一匹と九十九匹と1 [Kindle]

  • 電書バト
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感想・レビュー・書評

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  • この雰囲気好き。
    狂気と平静が、絶妙な感じで、微妙な感じで、バランスを保っている。
    時に、そのバランスが崩れて狂気の方に振れる。

  •  Unlimitedでタダ読み( ´ ▽ ` )ノ
     昨今話題の「ダーウィン事変」の人の旧作だ?

     ちょっとイカれたハミ出しものたちの人間模様。独特な味わい。
    ①海の夜明けから真昼まで——拉致監禁被害者JKと、その同級で不祥事を起こして野球部を試合辞退に追い込んじゃった高校生との歪んだ関係。ヒリヒリする危うさ。
    ②オーバードーズ——背の小さなヤクザとその弟分(ろうあ者)。プライドと意地。
    ③ポップロード——とあるバンドのファンたちそれぞれの歪んだ日常。人を狂わす音楽?
    ④ガッコーの巣の上で——半端な不良生徒と半端な担任教師。
    ⑤HOW TO GO——暴走願望のある編集者がひょんなことから本当にイカれたゲイと逃避行するハメに陥るのだけれど......
     等々。

     どこにでもありそうでいてなさそうな、不思議でリアルなエピソードが淡々と綴られていく。
     実生活だったら一切関わりたくないようなタイプばかりながら、マンガで読む限りではとても魅力的に見えるキャラたち。みんなギリギリのところで危うく踏ん張ってる(結局あっちの世界に堕ちちゃったやつもいるけど)。
     往年の大友克洋や松本大洋に通ずるものがあるように感じられた。
     絵もとてもきれいで見やすかった( ´ ▽ ` )ノ
    (以下続刊)
    2023/01/13
    #3850
     

  • kindle unlimitedで無料だったので読んでみた。不思議だけどありそう。だれしも狂気的な部分とかあるよなと思ったり。

  • 同じ作家で
    「パンティストッキングのような空の下」
    という作品があり、あまりの題名の
    素晴らしさに呆然としてしまったことがある。
    すごい作家なんだと記憶している。

    見捨てられたような「クズ」に
    焦点を当てている時点で
    「芸術」なんだと思う。
    氏家の家が平屋で貧素な感じなのがいい。

    「俺はよ、いつか人を殺すと思うよ。」
    「親や社会やらが悪いんじゃねえよ。
    何千、何万かに一人、
    俺みたいなのが生まれんだよ。」
    「人を殺さねえと自分の存在を保てねえ…
    そんな…神様の失敗作がよ。」

    「あんたが…
    壊れそうに見えたから。」
    突然麻衣が後ろから氏家に
    抱きつくシーンは秀逸だ

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著者プロフィール

漫画家。作品集『パンティストッキングのような空の下』が「このマンガがすごい!」2017(宝島社)のオトコ編第4位にランクインし、話題になる。
本作『ダーウィン事変』にて「マンガ大賞2022」大賞受賞、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞、「このマンガがすごい!」2022(宝島社)のオトコ編第10位ランクイン、第1回「CREA夜ふかしマンガ大賞」6位ランクインなど、数々の賞を獲得した。
他の著作に『ユートピアズ』『一匹と九十九匹と』『ピンキーは二度ベルを鳴らす』『えれほん』など。

「2023年 『ダーウィン事変(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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