オンリー・ザ・ブレイブ [DVD]

監督 : ジョセフ・コシンスキー 
出演 : ジョシュ・ブローリン  マイルズ・テラー  ジェームズ・バッジ・デール  ジェフ・ブリッジス  テイラー・キッチュ  ジェニファー・コネリー 
  • ギャガ
3.56
  • (6)
  • (27)
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  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 78
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4589921408387

感想・レビュー・書評

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  • 森林火災専門の消防チーム「ホットショット」の活躍を描いた男臭い映画。

    実話がベースになっているためもあってか、ストーリー運びはすごく地味だ。
    なにしろ、前半を費やして、チームが「ホットショット」に合格するまでを描いているのだから。そして、チームが行う地道なトレーニングの模様なども、じっくりと描写されるのだから。

    消防隊を描いた映画といえば、炎の中で男たちが命がけの闘いをするド派手なシーンが中心になると思いがちだろう。本作にもそういうシーンがなくはないが、中心ではない。むしろそこに至るまでの日常の人間ドラマにこそ、光が当てられている。

    その点で地味だが、私はその「渋さ」に好感を抱いた。日常がしっかりと描かれていればこそ、その果てにある「非日常」の炎との闘いが際立つのである。

    若者ばかりのチームを率いる中年男のリーダーを演じたジョシュ・ブローリンが、いぶし銀の魅力を放つ熱演。彼の代表作の一つになるだろう。

    あと、ブローリンの妻を演じたジェニファー・コネリーが、いい感じに熟女になっていた。生活に疲れた、生々しい色気が横溢。

  • 原題:Only the Brave (2017年) ※日本公開 2018年
    収録時間:134分

    “未曾有の巨大山火事にたった20人で立ち向かった男たちを描いた感動スペクタクル。堕落した日々を過ごしていたブレンダンは、あることをきっかけに、地元の森林消防団に入隊する。地獄のような訓練の毎日を過ごし、ブレンダンは少しずつ成長していく。”

    悲しい。
    泣いた。精神的な状態もあるかもだけど、結構泣いた(笑)
    この映画を見ない限り、知る機会は多分になかったであろうこの方達の物語を是非多くの人にも知ってほしい。

    以下、結構ネタバレがあるのでご注意。
    映像的には地味に見えるかもしれない。
    建物内で起こるものじゃないから、ドカーン!バーン!チュドーン!みたいな派手さが好きな人には向かないかもしれない。
    私は派手さよりもリアリティなものが好きで、実話系のものが大好きだから映画としても良かった。
    無知な私はこの映画で「火をもって火を制す」というやり方を初めて知った。
    計画的に火を付けて燃やしておくことで延焼を防ぐというもの。
    そして何より防火テントというものがあんな簡易的なもので驚いた。
    テントと言っても私らが想像するような立体的なものではなく、防寒シートみたいなものを身にまとってうつ伏せになるというもの…。
    こんな頼りないもので…。
    そしてこの映画を見る限り消火機の頼りないこと。
    飛行機で飛んでくるのだけど、せっかく延焼を防ぐための火種を作ると間違えて消して行き、窮地に立たされた時に水を落としてくれと無線で頼んでもその場所が見つけられない。
    実際は上空から探すことはとても大変なことなんだろうけど。

    どうしようもないジャンキーだったマクドナウ、娘が出来て変わろうと決意する。
    ここで指揮官に拾ってもらい凄く別人みたいになった。
    その彼の一言。
    「生き残った罪悪感よりも、仲間と出会えたことを今は誇りに思う。」

    エンドロールでは実際の彼らの数枚の写真が流れてくる。
    これがまた涙を誘うんだよね。
    また観たいけど、もう観たくない…という複雑な想いになった映画だった。

  • ストイックな風情が好ましく余計な情緒を入れず深入りせず淡々と、でもぶっきらぼうな台詞から背景を浮かび上がらせる演出はかなり良かったです。この監督さんの上手さに気づかなかったよ。トム・クルーズさすが。どんどん良くなるね。
    森林火災は消火ではなく延焼を防ぐのが第一義というのを初めて知ったよ。実話だとは知らなんだ。

  • ジェニファーコネリーなんて久々に見たかも(笑)とても頭が良さそうなクール美人だよ彼女…年を取ってもとても綺麗だ。
    ヘリコプターからの消火作業の映像なんて見たことないですよ。カッコいい〜
    最近カリフォルニアの火災がニュースになってたけど、こうして見るとスゴイ燃え方なんだなぁ山全体が曲がりくねった蛇みたいに延焼しながら動いていくんだね。かなり怖いね。炎や火災を題材にした作品でも「バックドラフト」はピカイチだった。本作は山火事だけど「ボルケーノ」や「ダンテズピーク」とかの火山系の火事じゃないから火災の様相がまるで違ってますね。ジェフブリッジスはロン毛が良いのになぁ〜短髪だと誰か分かんない(笑)馬を捨てるなんて…そんなのあるんだな〜所変われば品変わるってか笑笑
    何事も戦って勝ち取るってことは何よりも尊いことだと思う。素晴らしいと思う。
    国の宝と口々に樹齢数百年の木を守るために走り回る姿は、日本的な意識と似通った気持ちがあるね。
    子供を持つ、家族を作ることに慎重なのは悪いことじゃないと思う。むしろいい事じゃないかな。子供がいるから手に入れられたこともあります。でも子供がいるから諦めたこともある…どちらが良いかは甲乙つけるような話ではない。どちらを選んでも幸せは手に入れられる筈。
    炎が移動する速さ…これまでそんなの気にしたこと有りませんでした。あんなスピードで動いているんだね。炎の帯の中でじっと耐える恐ろしさ…エンドロールを見て皆とても若いのに驚いてしまった…無念だったと思う。
    とても良い作品でした。勇敢な男達。まさにヒーローだと

  • アメリカには山火事や森林火災専門の民間自衛団があるなんて知りませんでした。確かに、公共サービスなんて待ってる余裕がないというのもありそうですが、驚きです。
    森林火災の恐ろしさは、TVの映像で見ている物とは比べ物にならないことも知りました。
    映像は多くはCGだと思うのですが、めちゃくちゃリアル(変に派手過ぎない)ですし、見せ方もとても良いと思いました。このような自衛団についても丁寧に掘り下げるので、前半は少し退屈かもしれませんが、それらをすべて乗せた物語だけに、彼らの生き様にグッと来るものがありました。
    ☆4でもいいかもしれないと思える作品でしたので、機会があれば是非。

  • 全くの予備知識なく、そういう隊員のお話であることさえも知らずに見たので最後はとても驚かされました
    なんと実話だったのかと・・・

    話の流れからだと実話でなければハッピーエンドが
    ハリウッド映画のお約束のようだったので
    安心してみていたのに・・・
    えええええ・・・っ
    目をむいて固まってしまいました

  • GYAOで視聴。
    山火事に命懸けで挑むファイヤーマンたちの実話をもとにした映画。如何に山火事が危険で、その消火活動が膨大なパラメータを読み解いた上での戦略的活動であるかをまざまざと見せつけてくれるドキュメンタリー的作品。そのファイヤーマンの仲間と家族の絆、そして成長を余すところなく、かつ誇張もせず淡々と描く凄み。大自然の美しさと一旦着火した時の燃料源としての恐ろしさを肌で感じ取れる。ジョシュ・ブローリン、マイルズ・テラーの好演も光る。

  •  13年にアリゾナで起きたヤーネルヒル火災の消防隊の実話を描く。

     消防隊といっても山火事専門みたいな感じでかなり特殊の働き方なのね。勉強になった。
     午後のロードショーで見たせいか、大事なシーンをカットしまくってる印象を受けた。これちゃんと見るとどうなのだろう? でもよほど午後ローのカットが下手じゃない限り本編もちょっとストーリーのバランスが悪いと思う。
     

  • リアルでした
    渋い男くさい映画です

  • なかなか強烈な印象を残す映画でした。

    山林火災専門の消防士がいることは「オールウェイズ」で知ってはいたのですが(ただし主人公はパイロットでした)、日本人がイメージする消防士と全く違うことに非常に驚きました。水も撒かないし、防火服も着ていない。延焼しないようにひたすら木を切ったり、地面を掘ったりする。地味でキツい仕事であり、経緯を表さずにはいたれません。

    映画としてだいたいテンプレ通りに進行していきます。ボンクラの主人公は成長していき、過酷な体験を共有する仲間とは固い絆で結ばれていく。そしてクライマックスに巨大な山火事が発生し…。

    ただ、この結末は予想外でした。ここまでシビアなディザスタームービーもなかなかないです。フィクションだったらここまで思い切った結末は書けないだろうなぁ。

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