最強のスポーツビジネス Number Sports Business College講義録 (文春新書) [Kindle]

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制作 : スポーツ・グラフィック ナンバー 
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感想・レビュー・書評

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  • スポーツカレッジの講義参加費用は十数万円もするので、その内容が数百円で手に入る。
    これは本当にお買い得な本だった。
    かつての各スポーツ界のレジェンドであり、今現在協会のトップだったり、かたやスタジアムの建築士、ホリエモンまで。
    最初にご本人による「今活動中のことのプレゼン」
    →その後、モデレーター池田氏と受講生との質疑応答&トークなどが掲載されている。
    実はこの池田氏こそが、ベイスターズがDeNAになってから社長就任し、再建を果たしたという超有名人だ。
    (池田さんの著作「スポーツビジネスの教科書」
    https://www.amazon.co.jp/dp/4163906177/もすごく参考になる)
    この本では各スポーツ業界ごとの課題を浮き彫りにしつつ、今後の未来について語っている。
    ボクシング、卓球、陸上、フェンシング、柔道、水泳。オリンピックでは注目されるが、それ以外ではなかなか注目されない競技。
    そして「ラグビー」においては、2019年ワールドカップが迫る中で、どうやって国を上げて盛り上げていくのか。
    協会だけの努力では難しく、他業種も交えての戦略が必要だろう。
    プロ化したバスケなどもそうだが、今までが何も出来てなかったことを考えると、これらのスポーツは「やれること」しかない。
    行動さえすれば、即結果につながる訳なので、非常にやりがいがある訳だ。
    フェンシングの太田氏が、競技引退後にすぐに協会会長に就任しているのは知らなかった。
    普通であれば重鎮が順番に要職についていくはず。
    太田氏の実績は文句なく歴代最高としても、普通ならばこの若さで会長就任はさせないだろう。
    「変えなくてはいけない」こういう意識が生まれたからこそ、今までの常識的な部分が見直されていく。
    会社も同じではないだろうか?
    特にテレビ局は、かつての栄光がすでに消え去りつつある。
    それを自覚して、若い力に権限委譲し、循環を図っていかないと益々取り残されていくだろう。
    「変化に対応した者だけが生き残る」
    今すぐに変えていかなくてはいけないのではないだろうか?
    (2018/10/25)

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著者プロフィール

1976年1月23日横浜市けいゆう病院、星川生まれ。横浜市立いずみ野小学校、藤沢市立第一中学校、県立鎌倉高等学校、早稲田大学卒業後、住友商事、博報堂勤務などを経て2007年に株式会社ディー・エヌ・エーに参画。2011年横浜DeNAベイスターズの初代球団社長に就任(35歳での球団社長就任は当時、球界で最年少)。2016年まで5年間社長を務め、コミュニティボール化構想、横浜スタジアムの友好的TOBの成立をはじめさまざまな改革を主導した。観客動員数も、2011年の110万人から194万人へ大幅増加させ、球団は5年間で単体での売上が52億円から110億円超へ倍増し、黒字化を実現した。退任後はスポーツ庁参与、明治大学学長特任補佐、Jリーグ特任理事、日本ラグビーフットボール協会特任理事などを務めた。2019年3月、さいたま市と連携してスポーツ政策を推進する一般社団法人さいたまスポーツコミッションの会長に(~2021年6月)。2020年3月、B3リーグさいたまブロンコスの経営権を取得し代表に(2021年6月退任)。また、世界各国130以上のスタジアム・アリーナを視察してきた経験をもとに「スタジアム・アリーナミシュラン」として、独自の視点で評価・解説を行っている(https://plus-j.jp/)。著書に『空気のつくり方』(幻冬舎)、『しがみつかない理由』(ポプラ社)、『スポーツビジネスの教科書 常識の超え方』『横浜ストロングスタイル』(文藝春秋)など。

「2021年 『横浜改造計画2030』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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