現代語訳 風姿花伝 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ジャパネットたかたの高田さんがおすすめしていたため購入。世阿弥が能を極める中で、能の教えを説いたものだが、人生全般の教訓のエッセンスが示されている。何事も謙虚になり、学んでいきたい

  • 正直よく分からなかった。
    印象に残ったポイント
    - 物事には男時・女時がある
    - 早い段階で向き・不向きを見極める必要がある。35くらいになるまでは成長するけどそれ以降は後継の育成に努めるべき

  • まずは現代語訳。
    やはり原典にあたるべきか。

    King能が気に入ったので読んでみたのは秘密(笑)。

  • いやぁ、面白かったです。
    現代の自分の働き方や生き方にも通ずる部分がたくさんありました。
    ◆重要なものを細部まで極め、些末なものは極めすぎない
    ⇒これは2章の「物学條々」でのお話ですが、公家などの重要な人物は着物の帯の結び方まで細部まで拘って表現することが大事だが、賤民など事細かに真似たところで卑しいだけであるところは力を入れ過ぎない。これは、パワポの作り方に共通するなと思いました。重要なメッセージを伝える箇所に注力し、スライドを変える際のアニメーションなどに変に時間を取られないといった感じで。現代にも通ずる考えだなと思いました。

    ◆この本の主題ともいえる「花」。第1章の「年来稽古條々」で登場して以降、多くの場面で言及があります。7章によると、花=工夫して得たうえでの物珍しさです。ただ、本物の花はそう簡単には身につかず、とくに若い世代の際は所謂時分の花、一時の花を真の花と勘違いし、大成しないことも多いと記載がありました。これは現代のプロ野球やJリーグでもよく見ます。1,2年だけ活躍してそのあとぱったり活躍しなくなるパターンです。書内では実力以上に思い上がると元々持っていた花まで失うという、忠告までありました。その通りです。自分の実力を客観的に計るのは難しいですが、目標を定量的に立てるなど、評価のしやすい形で経過を観察することで実力以上に思い上がることを防ぎたいと思います。

    と、他にも「年を取った人が昔の名声にすがり続けるのは恥ずかしいことだ」とか、「下手なシテでもいいところがあれば上手も学ぶ」とか、「自分の長所を知らないと短所もわからないので良しとしてしまう」など、現代のビジネスパーソンにも十分心に響く内容になっています。

    本書は古典の名残が残っている分原文に忠実ですが、若干読みづらさも感じられた部分もあったので、古典に苦手意識がある方は「超訳」など読みやすさを重視した本から入って、是非挑戦してみてほしいなと思います。
    また立ち返りたい1冊です。

  • 世阿弥が著した日本最古の能楽論『風姿花伝』を読みやすいよう現代語に訳した本。

    本来の実力以上に思い上がってしまうと、もともと持っていた才能も失ってしまうことになります。常に自分を客観的に見て、初心を忘れないようにすることが大事です。

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