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感想・レビュー・書評
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捻くれたツンデレ(女装)魔術師×子犬系?少年王子
ワンコ系は攻め!な私ですが、宵先生の作品が好きなので迷いつつも本作を読んでみました。
ワンコ系はやっぱり攻めだな…でも、読んでよかったーと思えるお話でした。
個人的にはメリバ?と感じました。
舞台は貧しい小国パニ。
貧しすぎて誰も後継したくないような小国とのこと。
前王の落胤という生まれと、そのせいで王に担ぎ上げられてしまったラテ(受け)。
そして家庭教師が何度も逃げていく…大臣がなけなしのお金で雇ったのは見た目美少女中身完全に男の魔術師ティド(攻め)。
ラテはティドを女性だと勘違いし、認めてもらおうと一生懸命勉学に励むところも可愛いなと思いました。
努力によって貧しい国が次第に豊かになるのとそれ故に起こってしまう弊害がうまく書かれています。
最初、ラテが精神的に幼すぎてちょっと…と思うところや、未遂でありながらメインCP以外でラテに性的なことをするのはどうしても地雷な人は読むのが辛いと思います。
あと受けが快楽に弱すぎるので、濡れ場シーンが幼い子を犯しているところを盗み見している気持ちになります…。
ティドも純粋なラテに絆されていくのも見どころです。
発情ウサギを揶揄されるくらい我慢をできないラテに我慢を覚えさせるシーンはニヤニヤしました。
お互いに我慢しているところとか一番好きなシーンです。
中盤までは各キャラクターの魅力(とエロ)に虜になりますが、終盤から国が豊かになった故のシリアス展開に翻弄される二人に切なくなりました。
犠牲を振り払いながら手に入れた二人で慎ましやかに暮らす結末は展開として仕方がないとしても二人が幸せなら…と番外編含めて感じました。
番外編では幸せな二人が読めたのは良かったです。
本編が切なかったので、もっと幸せな二人を求めてしまう欲張りな感情しか出てきませんでした。笑詳細をみるコメント0件をすべて表示