偽声 (Kindle Single) [Kindle]
- Amazon Publishing (2018年6月26日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (38ページ)
感想・レビュー・書評
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声優志望女性の短編小説です
養成所に通う20代後半女性が、現実を俯瞰していて読みやすかったです
芸能系の夢を追う厳しさを丁寧に切り取っています
華々しく映る若手女性声優は出てこず、芽のでないフリーターしか出てきません
後ろ暗さ展開について回り、ファンタジー感はありませんでした
送別会で講師に食ってかかる一連の啖呵がハイライトでした
傷つくだけ傷ついた空っぽの人間の集まりなので、全体的に虚しい雰囲気でした
最後に主人公が自身の家庭環境に折り合いをつけて終わり、声優というよりも母子関係の総括がテーマなのかなと思いました
岡田麿里といい、アニメ系ではこういう脚本が多い気がしました -
プライムリーディングで読みました。声優を目指す女性の話でした。暗い話だったし、主人公の性格が悪かったな〜。
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声優になりたい渚。でも、声に艶がない。幼い頃のトラウマが原因だと思う。そんな彼女の前に現れたのは、厳しい舞台俳優の講師。彼の言葉に刺激されて、渚は自分の声と向き合う。しかし、それが意外な結末を招く。声優の魅力と苦悩を描いた感動の短編小説。
この本のテーマは、「自分の声を見つけること」。渚は他人の声を真似したり、理想の声を作ろうとしたりする。だけど、それじゃ自分の声じゃない。声優は声で表現する仕事。自分の声に自信と誇りを持たなきゃ。渚は、声のコンプレックスやトラウマを乗り越えられるか?自分の声を見つけることの難しさと大切さを教えてくれる本。
私も声優に憧れたことがある。でも、自分の声に自信がなくて、挫折した。渚みたいに、声優になるために頑張る人は尊敬する。でも、それだけじゃない。自分の声を受け入れることも必要だと気づいた。渚が講師の言葉で、我に返るシーン。勇気がいるよね。自分の声を客観的に聞くと、良いところも悪いところも分かる。自分自身を認めることにもなる。自分の声を変えて、新しい自分を見つけたの?自分の声について考えさせられる作品だった。
声優に興味がある人や、自分の声に悩む人におすすめの本。声優の仕事の裏側や、声の知識や技術も紹介される。でも、それよりも、自分の声というものについて深く考える。渚の物語は、感動的だけど、切ない。彼女の選択に、疑問や反発もする。この本は、自分の声に対する姿勢や価値観を問いかける。自分の声を見つけることは、自分自身を見つけること。この本を読んで、自分の声に耳を傾けてみて。 -
さっくり読める夢と葛藤
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努力が必ず実るわけではなく、ひとつの成功者の下にたくさんの夢破れた人がいる。その中で、その人なりに折り合いをつけて、努力し続けてもいいし、別の道に進んでもいい、と思える物語だった。
人生色々だなぁと思った。 -
日常生活の嫌な部分がそのまま垣間見える。
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何かを目指すって素敵だけど、前進している実感がないとつらい。少しでもやった感が得られたら頑張れるのに。でも、諦めたらそこで終わりだ。