新版 母さんがどんなに僕を嫌いでも (角川書店単行本) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 他人は変えられないから自分の受け止め方を買える方が良いとはよく聞くし、とっても納得の考え方なんだけど、ここまでの母親に対して自分の受け止め方と行動を変えることができたのは本当に凄い。

  • 1日10万アクセスをカウントする人気ブログ
    「ゲイです、ほぼ夫婦です」の管理人歌川たいじが
    ついに自身の母親との関係を語ります!
    著者の歌川たいじさんは、リクルート社員時代に全国紙の一面を使った広告でゲイをカミングアウトして話題に。その後「ALL ABOUT JAPAN」の同性愛カテゴリを担当してその人気を不動のものにしました。今回はそんな歌川さんが初めて自身のお母さんとの関係を語ります。壮絶な虐待を受けた子供時代、家を飛び出した10代、社会人になってようやく自分の人生を楽しめるようになった20代、そしてそのときお母さんは…?
    「人は寄り添って生きている」…もし今あなたが自分を愛せずにいるのなら、ぜひこの本を通して歌川さんからのメッセージを受け取って下さい。
    歌川たいじは、業平橋駅近くの父が経営する工場の2階の家で育った。父と母は壮絶な喧嘩をしていて、たいじを妊娠していた頃の母は工場の経理や従業員や姑や育児に疲れ切っていて本当はたいじを生みたくなかった。父と母はお互いに浮気して離婚して、母は彼氏を次々作ったが彼氏とも壮絶な喧嘩をし、たいじに給食費を渡さなかったり包丁を突きつけたり虐待するようになった。それでも母が冷蔵庫に入れた食べ物をたらふく食べることで、たいじは母の愛を感じようとしたり工場のおばちゃんたちから愛を受けて生きてこれた。たいじは、母と壮絶な喧嘩をして幻聴や幻覚に苦しみ高校で暴れて病院で「幻聴や幻覚は心因性のもの」と診断され、高校を退学して家出した。
    たいじは食肉市場で働き、子供の頃の母の虐待や学校でのいじめの記憶が苦しんだ。ばあちゃんに励まされ、たいじは自分を変えようと大検の資格取得したり、ミュージカルに参加した。ミュージカルに参加した時に自分をさらけ出すことを学んだり、同僚のかなちゃんの彼氏大将に「欠点を含めて人は完璧なんだ」と励まされ、たいじは母を憎む自分を変えようとした。
    借金まみれになり、不眠症になった母の世話をたいじがする中で、たいじと母のわだかまりは和らいでいった。
    子供が一番最初に出会う人間である親から拒絶され虐待されることが、いかに子供の心に自尊心を上手く育てることが出来なかったり根深い人間不信に苦しんだり生きずらさに苦しめるか、生きずらさに苦しんだ自分を周りの愛に支えなれながら育て直すことの困難と葛藤、子供と母の強い絆を描いたコミックエッセイ。

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著者プロフィール

1日10万アクセスをカウントする人気ブログ「ゲイです、ほぼ夫婦です」の著者。リクルート社員時代に全国紙の一面を使った広告でゲイをカミングアウトし、話題に。その後「オールアバウト」の同性愛カテゴリを担当し、圧倒的人気を博す。自身の壮絶な生育歴を、ドラマティックに描いたコミックエッセイ『母さんがどんなに僕を嫌いでも』『母の形見は借金地獄』のほか、ゲイライフの日常を切りとったコミック『ジリラブ!』など。老若男女、セクシャリティを問わず多くの熱烈なファンをもつ。

「2018年 『角川つばさ文庫版 母さんがどんなに僕を嫌いでも』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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