最強のスポーツビジネス Number Sports Business College講義録 (文春新書) [Kindle]
- 文藝春秋 (2018年4月20日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (272ページ)
感想・レビュー・書評
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スポーツカレッジの講義参加費用は十数万円もするので、その内容が数百円で手に入る。
これは本当にお買い得な本だった。
かつての各スポーツ界のレジェンドであり、今現在協会のトップだったり、かたやスタジアムの建築士、ホリエモンまで。
最初にご本人による「今活動中のことのプレゼン」
→その後、モデレーター池田氏と受講生との質疑応答&トークなどが掲載されている。
実はこの池田氏こそが、ベイスターズがDeNAになってから社長就任し、再建を果たしたという超有名人だ。
(池田さんの著作「スポーツビジネスの教科書」
(https://www.amazon.co.jp/dp/4163906177/もすごく参考になる)
この本では各スポーツ業界ごとの課題を浮き彫りにしつつ、今後の未来について語っている。
ボクシング、卓球、陸上、フェンシング、柔道、水泳。オリンピックでは注目されるが、それ以外ではなかなか注目されない競技。
そして「ラグビー」においては、2019年ワールドカップが迫る中で、どうやって国を上げて盛り上げていくのか。
協会だけの努力では難しく、他業種も交えての戦略が必要だろう。
プロ化したバスケなどもそうだが、今までが何も出来てなかったことを考えると、これらのスポーツは「やれること」しかない。
行動さえすれば、即結果につながる訳なので、非常にやりがいがある訳だ。
フェンシングの太田氏が、競技引退後にすぐに協会会長に就任しているのは知らなかった。
普通であれば重鎮が順番に要職についていくはず。
太田氏の実績は文句なく歴代最高としても、普通ならばこの若さで会長就任はさせないだろう。
「変えなくてはいけない」こういう意識が生まれたからこそ、今までの常識的な部分が見直されていく。
会社も同じではないだろうか?
特にテレビ局は、かつての栄光がすでに消え去りつつある。
それを自覚して、若い力に権限委譲し、循環を図っていかないと益々取り残されていくだろう。
「変化に対応した者だけが生き残る」
今すぐに変えていかなくてはいけないのではないだろうか?
(2018/10/25)詳細をみるコメント0件をすべて表示