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- / ISBN・EAN: 4589921408387
感想・レビュー・書評
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森林火災専門の消防チーム「ホットショット」の活躍を描いた男臭い映画。
実話がベースになっているためもあってか、ストーリー運びはすごく地味だ。
なにしろ、前半を費やして、チームが「ホットショット」に合格するまでを描いているのだから。そして、チームが行う地道なトレーニングの模様なども、じっくりと描写されるのだから。
消防隊を描いた映画といえば、炎の中で男たちが命がけの闘いをするド派手なシーンが中心になると思いがちだろう。本作にもそういうシーンがなくはないが、中心ではない。むしろそこに至るまでの日常の人間ドラマにこそ、光が当てられている。
その点で地味だが、私はその「渋さ」に好感を抱いた。日常がしっかりと描かれていればこそ、その果てにある「非日常」の炎との闘いが際立つのである。
若者ばかりのチームを率いる中年男のリーダーを演じたジョシュ・ブローリンが、いぶし銀の魅力を放つ熱演。彼の代表作の一つになるだろう。
あと、ブローリンの妻を演じたジェニファー・コネリーが、いい感じに熟女になっていた。生活に疲れた、生々しい色気が横溢。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ストイックな風情が好ましく余計な情緒を入れず深入りせず淡々と、でもぶっきらぼうな台詞から背景を浮かび上がらせる演出はかなり良かったです。この監督さんの上手さに気づかなかったよ。トム・クルーズさすが。どんどん良くなるね。
森林火災は消火ではなく延焼を防ぐのが第一義というのを初めて知ったよ。実話だとは知らなんだ。 -
ジェニファーコネリーなんて久々に見たかも(笑)とても頭が良さそうなクール美人だよ彼女…年を取ってもとても綺麗だ。
ヘリコプターからの消火作業の映像なんて見たことないですよ。カッコいい〜
最近カリフォルニアの火災がニュースになってたけど、こうして見るとスゴイ燃え方なんだなぁ山全体が曲がりくねった蛇みたいに延焼しながら動いていくんだね。かなり怖いね。炎や火災を題材にした作品でも「バックドラフト」はピカイチだった。本作は山火事だけど「ボルケーノ」や「ダンテズピーク」とかの火山系の火事じゃないから火災の様相がまるで違ってますね。ジェフブリッジスはロン毛が良いのになぁ〜短髪だと誰か分かんない(笑)馬を捨てるなんて…そんなのあるんだな〜所変われば品変わるってか笑笑
何事も戦って勝ち取るってことは何よりも尊いことだと思う。素晴らしいと思う。
国の宝と口々に樹齢数百年の木を守るために走り回る姿は、日本的な意識と似通った気持ちがあるね。
子供を持つ、家族を作ることに慎重なのは悪いことじゃないと思う。むしろいい事じゃないかな。子供がいるから手に入れられたこともあります。でも子供がいるから諦めたこともある…どちらが良いかは甲乙つけるような話ではない。どちらを選んでも幸せは手に入れられる筈。
炎が移動する速さ…これまでそんなの気にしたこと有りませんでした。あんなスピードで動いているんだね。炎の帯の中でじっと耐える恐ろしさ…エンドロールを見て皆とても若いのに驚いてしまった…無念だったと思う。
とても良い作品でした。勇敢な男達。まさにヒーローだと
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アメリカには山火事や森林火災専門の民間自衛団があるなんて知りませんでした。確かに、公共サービスなんて待ってる余裕がないというのもありそうですが、驚きです。
森林火災の恐ろしさは、TVの映像で見ている物とは比べ物にならないことも知りました。
映像は多くはCGだと思うのですが、めちゃくちゃリアル(変に派手過ぎない)ですし、見せ方もとても良いと思いました。このような自衛団についても丁寧に掘り下げるので、前半は少し退屈かもしれませんが、それらをすべて乗せた物語だけに、彼らの生き様にグッと来るものがありました。
☆4でもいいかもしれないと思える作品でしたので、機会があれば是非。 -
GYAOで視聴。
山火事に命懸けで挑むファイヤーマンたちの実話をもとにした映画。如何に山火事が危険で、その消火活動が膨大なパラメータを読み解いた上での戦略的活動であるかをまざまざと見せつけてくれるドキュメンタリー的作品。そのファイヤーマンの仲間と家族の絆、そして成長を余すところなく、かつ誇張もせず淡々と描く凄み。大自然の美しさと一旦着火した時の燃料源としての恐ろしさを肌で感じ取れる。ジョシュ・ブローリン、マイルズ・テラーの好演も光る。 -
13年にアリゾナで起きたヤーネルヒル火災の消防隊の実話を描く。
消防隊といっても山火事専門みたいな感じでかなり特殊の働き方なのね。勉強になった。
午後のロードショーで見たせいか、大事なシーンをカットしまくってる印象を受けた。これちゃんと見るとどうなのだろう? でもよほど午後ローのカットが下手じゃない限り本編もちょっとストーリーのバランスが悪いと思う。
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リアルでした
渋い男くさい映画です -
なかなか強烈な印象を残す映画でした。
山林火災専門の消防士がいることは「オールウェイズ」で知ってはいたのですが(ただし主人公はパイロットでした)、日本人がイメージする消防士と全く違うことに非常に驚きました。水も撒かないし、防火服も着ていない。延焼しないようにひたすら木を切ったり、地面を掘ったりする。地味でキツい仕事であり、経緯を表さずにはいたれません。
映画としてだいたいテンプレ通りに進行していきます。ボンクラの主人公は成長していき、過酷な体験を共有する仲間とは固い絆で結ばれていく。そしてクライマックスに巨大な山火事が発生し…。
ただ、この結末は予想外でした。ここまでシビアなディザスタームービーもなかなかないです。フィクションだったらここまで思い切った結末は書けないだろうなぁ。