新宿鮫~新宿鮫1 新装版~ (光文社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • シリーズの記念すべき第一作。
    生活安全課がまだ防犯課だったころの新宿署の、キャリア崩れの一匹狼アウトロー刑事、という魅力的な設定と、我ら地方に住むものにとってはまさに文字通り異国であり夢の場所だった東京、新宿、歌舞伎町の描写。たまらん。
    若い頃、カッパノベルズ判を夢中になって読んだことを思い出した。

  • 主人公が魅力的。点が線につながっていく所がスッキリする。オタク視点からの事件の絡め方も面白かった。新宿は行ったことあるが、歌舞伎町はまだ未経験です。

  • 警察官モノでの圧倒的傑作シリーズ。
    大沢在昌先生の作品は殆ど読んでいたのですが、今はあまり気が乗りません。
    作家の方の年代によるのでしょうか、新宿鮫の氷舞ぐらいまでの頃は本当に大好きで、刊行されるものは全て買っていたものです。
    新宿鮫シリーズでも本書の他に氷舞・屍蘭・毒猿・無形人間・炎蛹が好きですね。

  • ただ独りで音もなく犯罪者に食らいつく―。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。突き止めた工房には、巧妙な罠が鮫島を待ち受けていた!絶体絶命の危機を救うのは…。超人気シリーズの輝ける第一作が新装版で登場!!長編刑事小説。

  • なかなかよくできたミステリーではあるけど、ちょっとハードな印象。桃井さんや晶の今後、託された秘密のことは気になりつつも、続きまではいいかなという感じ。

  • (2022/315)以前から気になっていたシリーズの第一作。警察の組織論理に逆らってキャリア警察官僚の道を外れ、新宿署の防犯課で警部を務める鮫島。飛ばされた先でも一匹狼として行動する。新宿署管内で起きた警察官殺傷事件を、キャリア同期の公安警視による一方的敵視(蔑視)をモノともせず、相変わらず一匹狼の行動で追う。携帯電話が普及する前に描かれた作品は、細々した所に時代を感じさせながらも、本筋は今も色褪せずに面白い。伏線も気になるし続きも読もう。

  • 「仕事で疲れて疲れて、仕事以外は寝るだけの人生になってしまったときに、通勤電車などの僅かな時間に体力を使わずに楽しめて、ストレス解消気分転換になる。そんな読書がしたいときにはミステリー。まず新宿鮫シリーズが鉄板」という個人企画。
    なぜか第11作(最新作)から数冊、「遡り読み」をしてきて、ここで第1作に。

    シリーズ全てに共通する悩みだけど、「なんで独りで危ないことすんねん」というのは感じます。もちろんそこに、「公安崩れの、墜ちたキャリア」という最大のカードがあるんだけど、それにしても生命の危機があるのになあ、とか思ったり。
    最近の作品のほうが、実は犯罪行為は地味だったりするのでそこのリアリズム説得力は増してる気がするのだけど、この第1作は不法拳銃作りの名人を追い詰める、という、かなり刑事的で単純な事件なので、そこの不満は若干。

    まあでも、男性エンタメ的に、よく出来てます。そこは改めて。
    そして、これ1990年の作品だったんですね。
    新宿鮫も、もう30年以上やってるんだ。鮫島さん、お疲れ様です。

    ちなみにこれの映画化が、主人公真田広之さんで、映画そのものはまあまあだったんですが、兎に角、真田広之さんが、自分の中では「鮫島である」という印象。
    似合ってると思うんだけどな。(館ひろしよりも・・・)

  • 久々の再読。いいですね。
    実は主人公の鮫島には、真田広之さんを当てて読んでました。
    少し暗がりの多い街に次々と起きる事件。捜査にあたるのは大勢の刑事たち。主人公は単独で行動し、独自に犯人に近づいていく。かなり緊張感のある物語ですね。

  • ぱいせ〜ん!

  • 時代を感じさせる描写はあれど、今読んでも充分楽しめる色褪せない作品。全てはここから始まった!記念すべきシリーズ第1作。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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