ハマトンの知的生活のすすめ [Kindle]

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • マーカーをたくさん入れた。
    知的生産には健康が欠かせない、ということがまず書かれている。
    「経験が貴重であるのは、それによって自分の力の限界を知ることができるからだ。」というのが印象に残った。
    「いくら本を集めても、実際に読めるのはそのごく一部だけであり、大部分は読まれずに埃をかぶったままになるというのが普通である。」昔の人も積ん読は多かったのか…。

  • 2023/09/17 Kindle Unlimited
    なるほど

  • 一つのことに集中することの大切さ
    物事に決定的な結論や正解はなく、暫定的であるということ
    生きることの最大のエンタメは、学ぶこと、なんだろう

  • 暮らしの生産性を上げるために参考にしたい原則的なことが書かれてる。一つ一つが短い文章でまとめられてるので心に刺さりやすい。

  • アンリミテッドにて読了。
    短いエッセーのような、箴言集のような本。ちょっと物足りない感もあるが、短くぎゅっと大切な要素が詰まっていてよかった。確かにハマトンの知的生活は、以前読んで長すぎとか感じたので、このように重要なところの抜き書きはありがたいと思った。でもやっぱりもっと読みたいと思った。

    星三つ。

    以下にハイライトした個所をコピペ:

    45
    青色のハイライト | 位置: 217
    人を知的にするのは知識や学問ではない。それは、物事を常に生き生きと、美しく考えることができるようになる人間としての徳なので


    青色のハイライト | 位置: 225
    知的な生き方そのものが高貴


    青色のハイライト | 位置: 227
    何も具体的な形で生み出さなくても、そうした知的人間の生き方そのものが高貴で美しいので


    青色のハイライト | 位置: 233
    健康は蓄えておくことができ


    青色のハイライト | 位置: 235
    一週間の健康はその週のうちに補っておかなければならないもので


    青色のハイライト | 位置: 248
    カントは満足な知的生活をするためには、肉体的な健康が何よりも大切であることを人一倍理解していた。そして、一日の知的生活の質を左右する最も重要な要因が前夜の睡眠であるということもよく分かっていた人であっ


    青色のハイライト | 位置: 263
    もし今の仕事に退屈しているとしたら、それはその仕事に徹底して打ち込んでいない証拠である。徹底して仕事に打ち込んでいるとき、君の世界から「退屈」という言葉は消え去っているはず


    青色のハイライト | 位置: 266
    何らかの成果を生むような仕事というのは、十のうち九まで、必ず骨の折れるつらい仕事である。複雑で高級な仕事であれ、単純作業であれ、およそ仕事というものは労を惜しむような人には決して満足な結果をもたらさないようにできているの


    青色のハイライト | 位置: 270
    文学でも芸術でも作者には最高の勤勉さが要求される。音楽や絵画などの分野で素晴らしい仕事をした人たちを見ても、地味で退屈な修行にじっと耐えてこなかった者はいない。今も昔も、偉大な芸術家たちが世に出てきたのは、彼らが固い信念をもって、コツコツと地道に不断の努力を続けてきたから


    青色のハイライト | 位置: 282
    知的生活において重要なことは、知的な仕事を行っているときは、その過程を心から楽しむということである。その仕事を終えることばかり気にしていると、仕事そのものが苦痛になり、結局は挫折してしまうことが多くなる。 知的生活を志す者は、知性の旅程は無限に長いということをまず認識しなければならない。一歩一歩前進することが知的生活における最大の秘訣で


    青色のハイライト | 位置: 300
    卓越した人物というのは、仕事に関する訓練を十分積み、自己修練を重ねてきた人物のことである。自ら進んで知的訓練を受けたことがない人で、ひとかどの知識人になった人などこれまで聞いたことが


    青色のハイライト | 位置: 307
    われわれが生まれながらにして授かった能力というのは、単に何かになろうとする力に過ぎないのであり、それだけでは不十分だ。実際に何かになれるかどうかは、われわれが自分に対してどれだけ厳しい訓練を課すかどうかにかかっているので


    青色のハイライト | 位置: 319
    考える努力を続けてこそインスピレーションが


    青色のハイライト | 位置: 323
    われわれには好んで求めるものとそうでないものがあるが、そうした個人の好き嫌いを軽視してはいけない。というのも、そうした好き嫌いの気持ちがわれわれのもって生まれた能力を最もよく示しているから


    青色のハイライト | 位置: 326
    自分の好き嫌いの感情というのは信頼できるものだ。特に知的訓練においては、そうした心の内なる法則に従って行うことが大切である。心の内なる法則に従った結果、自分の考えや行動が他人の一般的な意見と違ったとしても、それを気にする必要などまったく


    青色のハイライト | 位置: 332
    知的に公平無私であるというのは生まれながらに個人が持っている資質ではない。それは自らが積極的に求めなければ得られないものである。公平無私とは、自分にとってどれだけ不都合なことであろうとも、潔く真理を受け入れる覚悟のことをいうの


    青色のハイライト | 位置: 335
    成し遂げたいと思う大望があるとき、人はその大望を実現するために自制心を働かせるものだ。そうした大望を成就するためには、その仕事の巨大な重みに耐えうるだけの強い肉体と、知的な頭脳をいつも維持しておかなければなら


    青色のハイライト | 位置: 341
    自分の持てる力を浪費するのは愚かなことだ。そうした力の浪費は自分の情熱に水をさすことになる。十年もそんな生活をしていれば、意志の力はほとんどなくなり、心に秘めていた情熱もなくなってしまうもの


    青色のハイライト | 位置: 344
    才能ある知的人間が世の中に認められないままでいるとしよう。もしその人が野心家であるなら、それは精神的に大変つらいことだろう。しかし、多少見方を変えれば、そのほうが誰に気兼ねすることもなく、思う存分自分の実力を発揮することができるようになり、かえって安らかな気持ちで知的活動に打ち込めるようになる。誰もが名声を望むが、そうした名声はしばしば知的活動の妨げになるもの


    青色のハイライト | 位置: 349
    知的な人間の努力が世間から正当に評価されることは少ない。知的な人間は、たとえ自分のやっていることが世間から正当に評価されなくても気落ちせず、自分のやっていることには無限の価値があるという強い信念を保持していなければなら


    青色のハイライト | 位置: 355
    より完璧な知的生活というのは、寡黙な研究者によって実践されるものである。大衆のためにものを書く人間は大衆の奴隷になってしまう。その結果、自分が真に知的関心を持つテーマはそっちのけとなり、大して興味もないテーマについて書くことになるの


    青色のハイライト | 位置: 359
    名も知られず、地方でひっそりとつつましく生きている人間のほうが、大衆に迎合するようなものを多く書いている有名人よりも、よほど教養ある知的人間と呼ぶに


    青色のハイライト | 位置: 362
    幸福とは何よりも習慣の中に見出されるものである。習慣とはそれほどまでに深く人間性に根ざしたものであり、人間の本能を満足させてくれるものなの


    青色のハイライト | 位置: 364
    病人は病気のことをよく知っているが、それ以上に健康の喜びのことをよく知っている。だからこそ、健康な人よりも健康について深く正確に考えることができるのだ。人生もそれと同じで、苦痛のない人生ほどつまらないものはない。病気の苦しみを知らず、それを理解することもできないような人は、決まってどこか物足りないところがあるもの


    青色のハイライト | 位置: 372
    知的労働に関しては、身体が衰弱したときの仕事が最も完成度が高く、最も価値が高いということが往々にしてあるものだ。精神と身体は共に衰えていくと考える人が多いが、知的労働に関して言えば、そうした考えは必ずしも正しく


    青色のハイライト | 位置: 384
    無駄な知識を増やす


    オレンジ色のハイライト | 位置: 385
    能率的に学習ができるのは、その対象を絞り込むからである。そのことを知的生活者は知っておく必要がある。自分に生まれつき適性のない勉強をしても、それは時間の無駄にすぎない。自分に適性のない知識の探求は知的生活にとって有害で


    オレンジ色のハイライト | 位置: 429
    勉強の成果はやがて影響し


    オレンジ色のハイライト | 位置: 434
    一見何の役にも立たないように見える知識にも間接的な効用があることを最もよく知っているのが作家である。偉大な作家というのはすべて幅広い読書をしているものだ。彼らはそんな幅広い読書の中から作品の暗示を得たり、アイディアをつかんだりしているのである。作家の仕事というのは、それまで数ヶ国語で読み漁ってきた乱読に負っていることが往々にしてあるの

    メモいわゆるセレンディピティーのこと。

    オレンジ色のハイライト | 位置: 454
    あなたの興味があなたの個性と

    メモ部分は縮小され、あるものは完全に省略されてしまう。画家が傑作を生むことができるのも、まさにこのような選択記憶があるからだ。

    オレンジ色のハイライト | 位置: 487
    知的生活を心がけている人というのは、くだらないことに時間を浪費してしまうようなことはない。ところが、そんな知的な人がつい時間を浪費してしまうのが、まさにそうした知的な勉強に従事しているときなのである。 何事につけ物事に精通するためには一生の大半を使わねばならない。しかし、勉強は一生かかってするものだと思うと、かえって毎日の時間を節約することについて無頓着になり、結局時間を浪費してしまうことになる。これは知的生活者にとって、最も心すべきことで


    オレンジ色のハイライト | 位置: 498
    どんな知識や技術でも、それに習熟するためには一定の時間と、それに集中して取り組むだけの決意が必要である。しかし、そこまでする時間も決意もないのであれば、それは最初から時間の無駄である。不完全に習得した知識や技術は実際の役には立たないもの


    オレンジ色のハイライト | 位置: 581
    画家にとっては、カンバスのどの位置にどんな色を塗るかさえ決めれば、実際に描くことはほんのわずかな時間でできてしまう。しかし、絵の構想が決まっていない段階で成り行きまかせに描いていくと、それは十中八九、時間の無駄としかいえないような駄作になって


    オレンジ色のハイライト | 位置: 605
    時間という問題は知的人間にとって最も大きな関心事の一つだ。なかでも一番重要なのは、一日のうちどの時間に一番注力する仕事をやるかということである。 それは昼であっても夜であってもかまわない。重要なことは、自分にとって一番快適だと感じる時間にその仕事をすること


    オレンジ色のハイライト | 位置: 767
    富は快楽のほかに、名誉と権力も与えてくれるのだ。こうした名誉と権力が手に入ると、人は自分自身で知的労働をするよりも、それを人に指示することにより大きな喜びを感じてしまう。 また、富は人を謙虚にすることがあるが、謙虚であるためにかえって他人に対する依頼心が助長されてしまうことも多い。自分が知的労働をするよりも、その道の専門家にしてもらったほうがはるかにうまくいくだろうと考え、自分が果たす役目は専門家にお金を支払うことだけだと思ってしまうの


    オレンジ色のハイライト | 位置: 774
    知性の王国に入るためには、どんなときにも途中で勉強を邪魔されるようなことがあってはならない。しかし、富者には社交や事業においてなすべきことがあまりに多く、誰にも邪魔されずに勉強に打ち込めるような自由な時間が持てないの


    オレンジ色のハイライト | 位置: 780
    独創的な研究や発見をする頭脳があるにもかかわらず、生活のために知識を大衆に切り売りしたり、俗受けするものを書いたりすることは、せっかくの能力を無駄にしているのと同じだ。そうならないためにも、知的生活を志す者はまず自分の経済的基盤を確立しなければなら


    オレンジ色のハイライト | 位置: 787
    基本的に知的生活とは、調査研究を積み重ねながら、そのほとんどを勉強に明け暮れる生活であるといっても過言ではない。ときには一日執筆するために、一ヶ月もかけて調査研究しなければならないこともある。そんな知的生活をする上で最も悪影響を及ぼすのは、経済的な不安による生活の逼迫なの


    青色のハイライト | 位置: 832
    貧しさは選択と集中に


    オレンジ色のハイライト | 位置: 833
    知的生活の観点から見たとき、貧乏であることがプラスに働くこともある。裕福な知的人間にとっては、世の中には食指を動かされることが多すぎて、どれに知的努力を集中してよいか分からないことがある。ところが、貧乏な人間にはそんなことは起こら


    オレンジ色のハイライト | 位置: 837
    実際、金持ちの中にはお金と時間を惜しまず何でも学ぼうとする者がいるが、結局は何も身につかない。それに対して、お金も時間もない貧乏な人が学べることはもともと限られており、それがかえって、高度な専門的研究につながることも多いの


    オレンジ色のハイライト | 位置: 840
    かつての私は、生まれついての境遇や機会のほうが重要だと思い、個人の努力についてはそれほど重視していなかった。しかし、今ではむしろ個人の努力こそが重要であると考えるようになった。 知的人間に必要なのは時間と健康である。これさえあれば、実力を発揮する機会はいつでも訪れるもの


    オレンジ色のハイライト | 位置: 936
    知的生活で最も素晴らしいことは、自分の知的努力の成果を惜しげもなく喜んで人に教えることである。純粋な気持ちで進んで人にものを教えるということはその人の心の広さを示すものであり、教養を身につけた人間の最も素晴らしい特徴なの


    オレンジ色のハイライト | 位置: 971
    結婚における理想的な知的生活というのは、自分が最も興味があることについて、夫婦で常に会話ができることで


    オレンジ色のハイライト | 位置: 974
    知的な夫婦関係を長持ちさせる秘訣は、お互いが興味をもてることについて内容のある会話ができるように努力することである。そのためには、お互いが常に新しい知識や思想によって自分の頭が硬くならないようにしたい。そうした努力を怠ると、夫婦間には必ず倦怠感が

  • この本でなくてもどこかで聞いたことがあるような内容が多く、書かれていることの多くがともすれば当たり前に思えてしまうので、読後のインパクトには欠ける印象でした。 しかしながら大事なことはたくさん書かれているので、読み手の側に心得があるのなら、平易で短い文章でも、深く共鳴するものがあると思います。

    以下、私にとって気に留めておきたい項目の抜粋。

    健康の大切さ
    運動の大切さ
    休息の大切さ
    睡眠の大切さ
    習慣の大切さ
    無駄な知識を増やさない
    あまり多くのことを同時に勉強してはいけない
    自分にとって大切でないものは覚えなくていい
    強い決意と潔い諦め
    際限なく生まれる勉強欲を取捨選択する
    何をやるかより何をやらないかを決める
    新刊の波に飲まれてはいけない
    結婚と知的生活の両立は難しい

    #こうしてまとめてみると、手当たり次第に何かを得ようとするのではなく、的を絞れという教訓が見えてきました(笑)

  • 1873年に刊行された名著『知的生活』から、現代でも役立つ部分を精選して翻訳・編集した本。

    知的生活を支えるのは睡眠、健康、時間管理。この3つを重視した上で知的生活を楽しむことが人生を豊かにします。

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