南国トムソーヤ (1) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • この作品を「読んで思ったこと」を書くとすれば、『ゴールデンカムイやべえな』ってこと。
    いずれも綿密に歴史や文化を調べた上で、フィクションに仕立てている点で共通している。その意味では北の金カム、南の南トムと言って良いくらいである。だが、金カムはその上で「変態祭り」をねじ込んできており、唯一無二のテイストを醸している。
    対して、本作は(対象としている時代の差はあれど)、東京からの訳あり転校生と地元民という、割とありがちなところからのスタートである。
    また、恐らく作者は調査も含めて、本が好きなのであろうが、今の時代に「トムソーヤ」という単語でピンとくる層がどれだけ居るのだろうか。ターゲットがそこなら良いけれども、キャッチーさとしてはやや劣る。カムイの説明は、割と早い段階に出てくるし、最終盤でも語られているのと比較すると、特に。
    全3巻で終わる本作は、沖縄の自然を描きながらも、脱線せずに収束していった点は非常に好印象。上手く過去(前世)話を消化していけば、2時間映画にしても良いくらいの構成だった。
    大人びた5年生の設定は、個人的には好きじゃないが、中学生ってわけにもいかなかったんだろう。小6だと、来てすぐに出ていく気満々になっちゃうし。

  • 何かあざとい、良くある系だけど計算されてる感じ

  •  タダ読み( ´ ▽ ` )ノ

     とある事情から沖縄南端の離島・波照那島に転校してきた狩野千晴(小5♂)が、島の野生児・竜胆(♂)らと共に島の秘密を探っていく、という話。

     とにかくもう、絵の美しさ上手さに感嘆(゚д゚)!
     アニメ風で、すべての描線がまるで生き物のよう(゚д゚)!
     現在活躍中のマンガ家の中でもトップクラスの技量の持ち主だと思う( ´ ▽ ` )ノ

     それだけに、お話のほうがちと残念......(´ε`;)ウーン…
     出来が悪いっていうんじゃなく、むしろしっかり作り込まれている方だとは思うんだけど、あまりにも地味でイマイチ面白くない......(´ε`;)ウーン…
     なんというか、文科省推薦の子ども映画(夏休みの午後にNHKで放送してそうなやつ)みたいな?
    「沖縄文化発祥の地ははたしてどこなんだろうか!?」とか「ひょっとしたら沖縄にも翼竜がいたのかも!?」って言われても、正直ピンとこないしなあ......(´ε`;)ウーン…
     沖縄についてそこまで深い興味をもってる人って、よくよくの民俗学マニアか地元民くらいなんじゃあるまいか?(個人的感想)......(´ε`;)ウーン…
     興味のない人を作品世界に引き込んでいく熱気というか吸引力に今ひとつも今ふたつも欠けている感(なんか全体に淡々と進行していくからだろうか? トムソーヤと銘打ってるわりにやたら老成した作風・語り口なんだよなあ。「ふむふむ」「なるほど」とは思っても、「わくわく」も「はらはら」も感じない)(>_<)

     南国版「ゴールデンカムイ」もしくは子ども版「宗像教授」みたいに、やりようによっちゃ面白い作品に仕上げることが出来たかもしれないんだけど、本作はやっぱイマイチ(個人的感想)(>_<)
     各種沖縄文化の紹介も今まであっちこっちで見てきたことの繰り返しに過ぎず、新しい発見は特になかった(>_<)
     キャラ造形すべて、主役から脇役まで一人残らずテンプレなのも残念(>_<)

     まあ、好きな人は好きなんだろうし、この素晴らしい絵だけでも特別な価値のある作品だとは思う。
     けど、やっぱ退屈(個人的感想)(>_<) 
     たった3巻しかないけど、続きはもういいや......(´ε`;)ウーン…
    2021/10/19
    #2446


     
     

  • 東京から沖縄へと転校した少年が島の文化や地元の人々の差別意識、自身の過去と向き合いながら生活していく物語。

    人物の距離感や心の揺れ動きをまるで読んでいる自分が体験しているかのように感じられ、世界観にグイグイ惹き込まれる。

    そして翼竜の化石という圧倒的ロマン!

  • 電子版の1巻が無料になっていたので試し読みをしてみたところ、予想外に面白くて全巻購入してしまいました。
    最初は沖縄の離島を舞台にした『スタンド・バイ・ミー』のようなストーリーかと思いきや然にあらず。アジアの歴史、冒険、神秘主義、そしてファンタジーなどの様々な要素が絡み合い、先が読めない面白さに仕上がっています。「漫画」というメディアの良さが存分に活かされていると思いました。

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