、そんなことが最近分かるようになってきたし、それが見えるようになってきた気もする。歳を取ることは悪いことばかりでもないな。
◆引用
★幸福になることは難しい、しかしできる限り楽しく生きる術はある。
★できるだけ幸福に生きるためには、自分自身の中に享楽を見いだす術を待つことだ。
・他人は関係ない。もっと自分自身に意識を傾ける、自分にとっての幸福はここにある。
・人間は3つの根本規定に帰着させられる
-その人の人となり=人格、人柄、個性、人間性、健康、力、美しさ、気質、特性、知性
-その人の持っているもの。あらゆる意味での所有物と財産
-その人の与える印象
・人柄は運命に左右されず、我々から奪うことができない。
★幸福をどう図るか。賢いものは快楽ではなく苦痛がないことを欲するが処世の最高命題。その人が幸福かどうかは、何を楽しんでいるのかではなく、悲しんでいることがつまらないことであればあるほど、幸せであるといえる。
・自分が得意なことや好きなことをやれる事は幸福だ
・自分に起こることを面白がる
・今以上に何かを欲しない
★生涯の前半にはだれでも刺繍した布のきれいな表面を見せられるが、生涯の後半には裏側も見えるようになる。裏側は大して美しくないが、刺繍糸のつながり具合が見えるから表よりはためになる。
・人生は戦いだから勇気と気迫を持って。危険を避けるには常に警戒していなければならない。人生には安全なんてものはない。生きていくには勇気も必要だ
◆今後
・享楽を追求
・そのために何事も経験して自問自答を重ね、自分というものを深耕していく
・刺繍の裏側(その人がなぜそういっているのか)を見る詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018/10/15
人に依存しない
金は良い